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労働 HOT NEWS


2024年

2024年度の過去の記事は、ご覧になりたい月をクリックしてください。


2024年8月


101人以上企業での男女賃金差異の公表の義務化等を提起/厚労省検討会報告書案

厚生労働省の「雇用の分野における女性活躍推進に関する検討会 」は1日、報告書案について検討した。 報告書案は、女性活躍推進法が定めている女性の活躍に関する情報公表について、男女間賃金差異の公表が 任意とされている常時雇用労働者数101人以上300人以下の企業でも公表を義務化すること(p.13)、開示の 選択肢の一つである女性管理職比率についても開示必須項目とすること(p.15)が適当であるとした。また、 2026年3月末までの10年間を期限とする女性活躍推進法については、10年程度で役職が上がっていく傾向などを 踏まえると、10年間の延長が適当であるとした(p.11)。

改正育児・介護休業法の政省令・告示案の要綱を答申/厚労省労政審

労働政策審議会は7月30日、同日の雇用環境・均等分科会の報告に基づき、改正育児・介護休業法の 政令・省令・告示案の要綱、指針を妥当と答申した。2025年4月1日施行予定の主な内容は、 残業免除の対象拡大(子が3歳になるまで→小学校就学まで)、看護休暇の見直し(取得事由に子の 行事参加等を追加、子の年齢を小学校3年生まで拡大)、3歳までの子を養育する労働者に関する 措置へのテレワークの追加、等。子が3歳から小学校就学前の労働者に関し、柔軟な働き方を実現 するための措置(事業主が、始業時刻等の変更、テレワーク、短時間勤務、新たな休暇の付与等から 2つ以上を措置)の義務付けは、2025年10月1日施行予定。

育児・介護、パワハラ等の雇用均等関係法令の2023年度の施行状況を公表/厚労省

厚生労働省は、都道府県労働局雇用環境・均等部(室)が所管する男女雇用機会均等法、労働施策総合推進法 (パワーハラスメント関係)、パートタイム・有期雇用労働法、育児・介護休業法の2023年度の施行状況を 公表している。4法全体での相談件数は、16万7,158件(対前年度比13.2%減)、是正指導件数は5万7,707件 (同105.2%増)。法別にみた相談件数は、育児・介護休業法関係の7万8,032件(同32.1%減)が最多で、 2022年4月から中小企業にも防止措置等が義務化されたパワハラ関係が6万2,863件(同23.6%増)で続く。 是正指導件数では、育児・介護休業法関係の2万7,232件が最多、次いで、パート・有期法関係の2万515件等となっている。

外国人技能実習生の実習実施者に対する監督指導、送検等の状況を公表/厚労省

厚生労働省は7月31日、全国の労働基準監督署等が、2023年に外国人技能実習生の実習実施者に対して行った 監督指導や送検等の状況を公表した。労働基準関係法令違反が認められた実習実施者は、監督指導を実施した 1万378事業場のうち7,602事業場(73.3%)。主な違反事項は、使用する機械等の安全基準(23.6%)、 割増賃金の支払(16.5%)、健康診断結果についての医師等からの意見聴取(16.2%)など。重大・悪質な 労働基準関係法令違反により送検したのは27件。

3年間の物価上昇、「概ね2%程度で推移」と予想/日銀・展望レポート

日本銀行は7月31日、「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」(2024年7月)を発表した。 日本経済の先行きについて、「海外経済が緩やかな成長を続けるもとで、緩和的な金融環境などを背景に、 所得から支出への前向きの循環メカニズムが徐々に強まることから、潜在成長率を上回る成長を続ける」とした。 物価の先行きについては、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、2024年度に2%台半ばとなったあと、 25年度および26年度は、概ね2%程度で推移すると予想。「政策委員の大勢見通し」では、24年度2.5%、 25年度2.1%、26年度1.9%としている(p.8)。

G20労働雇用大臣会合が開催/厚労省

G20労働雇用大臣会合が7月25、26日、ブラジルで開催され、宮崎厚生労働副大臣が出席した。 「質の高い雇用の創出及びディーセント・ワークの促進」、「気候変動、エネルギー等の変革と仕事の世界 における公正な移行に関する課題」「労働におけるジェンダー平等と平等と多様性の促進」「すべての人の 生活の質を向上させるテクノロジーの使用」について議論し、労働雇用大臣宣言を採択した。厚労副大臣は 働く人がやりがいを持ち能力を発揮することで経済を活性化し、所得も向上する好循環を生むことが重要で、 そのような議論を各国とともに深めていくことを呼びかける旨、発言した。

国家公務員の初任給を大幅引き上げ、約30年ぶりの高水準/人事院勧告

人事院は8日、2024年度の国家公務員の勤務時間と給与の改定について、国会及び内閣に勧告を行った。 月例給では平均2.76%、1万1,183円増の約30年ぶり高水準ベースアップ。採用市場での競争力向上のため、 初任給を、高卒:12.8%・18万8,000円、大卒一般職:12.1%・22万円、大卒総合職:14.6%・23万円と 大幅に引き上げる。賞与は、年間4.6か月(0.1か月増)。このほか、通勤手当等の支給限度額を月15万円に 引き上げ、新幹線通勤等の要件を緩和。配偶者手当の廃止と子に係る手当の増額などを盛り込んだ。

