労働HOT NEWS:バローグループユニオン
 
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■2023年2月
1月
 
     
  動向  
     
  2022年上場企業の早期・希望退職募集は38社、19年と同水準/民間調査
   

東京商工リサーチは1月27日、上場企業を対象とした「早期・希望退職」募集状況を発表した。2022年に早期・希望退職募集を開示した上場企業は38社(前年比54.7%減)、コロナ禍前の19年(35社)とほぼ同水準で、30社台は3年ぶり。募集人数は人数を公表した31社の合計5,780人で、前年(1万5,892人)から63.6%減と大幅に減少した。1,000人以上の大型募集は1社、100人未満の募集は21社で、比較的規模の小さな募集が多かったとしている。

   
   

  将来の不安、大学1・2年生の3割が「お金」/民間調査
   

マイナビは1月26日、大学1・2年生を対象とした「大学生低学年のキャリア意識調査(2025・26年卒対象)」を発表した。自分の将来に対してもっとも不安に感じていることは「お金」(29.8%)が最多、次いで「就職活動」(26.9%)、「働くこと」(16.2%)など。社会人人生でもっとも大切にしたいものは「家族」(42.5%)、「自分の趣味」(24.7%)で、「仕事」「友情」「恋愛」を上回った。

   
   

  景況感「悪い」が76%、第8波で自身のコロナ感染不安高まる/民間調査
   

日本生産性本部は1月27日、第12回「働く人の意識調査」結果を発表した。現在の景気について、「悪い」「やや悪い」の合計は76.1%で、2021年1月以来の75%超。自身が新型コロナに感染する不安については、「かなり不安を感じている」は21.2%で、前回(2022年10月)調査で13.8%と過去最小を記録し、2022年1月調査以降減少傾向にあったものの、今回調査で増加に転じた。テレワークの実施率は16.8%で、前回調査の17.2%から微減。過去最低となった22年7月調査の16.2%をわずかに上回った。

(報道発表資料)
https://www.jpc-net.jp/research/assets/pdf/12th_workers_pressreleas.pdf

   
   

  4社に1社が生産・調達を国内へ回帰、国産品へ変更/民間調査
   

帝国データバンクは1月27日、「国内回帰・国産回帰に関する企業の動向調査」結果を発表した。海外調達または輸入品の利用をしている企業のうち、何らかの対策を「実施/検討している」企業は40.0%、「生産や調達の国内回帰または国産品へ変更」する企業は24.6%。国内回帰等の理由は、「安定的な調達」(52.7%)、「円安により輸入コストが増大」(44.6%)など。

(詳細)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p230110.pdf

   
   

  国内景気は2か月連続で悪化/民間調査
   

帝国データバンクは3日、TDB景気動向調査(2023年1月調査)結果を発表した。景気DIは、生活費の上昇に加え、設備稼働率の低下で生産・出荷が振るわず、前月比0.9ポイント減の42.1で、2か月連続の悪化。原材料価格の高止まりやエネルギーコストの増加は企業活動の負担となっているほか、「旅館・ホテル」の落ち込みなど、全国旅行支援の効果にやや陰りも表れている。今後については、「海外経済情勢などの不確実性が高まるとみられるものの、おおむね横ばい傾向で推移するとみられる」としている。

(詳細)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/202302_jp.pdf

   
   

  タクシー業の倒産、過去10年で最多/民間調査
   

東京商工リサーチは4日、タクシー業の倒産件数を発表した。2022年のタクシー(ハイヤー含む)業の倒産(負債1,000万円以上)は29件(2021年度13件)、前年の2倍超で、過去10年間で最多となった。うち、約9割は従業員50人未満の中小・零細規模だった。利用客の減少とコロナ支援が薄れ、息切れした企業が相次いだとしている。

   
   

  物価高倒産50件、7か月連続最多更新/民間調査
   

帝国データバンクは8日、「『物価高倒産』動向調査」結果を発表した。2023年1月の物価高倒産は50件で、前年同月(6件)から約8.3倍に急増。2022年12月の48件をさらに上回り、7か月連続で最多を更新した。業種別では、「製造業」(12件)が最多、なかでも「飲食料品製造業」(5件)が目立つ。倒産の要因別では、「エネルギーコスト」(30.0%)が最多、次いで「原材料」(28.0%)、「包装・資材」(24.0%)など。

(詳細)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p230202.pdf

   
   

  生活衛生関係営業「厳しい状況にあるものの持ち直しの動きがみられる」で据え置き/民間調査
   

日本政策金融公庫は3日、「生活衛生関係営業の景気動向等特別調査」結果(2022年10〜12月期)を発表した。飲食、理美容、ホテル・旅館等の生活衛生関係業の業況判断DIは、前期比14.4ポイント上昇しマイナス9.0、来期は10.3ポイント低下しマイナス19.3となる見通し。売上DIは前期比8.9ポイント上昇しマイナス1.4。
経営上の問題点は、「仕入価格・人件費等の上昇を価格に転嫁困難」(54.7%)、「顧客数の減少」(52.2%)など。景況は「厳しい状況にあるものの持ち直しの動きがみられる」とし、前回から据え置いた。

   
   

  昇給理由、半数以上は「定期昇給」で「ベースアップ」は2割弱/民間調査
   

エン・ジャパンは6日、「『昇給・ベースアップ』実態調査」結果を発表した。2022年に昇給した人は28%、職種別では、「技術系(医薬、化学、素材、食品)」(38%)、「エンジニア系(IT・Web・ゲーム・通信)」(34%)などで昇給者が多い。昇給額は「1,001円〜3,000円」(26%)、「10,000円以上」(22%)など。昇給理由は、「定期昇給」(55%)、「ベースアップのため」(18%)、「手当追加のため」(9%)。