「デフレ脱却への歩みは着実に進んでいる」/経済財政白書

内閣府は2日、「2024年度の年次経済財政報告(経済財政白書)」を公表した。 現下の経済情勢の詳細レビューと、物価・賃金動向についての様々な指標に基づく広範な分析を行い、 「デフレ脱却に向けた歩みは着実に進んでいる」と指摘。人手不足に対する省力化投資の効果や課題、 企業と職種をまたいだ円滑な労働移動など、経済全体としての生産性が向上するための課題等について 分析。更に、家計部門に蓄積された金融資産、住宅資産、高齢者が培ってきた知識・経験といった 有形・無形のストックをいかに有効に活かし、豊かさを感じられる経済につなげていけるか議論している。

高齢社会対策大綱の改定に向け、報告書をとりまとめ/内閣府

内閣府は5日、「高齢社会対策大綱の策定のための検討会」報告書を公表した。同大綱は、政府が推進する 高齢社会対策の指針として定めるもので、おおむね5年を目途に見直すこととされている。 報告書の第2部「生涯を通じて活躍できる環境の整備」の「企業等における就労の促進」(p.6~)では、 年齢ではなく経験やスキルに基づいて職員を配置し、仕事内容や働きぶりに合わせた賃金体系等、 アウトプットに基づく評価や処遇の仕組みを整えることが必要、などと指摘。「就労に関する制度整備や 取組強化」(p.7~)では、在職老齢年金制度について、「高齢期の人の就労意欲への影響も指摘されており、 就労促進等の観点からの見直しの検討が必要」などと記している。

「AIで変わる労働市場」を特集、職業・タスクの補完と代替を分析/内閣府

内閣府は今般、報告書「世界経済の潮流 2024年I」を公表した。「AIで変わる労働市場」を特集。 AIが持つ人のタスクを「代替」する機能と「補完」する機能の視点から、各職業への影響を確認し、 労働者の属性(教育水準、性別、年齢)に応じてAIによる職業の補完や代替の度合いの違いを分析。 各国におけるAI活用に向けたリスキリングの取組みや、AIに代替されない能力を身に付けるために 必要な教育についても整理・紹介している。

価格交渉フォローアップ調査結果の企業リストを公表/中企庁

中小企業庁は2日、「価格交渉促進月間(2024年3月)フォローアップ調査結果2(企業リスト)」を 公表した。企業リストは、フォローアップ調査において、10社以上の回答者(受注側中小企業)から 「主要な取引先」として挙げられた発注側企業290社について、受注側中小企業からの価格交渉や価格転嫁の 回答状況を点数化し、4区分にランク付けしたもの。同庁は「企業リストの公表を通じて、発注側企業に おいて、より一層の自発的な取引慣行の改善がなされることを目的とするもの」としている。

賃金のデジタル払いを認める指定業者を公表/厚労省

厚生労働省は9日、賃金のデジタル払いを認める最初の資金移動業者を指定した。受入上限額は20万円。 賃金の通貨払い原則(労基法24条)の例外として、2022年の労働基準法施行規則の改正により、労働者が 同意した場合、銀行口座と証券総合口座への支払いのほか、破綻時の弁済、適時の換金等の要件を満たすと 厚生労働大臣が認めた指定資金移動業者に振り込む賃金のデジタル払いが追加されていた。

101人以上企業での男女賃金差異の公表の義務化を提起/厚労省検討会報告書

厚生労働省は8日、「雇用の分野における女性活躍推進に関する検討会 報告書」を公表した。 報告書は、男女間賃金差異の公表が任意とされている常時雇用労働者数101人以上300人以下の企業でも 公表を義務化すること(p.13)、女性管理職比率について開示必須項目とすること(p.14)、2026年3月末を 期限とする女性活躍推進法について10年間延長すること(p.11)を提起した。また、女性特有の健康課題 への取組みを女性活躍推進法の事業主行動計画に盛り込むこと、カスタマーハラスメントについて事業主の 措置義務とすること、就活等セクシュアルハラスメントについても雇用管理上の措置とすること等を求めている。

「若年層における育児休業等取得に対する意識調査」結果を発表/厚労省

厚生労働省は7月31日に同省委託事業「男性の育児休業取得促進事業(イクメンプロジェクト)」で 実施した「若年層における育児休業等取得に対する意識調査」結果(速報値)を公表した。 育休制度の認知度は「知っている」が92.4%、「取得意向」が87.7%と、ともに9割前後。育休取得期間 については、男性の約3割が「半年以上」を希望。就職活動で企業の育休取得実績を重視するのは、69.7%。 調査は18~25歳の学生若年層の男女を対象に6月にWebで実施。

「生活満足度」が調査開始以来で最高水準/内閣府調査

内閣府は9日、「満足度・生活の質に関する調査報告書2024」を公表した。「家計と資産」「雇用環境と賃金」 など13分野別の満足度を回答者の属性等により分析、主観・客観の両面からWell-beingを多角的に把握したもの。 生活満足度(総合的な満足度)は調査開始以来で最高水準となり、1年間での上昇幅も最大。男女別では、 特に男性の上昇幅が大きく、雇用形態別では、コロナ禍の影響を大きく受けた「非正規雇用」が引き続き上昇し、 正規雇用との水準差が縮小した(概要p.3)。約1万人へのインターネット調査で今回で6回目。

「勤務間インターバル制度導入促進シンポジウム」、9月19日にオンライン開催/厚労省

厚生労働省は、企業の努力義務である「勤務間インターバル制度の導入」促進のためのシンポジウムを 9月19日(木)にオンラインで開催する(Zoomウェビナー利用/YouTube同時配信)。 「勤務間インターバル制度」とは、終業時刻から次の始業時刻の間に一定時間以上の休息時間を確保する 仕組み。従業員の健康管理やワーク・ライフ・バランスの実現のほか、採用・定着・生産性向上の観点 からも関心が高まっている。シンポジウム終了後、無料コンサルティングの紹介も行う。参加無料。

西井商店堺臨海生コン外1社不当労働行為再審査事件で初審命令を取消/中労委

中央労働委員会は7月25日、西井商店堺臨海生コン及び臨海運輸(会社ら)が、労働者供給事業を行う組合 からの日々雇用労働者の供給依頼を停止したこと等が不当労働行為であるとして救済申立てがあった事件の 再審査事件において、会社らの対応は今後を見据えた経営判断としてやむを得ない合理的な理由があり 不当労働行為には当たらないとして、初審命令を取り消し組合の救済申立てを棄却した。

遺伝情報による労働分野での不当な差別に関するQ&Aを公表/厚労省

厚生労働省は20日、「ゲノム情報による不当な差別等への対応の確保(労働分野における対応)」に関する Q&Aを公表した。ゲノム医療推進法(「良質かつ適切なゲノム医療を国民が安心して受けられるようにする ための施策の総合的かつ計画的な推進に関する法律」、2023年6月施行)において、ゲノム情報による不当な 差別への対応の確保(第16条)が盛り込まれたことを踏まえたもの。採用選考時に遺伝情報を収集しては ならないことや、遺伝情報に基づく解雇、配転や昇格・昇進の不利益取り扱いは権利濫用として無効と なりうる等、職業安定法、労働安全衛生法、労働契約法等との関連での基本的な考え方を明らかにしている。 ゲノム情報とは、生物の遺伝情報の全体を指し、病気の診断や治療、予防への活用が期待されている。

国家公務員採用一般職試験、女性合格者数の割合は過去最高の43%/人事院

人事院は13日、2024年度「国家公務員採用一般職試験(大卒程度)」の合格者を発表した。 合格者数7,557人は前年度(8,269人)から8.6%減少。女性の合格者数は3,250人(同3,336人)、合格者数に 占める割合は43.0%(同40.3%)で過去最高となった。一般職試験全体の申込者数は2万4,240人 (同2万6,319人)。申込倍率は3.2倍(同3.2倍)。

専門実践教育訓練、129講座を新規指定/厚労省

厚生労働省は13日、教育訓練給付の対象となる「専門実践教育訓練」の2024年10月1日付の新規の指定講座を 公表した。デジタル技術の進展を踏まえたニーズに応じた人材育成を行う第四次産業革命スキル習得講座や、 専門職学位を取得する課程、看護師などの資格取得を目標とする養成課程など計129講座。 同給付は、最大で受講費用の80%(年間上限64万円)を支給する(2024年9月までに開講する講座については、 最大70%、年間上限56万円)。

特定一般教育訓練、116講座を新規指定/厚労省

厚生労働省は13日、教育訓練給付の対象となる「特定一般教育訓練」の2024年10月1日付の指定講座を 公表した。今回、新規に指定する講座は、介護支援専門員実務研修、大型自動車第一種免許などの 業務独占資格等の取得を目標とする課程など計116講座。 同給付は、速やかな再就職と早期のキャリア形成に資するものとして、厚生労働大臣が指定する講座を 受講した場合、最大で受講費用の50%(上限25万円)を支給するもの(2024年9月までに開講する講座 については、最大40%、年間上限20万円)。

「全国労働衛生週間」を10月に実施/厚労省

厚生労働省は10月1日から7日まで、2024年度「全国労働衛生週間」を実施する。今年のスローガンは、 「推してます みんな笑顔の 健康職場」。働く上で基本となる健康の確保を推進することで、 誰もが笑顔で快適に働くことのできる職場づくりを目指していくことを表す。 同週間は労働衛生に関する国民の意識を高め、職場での自主的な活動を促し労働者の健康を確保すること などを目的に、1950年から毎年実施しており、今年で75回目。

第3回「職場における学び・学び直し促進シンポジウム」を開催/厚労省

厚生労働省は10月3日(木)、第3回「職場における学び・学び直し促進シンポジウム~徹底解剖: 学び・学び直しを実現する実践的アプローチ」をハイブリッド(名古屋市の会場とオンライン)で開催する。 実際に職場における取組を進めている法人2社が登壇し、学び・学び直しの取組継続のポイントや、 時間や費用の確保のための工夫等について講演及びパネルディスカッションを行う。 参加無料。申込は9月30日(月)18時まで。