   
   

  3割の保護者は子供が全国転勤のある会社への就職「反対」/民間調査
   

マイナビは8日、「就職活動に対する保護者の意識調査」結果を発表した。子供が全国転勤のある会社に就職を希望した場合、「反対」(29.6%)、「賛成」(15.1%)。子供の大学選びで重視したことは、「子供の興味や関心に合うかどうか」(29.0%)が最多だったが、「進学にかかる費用すべて」(12.9%、前年比3.2ポイント増)、「大学の授業料」(9.8%、同0.1ポイント増)といった支出関連の項目が前年比で増加した。

   
   

  上場企業の68社が「物価高」で賃上げ・手当支給/民間調査
   

東京商工リサーチは10日、「物価高に伴う上場企業『賃上げ・手当支給』調査」結果を発表した。急激な物価高を理由に本年2月までに賃金のベースアップ、一時金の支給を公表した上場企業は68社。うち「手当(一時金)」の支給は41社で、そのうち支給金額が判明した25社の平均額は6万7,120円。支給形態別では、生活支援を目的に期間を定めて支給する「手当」は41社(構成比60.2%)、「ベースアップ」は25社(同36.7%)、「手当とベア両方」は2社(同2.9%)。

   
   

  価格転嫁の成功理由、「原価を示した価格交渉」が最多/民間調査
   

帝国データバンクは9日、「価格転嫁の成功理由に関する企業アンケート」結果を発表した。自社の商品・サービスについて価格転嫁ができた理由(複数回答)は、コスト上昇の程度や採算ラインなど「原価を示した価格交渉」(45.1%)が最多、次いで「取引先への価格改定の通知」(28.7%)、「業界全体における理解の進展」(25.8%)など。自社の商品・サービスの値上げの時期を尋ねたところ、「4月」(42.8%)が最多、次いで「1月」(28.1%)、「5月」(26.5%)など。1〜5月に値上げが集中するとしている。

(詳細)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p230203.pdf

   
   

  5割強で賃金改善、主な改善理由は「労働力の定着」「従業員の生活支援」/民間調査
   

帝国データバンクは15日、「2023年度の賃金動向に関する企業の意識調査」結果を発表した。2023年度に賃金改善があると見込む企業は56.5%(前年比1.9ポイント増)、18年度見込みと並び過去最高水準。賃金改善が「ない」は17.3%(同2.2ポイント減)。賃金改善の理由は、「労働力の定着・確保」(71.9%)、「従業員の生活を支えるため」(70.1%)、「物価動向」(57.5%)など。「物価動向」は前回より35.7ポイント増加しており、過去最高水準となった。

(詳細)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p230205.pdf

   
   

  後継者不在による倒産、1月は過去最多の36件/民間調査
   

東京商工リサーチは15日、1月の「後継者難」倒産(負債1,000万円以上)は36件(前年同月比12.5%増)だったと発表した。1月の件数は、調査を開始した2013年以降、2020年に並び最多。産業別では、「サービス業他」12件(前年同月比140.0%増)、製造業6件(同20.0%増)、小売業4件(同33.3%増)など。22年の経営者の平均年齢は63.02歳(前年62.77歳)で、高齢化が続いているとしている。

   
   

  コロナ後の企業選び、3割強が「企業選びの軸が変わった」/民間調査
   

エン・ジャパンは14日、「新型コロナ後の企業選びの軸」調査結果を発表した。コロナ禍を経験し、企業選びの軸が変わったと回答した人は33%。業種別では、「コンサルティング・士業」(43%)、「IT・通信・インターネット」(40%)で変わったと回答した人が多い。企業選びの軸が変わった人に、何を重視するようになったか尋ねたところ、「希望の働き方(テレワーク・副業など)ができるか」(51%)、「希望の条件(勤務時間・休日休暇など)があるか」(32%)など。

   
   

  2023年度の賃上げ予定企業は8割/民間調査
   

東京商工リサーチは20日、第2回「賃上げに関するアンケート」調査結果を発表した。2023年度の春闘で賃上げを実施予定の企業は80.6%、22年度に賃上げを実施した企業は82.5%で、賃上げ実施企業の割合はコロナ前の水準に戻っているとしている。「賃上げ率」では、連合が2023年度春闘で掲げる「5%以上」の目標を予定する企業は29.2%で、3割に届かなかった。規模別では、「実施する」大企業は85.5%、中小企業は80.0%。賃上げを「実施しない」理由は、中小企業では「十分に価格転嫁できていない」(58.6%)、 「原材料価格の高騰」(55.6%)など。

   
   

  人手不足企業、5か月連続で5割超/民間調査
   

帝国データバンクは17日、「人手不足に対する企業の動向調査」結果を発表した。1月時点で正社員が「不足」と感じている企業は51.7%(前年同月比3.9ポイント増)、1月としては2019年(53.0%)に次いで2番目の高さ。非正社員が「不足」は31.0%。正社員、非正社員ともに5か月連続の高水準。業種別では、「旅館・ホテル」(77.8%)、「情報サービス」(73.1%)などで高い。23年度に賃上げを見込む企業割合は、人手不足企業(63.1%)が全体(56.5%)を上回っており、人手不足企業は賃上げを実施する傾向が強いとしている。

(詳細)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p230207.pdf