現代社会のストレス要因に着目、こころの健康の対策支援の方向性を提示/厚生労働白書

厚生労働省は27日、令和6年版「厚生労働白書」を閣議で報告した。 今回の白書のテーマは「こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に」。 こころの健康を損ねる背景にある「ストレス要因」に着目し、幼年期から老年期までに至る ライフステージに沿って、現代社会のストレスの多様さについて考察した上で、こころの健康に 関する対策や支援の現状および今後の方向性を提示している。

今後の雇用政策の具体的方向性について報告書を取りまとめ/厚労省研究会

厚生労働省の雇用政策研究会は23日、中長期的な観点も含めた今後の政策の具体的な方向性について 報告書を取りまとめた。報告書は、2040年には総人口が現在の9割に減少し、65歳以上が約35%と なると推計されるなかで、経済成長と女性やシニア世代の労働参加の進展などが実現した場合には、 労働力人口が6,791万人となることが見込まれる(JILPT 2023年度版労働力需給の推計)とし、 このような労働市場を実現するには、多様な個人の労働参加の促進と経済成長のための労働生産性の 向上が重要と指摘。(1)多様な個人の労働参加、(2)新たなテクノロジー等を活用した労働生産性の向上、 (3)労働市場のインフラ整備等、の3つの柱のもとで必要な施策の方向性をまとめた。 女性活躍推進や新テクノロジー活用等のテーマ別に、ヒアリング企業の取組事例集も掲載している。

こころの健康状態や健康意識、アンケート調査結果を公表/厚労省

厚生労働省は27日、2023年度「少子高齢社会等調査検討事業」の報告書を公表した。 こころの健康状態や健康意識、「こころの不調」への理解に対する意識などについてのアンケート 調査結果をとりまとめたもの。それによると、身体の健康と比較して、こころの健康に対する リスクが重視されつつあること、こころの不調は、身体の病気(がん)と比較して、 家族・学校・職場への相談をためらうだろうと考えられていること、こころの不調は、 若い世代のほうが身近に感じている人の割合が高いこと、などが分かったとしている。

最低賃金、27県で国の「目安」上回る、平均額は1,055円に/厚労省

厚生労働省は29日、地方最低賃金審議会が答申した2024年度の地域別最低賃金の改定額を取りまとめた。 中央最低賃金審議会答申の目安額50円(A~Cランク共通)を上回る引き上げが27県で答申された。 最高は徳島県84円、次いで岩手、愛媛59円、島根58円等。これにより、改定額の全国加重平均額は 1,055円(昨年度1,004円)と目安通りの改定の場合の1,054円を上回り、1978年度に目安制度が始まって 以降で最高額となった。最高額(東京都1,163円)に対する最低額(秋田県951円)の比率は81.8% (昨年度80.2%)で10年連続の改善。引上げは、10月1日から11月1日までの間に順次発効される予定。

「ジョブ型人事指針」を公表、20社の事例掲載/新しい資本主義実現会議

新しい資本主義実現会議の「三位一体労働市場改革分科会」は28日、「ジョブ型人事指針」を公表した。 2024年6月に閣議決定した「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改訂版」において、 「日本企業の競争力維持のため、ジョブ型人事の導入を進める」としており、そのために、導入企業の 事例を掲載した「ジョブ型人事指針」を策定する、としていた。 20社の事例では、ジョブ型人事の導入目的、経営戦略上の位置付け、制度の骨格(導入範囲、等級・報酬・ 評価等)、雇用管理制度(採用、人事異動、キャリア自律支援等)、人事部と各部署の権限分掌、 労使コミュニケーション等の導入プロセス、などについて各社の特徴が分かるよう情報提供されている。

自営型テレワークに関するガイドラインを改定/厚労省

厚生労働省は、「自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン」を改定した。 「自営型テレワーカー」が「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(「フリーランス・ 事業者間取引適正化等法」)における「特定受託事業者」に該当することが多いと考えられることから、 自営型テレワークの定義を改め、募集、契約条件の明示、契約条件の適正化などについて、 フリーランス法の「関係者が守るべき事項」に沿った追記をしている。 自営型テレワークは、委託契約に基づくもので、基本的には労働関係法令が適用されないが、 ガイドラインにおいて良好な就業形態とするための事項を示している。

「企業向け障害者テレワーク推進セミナー」の開催/厚労省委託事業

厚生労働省は9月25日(水)、「企業向け障害者テレワーク推進セミナー」をオンラインで開催する。 テレワークは、障害者の多様な働き方のひとつであり、自宅でも働くことができる機会として 大きな可能性があり、企業にとっても、全国から優秀な人材を採用することができるというメリットがある。 障害者雇用におけるテレワークの導入方法の具体的な解説に加え、実際に導入している企業の担当者による 事例紹介を行う。参加費無料。要事前申込、期限は9月24日(火)17時まで。

女性活躍推進、共働き・共育て支援の「なでしこ銘柄」企業の募集を開始/経産省

経済産業省は、東京証券取引所と共同で、女性活躍推進に優れた企業を「なでしこ銘柄」として 選定する取組を実施しており、2023年度から「共働き・共育てを可能にする性別を問わない両立支援」に 関する取組について、特に優れた企業を「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」として選定している。 今般、2024年度の銘柄企業の募集を開始し10月18日16時まで受け付ける。9月4日には説明会を予定。

民間企業における博士人材の活躍推進に向け、検討会を立ち上げ/文科省

文部科学省は26日、第1回「博士人材の民間企業における活躍促進に向けた検討会」を開催した。 博士人材については、骨太の方針2024においても「博士号取得者の幅広い活躍の場の創出につながる 取組や処遇向上等を進める」などが明記されていることを踏まえ、同検討会では、「採用意欲のある 企業」が効果的な採用を実施するための取組、「博士課程を持つ大学」が就職活動を支援するための 取組を主な課題として検討し、2025年3月に「手引き・ガイドブック」を策定する予定。

最低賃金、27県で国の「目安」上回る、平均額は1,055円に/厚労省

厚生労働省は29日、地方最低賃金審議会が答申した2024年度の地域別最低賃金の改定額を取りまとめた。 中央最低賃金審議会答申の目安額50円(A~Cランク共通)を上回る引き上げが27県で答申された。 最高は徳島県84円、次いで岩手、愛媛59円、島根58円等。これにより、改定額の全国加重平均額は 1,055円(昨年度1,004円)と目安通りの改定の場合の1,054円を上回り、1978年度に目安制度が始まって 以降で最高額となった。最高額(東京都1,163円)に対する最低額(秋田県951円)の比率は81.8% (昨年度80.2%)で10年連続の改善。引上げは、10月1日から11月1日までの間に順次発効される予定。

「ジョブ型人事指針」を公表、20社の事例掲載/新しい資本主義実現会議

新しい資本主義実現会議の「三位一体労働市場改革分科会」は28日、「ジョブ型人事指針」を公表した。 2024年6月に閣議決定した「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改訂版」において、 「日本企業の競争力維持のため、ジョブ型人事の導入を進める」としており、そのために、導入企業の 事例を掲載した「ジョブ型人事指針」を策定する、としていた。 20社の事例では、ジョブ型人事の導入目的、経営戦略上の位置付け、制度の骨格(導入範囲、等級・報酬・ 評価等)、雇用管理制度(採用、人事異動、キャリア自律支援等)、人事部と各部署の権限分掌、 労使コミュニケーション等の導入プロセス、などについて各社の特徴が分かるよう情報提供されている。

自営型テレワークに関するガイドラインを改定/厚労省

厚生労働省は、「自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン」を改定した。 「自営型テレワーカー」が「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(「フリーランス・ 事業者間取引適正化等法」)における「特定受託事業者」に該当することが多いと考えられることから、 自営型テレワークの定義を改め、募集、契約条件の明示、契約条件の適正化などについて、 フリーランス法の「関係者が守るべき事項」に沿った追記をしている。 自営型テレワークは、委託契約に基づくもので、基本的には労働関係法令が適用されないが、 ガイドラインにおいて良好な就業形態とするための事項を示している。

「企業向け障害者テレワーク推進セミナー」の開催/厚労省委託事業

厚生労働省は9月25日(水)、「企業向け障害者テレワーク推進セミナー」をオンラインで開催する。 テレワークは、障害者の多様な働き方のひとつであり、自宅でも働くことができる機会として 大きな可能性があり、企業にとっても、全国から優秀な人材を採用することができるというメリットがある。 障害者雇用におけるテレワークの導入方法の具体的な解説に加え、実際に導入している企業の担当者による 事例紹介を行う。参加費無料。要事前申込、期限は9月24日(火)17時まで。

女性活躍推進、共働き・共育て支援の「なでしこ銘柄」企業の募集を開始/経産省

経済産業省は、東京証券取引所と共同で、女性活躍推進に優れた企業を「なでしこ銘柄」として 選定する取組を実施しており、2023年度から「共働き・共育てを可能にする性別を問わない両立支援」に 関する取組について、特に優れた企業を「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」として選定している。 今般、2024年度の銘柄企業の募集を開始し10月18日16時まで受け付ける。9月4日には説明会を予定。

民間企業における博士人材の活躍推進に向け、検討会を立ち上げ/文科省

文部科学省は26日、第1回「博士人材の民間企業における活躍促進に向けた検討会」を開催した。 博士人材については、骨太の方針2024においても「博士号取得者の幅広い活躍の場の創出につながる 取組や処遇向上等を進める」などが明記されていることを踏まえ、同検討会では、「採用意欲のある 企業」が効果的な採用を実施するための取組、「博士課程を持つ大学」が就職活動を支援するための 取組を主な課題として検討し、2025年3月に「手引き・ガイドブック」を策定する予定。

男性の育休取得30%、前年度比13ポイント上昇/雇用均等基本調査

厚生労働省は7月31日、2023年度「雇用均等基本調査」結果を公表した。 事業所調査(6,300事業所)では、育児休業取得者の割合は、女性は84.1%(22年度80.2%)で 3.9ポイント上昇、男性は30.1%(同17.13%)で13ポイント上昇。 企業調査(6,000企業)で、女性管理職等を有する企業割合を役職別にみると、「部長相当職あり」は12.1%、 「課長相当職あり」21.5%、「係長相当職あり」23.9%(同22.9%)。管理職等に占める女性の割合では、 「部長相当職」7.9%、「課長相当職」12.0%、「係長相当職」19.5%。課長相当職以上の女性の割合は 12.7%で前回調査(22年度)と同率、係長相当職以上は15.1%(同14.7%)で0.4ポイント上昇した。

7月の消費者マインドの基調判断、「改善に足踏みがみられる」で据え置き/消費動向調査

内閣府は7月31日、2024年7月の「消費動向調査」結果を公表した。「消費者態度指数(二人以上の世帯、季調値)」 は36.7(前月比0.3ポイント上昇)。同指数を構成する意識指標のうち前月比で上昇は、「暮らし向き」 34.5(0.7ポイント)、「耐久消費財の買い時判断」30.0(0.4ポイント)、「雇用環境」42.0(0.3ポイント)、 前月比で低下は「収入の増え方」33.8(マイナス0.2ポイント)。消費者マインドの基調判断は、「改善に 足踏みがみられる」で前月から据え置き。

6月の鉱工業生産3.6%低下、基調判断は「一進一退ながら弱含み」で据え置き/鉱工業指数速報

経済産業省は7月31日、6月の鉱工業生産・出荷・在庫指数(速報)を公表した。生産指数(季調値)は 前月比3.6%低下の100.6で2カ月ぶりの低下。業種別では、自動車工業、生産用機械工業、汎用・業務用機械 工業等すべての業種で低下。出荷は99.4で前月比4.3%、在庫は同0.6%のいずれも低下。在庫率は同2.1%上昇。 基調判断は、「総じてみれば、生産は一進一退ながら弱含んでいる」として据え置き。

7月の街角景況感、2カ月連続の上昇/景気ウォッチャー調査

内閣府は8日、全国の商店主やタクシー運転手などに街角の景況感をたずねた2024年7月の「景気ウォッチャー 調査」結果を公表した。3カ月前と比較した景気の現状判断DI(季調値)は、前月差0.5ポイント上昇の47.5 で、2カ月連続の上昇。雇用関連DIは同0.9ポイントの上昇、家計動向関連、企業動向関連も上昇。 先行き判断DI(同)は、前月差0.4ポイント上昇の48.3。今回の結果について、「景気は、緩やかな回復基調 が続いているものの、このところ弱さがみられる。先行きについては、価格上昇の影響等を懸念しつつも、 緩やかな回復が続くとみている」としている。

6月の基調判断は「下げ止まりを示している」で据え置き/景気動向指数速報

内閣府は7日、2024年6月の「景気動向指数(速報)」を公表した。景気の現状を示す「一致指数」は113.7 で、前月と比較して3.4ポイント低下し、4カ月ぶりの低下。マイナスに寄与したのは「生産指数(鉱工業)」 「鉱工業用生産財出荷指数」「商業販売額(卸売業)」「耐久消費財出荷指数」など。プラス寄与は 「 商業販売額(小売業)」「輸出数量指数」など。一致指数の基調判断は「下げ止まりを示している」で、前月から据え置き。

2024年4~6月期のGDP実質成長率、年率3.1%/1次速報値

内閣府は15日、2024年4~6月期の四半期別GDP(国内総生産)1次速報値を公表した。 GDP成長率(季節調整済前期比)は、実質が0.8%で2期ぶりのプラス、年率換算で3.1%。 需要項目別では、民間最終消費支出が実質1.0%(前期はマイナス0.6%)、うち家計最終消費支出 (除く持ち家の帰属家賃)は実質1.2%(同マイナス0.7%)で、どちらも5期ぶりのプラス。 雇用者報酬の伸び率は実質0.8%、名目1.4%。 2023年度のGDPも公表され、実質成長率は0.8%だった。

正規職員・従業員、前年同期比18万人増/労働力調査・詳細集計4~6月期平均

総務省は9日、「労働力調査(詳細集計)」結果を公表した。2024年4~6月期平均の役員を除く雇用者は 5,753万人。うち、正規の職員・従業員は前年同期比18万人増の3,661万人で、5期連続の増加。非正規の 職員・従業員は、同1万人増の2,091万人で、10期連続の増加。非正規として働く理由は、「自分の都合のよい 時間に働きたいから」が711万人(同7万人増)、「家計の補助・学費等を得たいから」が369万人(同4万人減)。 「正規の職員・従業員の仕事がないから」は188万人(同8万人減)。失業者は211万人(同2万人増)。 失業期間別にみると、「3カ月未満」は104万人(2万人増)、「1年以上」は50万人(5万人減)。 就業者6,771万人のうち、追加就労希望就業者は195万人(同14万人増)。非労働力人口3,997万人のうち、 潜在労働力人口は37万人(同3万人減)。

7月の企業物価指数、前年比3.0%上昇/日銀

日本銀行は13日、企業物価指数(2024年7月速報)を公表した。国内企業物価指数は123.1で、前年比3.0%、 前月比0.3%の上昇。製品別の前年同月比での上昇は、「非鉄金属」(18.5%)、「スクラップ類」(8.3%)、 「電力・都市ガス・水道」(6.7%)など。低下は「木材・木製品」(マイナス0.1%)。 輸入物価指数(ドルなどの契約通貨ベース)は前年比1.6%、前月比0.4%のいずれも上昇。 円ベースでは順に同10.8%、同0.5%のいずれも上昇。

6月の生産指数、前月比4.2%低下/鉱工業指数確報

経済産業省は15日、6月の「鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)」確報値を公表した。 生産指数(季節調整済)は前月比4.2%低下の100.0で2カ月ぶりの低下。業種別でみると 「自動車工業」「生産用機械工業」「化学工業(無機・有機化学工業を除く)」等すべての業種で低下。 出荷は前月比4.7%、在庫は同0.7%のいずれも低下。在庫率は同1.7%の上昇。速報に比べ、 生産、出荷、在庫、在庫率のいずれも下方修正。

7月の消費者物価指数、2.7%上昇/総務省

総務省は23日、2024年6月の全国消費者物価指数を公表した。生鮮食品を除く総合指数は108.3で前年同月比 2.7%の上昇。5月(同2.5%)、6月(同2.6%)から連続で上昇幅拡大。前月比(季調値)は0.3%の上昇。 前年同月比で上昇が大きかったものは、「電気代」22.3%、「生鮮果物」9.6%、「ガス代」7.4%など。 品目では「外国パック旅行費」58.9%、「たまねぎ」40.0%、うるち米(コシヒカリを除く)18.0%などの上昇が目立つ。

6月の実質賃金、前年同月比1.1%増で27カ月ぶりのプラス/毎勤統計確報

厚生労働省は23日、6月の「毎月勤労統計調査」結果(確報・事業所規模5人以上)を公表した。 実質賃金は同1.1%増(速報と同値)で、27カ月ぶりに増加になった。現金給与総額は、 就業形態計49万8,887円(前年同月比4.5%増)、うち一般労働者が66万5,313円(同5.0%増)、 パートタイム労働者が12万1,664円(同5.7%増)。きまって支給する給与は同2.1%増、 特別に支払われた給与は同7.8%増(いずれも就業形態計)。

労災の死亡者数1.7%増、休業4日以上死傷者数2.1%増/厚労省

厚生労働省は19日、2024年の労働災害発生状況(8月速報値)を公表した。死亡災害は、死亡者数が366人で 前年同期比1.7%増加。業種別では、建設業15.4%増、陸上貨物運送事業3.8%増で、第三次産業6.5%減など。 休業4日以上の死傷者数は、6万5,548人で前年同期比2.1%増。業種別では、第三次産業3.7%増、陸上貨物 運送事業2.6%増、建設業1.5%減など。公表数値は、新型コロナウイルス感染症のり患による労働災害を除いたもの。

生活保護の保護申請件数、前年同月比5.6%増/被保護者調査

厚生労働省は7日、生活保護法に基づく「被保護者調査」(2024年5月分概数)結果を公表した。 保護の申請件数は2万3,952件で、前年同月比1,272件(5.6%)増。保護開始世帯数は2万894世帯で、 同1,047世帯(5.3%)増。被保護世帯は165万1,829世帯で、同3,728世帯(0.2%)増。被保護実人員は 201万3,709人で、同7,351人(0.4%)減。

6月の基調判断、「持ち直しの動きに足踏みが見られる」で据え置き/機械受注統計

内閣府は19日、機械受注統計調査報告(2024年6月実績)を公表した。機械受注総額は、前月比6.0%減の 3兆531億円(季調値)。民間設備投資の先行指標である「民需(船舶・電力を除く)」は、同2.1%増の 8,761億円。うち製造業は同0.3%減・4,224億円で、非製造業(船舶・電力を除く)は同2.4%増・4,504億円。 基調判断は「持ち直しの動きに足踏みが見られる」で据え置き。

2023年の入職率・離職率ともに上昇、入職超過率は拡大/雇用動向調査

厚生労働省は27日、2023年「雇用動向調査」結果を公表した。年初の常用労働者数に対する 割合である入職率、離職率は16.4%と15.4%で、1.0ポイントの入職超過。前年と比べると、 入職率が1.2ポイント、離職率が0.4ポイント上昇し、入職超過率は0.8ポイント拡大した。 産業別にみると、「宿泊業,飲食サービス業」「生活関連サービス業,娯楽業」などで 入職率・離職率が高い。転職入職者の賃金について、前職と比べて「増加」した割合は 37.2%(2.3ポイント上昇)、「減少」した割合は32.4%(1.5ポイント低下)だった。

6月の基調判断は「下げ止まりを示している」で据え置き/景気動向指数の改訂状況

内閣府は26日、2024年6月の「景気動向指数・速報からの改訂状況」を公表した。 景気の現状を示す「一致指数」は前月差3.9ポイント低下の113.2(速報値113.7)。 基調判断は、「景気動向指数(CI一致指数)は、「下げ止まりを示している」で、前月から据え置き。

24年8月の総人口、前年同月比59万人減/総務省人口推計

総務省は20日、人口推計の2024年8月概算値及び3月の確定値を公表した。24年8月1日現在の総人口(概算値) は1億2,385万人(前年同月比59万人・0.48%減)。3月1日現在の総人口(確定値)は1億2,400万3千人 (同56万5千人・0.45%減)。年齢階層別(確定値)では「15歳未満」2.35%減、「15~64歳」0.37%減、 「65歳以上」0.13%増、うち「75歳以上」人口は3.63%増加した(年齢階層別増減率は前年同月比)。

7月の完全失業率2.7%、前月比0.2ポイント上昇/労働力調査

総務省は30日、2024年7月の「労働力調査(基本集計)」を公表した。完全失業率(季調値)は2.7%で、 前月比0.2ポイント上昇。完全失業者数は188万人(前年同月比5万人増)で、4カ月連続の増加。就業者数は 6,795万人(同23万人増)で24カ月連続の増加。雇用者数は6,113万人(同28万人増)で、29カ月連続の増加。 正規従業員数は3,642万人(同34万人増)で9カ月連続の増加。非正規従業員数は2,114万人(同29万人減)で、3カ月連続の減少。

7月の有効求人倍率1.24倍、前月比0.01ポイント上昇/一般職業紹介状況

厚生労働省は30日、2024年7月分「一般職業紹介状況」を公表した。有効求人倍率(季調値)は1.24倍で、 前月と比べ0.01ポイント上昇。新規求人倍率(同)は2.22倍で、前月比0.04ポイント低下。新規求人(原数値) は、前年同月比で1.2%増。産業別では、増加したのは、学術研究、専門・技術サービス業(7.4%増)、 情報通信業(6.6%増)、医療・福祉(5.1%増)、減少したのは教育・学習支援業(5.1%減)、 製造業(2.9%減)、宿泊業・飲食サービス業(1.6%減)など。

労働争議の「総争議件数」292件、前年より増加/厚労省調査

厚生労働省は29日、2023年「労働争議統計調査」の結果を公表した。ストライキやロックアウトなど 争議行為を伴う争議は75件(前年65件)、争議行為を伴わない争議は217件(同205件)。両者を合わせた 「総争議」は292件(同270件)で前年に比べ増加。「総争議」件数は長期的には減少傾向で推移してきたが、 2019年以降は横這い圏内で推移している。主な要求事項(複数回答)は「賃金」が157件(53.8%)で最多。 次いで「経営・雇用・人事」118件、「組合保障及び労働協約」88件など。「争議行為を伴う争議」について、 産業別では「医療、福祉」28件、「情報通信業」14件、「運輸業、郵便業」10件の順に多い。

8月の消費者マインドの基調判断、「改善に足踏みがみられる」で据え置き/消費動向調査

内閣府は29日、2024年8月の「消費動向調査」結果を公表した。 「消費者態度指数(二人以上の世帯、季調値)」は36.7(前月と同値)。同指数を構成する意識指標のうち 前月比で上昇したのは「耐久消費財の買い時判断」30.9(0.9ポイント)、「暮らし向き」34.7(0.2ポイント)、 低下は「収入の増え方」39.7(マイナス0.7ポイント)、「雇用環境」41.4(マイナス0.6ポイント)。 消費者マインドの基調判断は、「改善に足踏みがみられる」で前月から据え置き。

7月の完全失業率2.7%、前月比0.2ポイント上昇/労働力調査

総務省は30日、2024年7月の「労働力調査(基本集計)」を公表した。完全失業率(季調値)は2.7%で、 前月比0.2ポイント上昇。完全失業者数は188万人(前年同月比5万人増)で、4カ月連続の増加。就業者数は 6,795万人(同23万人増)で24カ月連続の増加。雇用者数は6,113万人(同28万人増)で、29カ月連続の増加。 正規従業員数は3,642万人(同34万人増)で9カ月連続の増加。非正規従業員数は2,114万人(同29万人減)で、3カ月連続の減少。

7月の有効求人倍率1.24倍、前月比0.01ポイント上昇/一般職業紹介状況

厚生労働省は30日、2024年7月分「一般職業紹介状況」を公表した。有効求人倍率(季調値)は1.24倍で、 前月と比べ0.01ポイント上昇。新規求人倍率(同)は2.22倍で、前月比0.04ポイント低下。新規求人(原数値) は、前年同月比で1.2%増。産業別では、増加したのは、学術研究、専門・技術サービス業(7.4%増)、 情報通信業(6.6%増)、医療・福祉(5.1%増)、減少したのは教育・学習支援業(5.1%減)、 製造業(2.9%減)、宿泊業・飲食サービス業(1.6%減)など。

労働争議の「総争議件数」292件、前年より増加/厚労省調査

厚生労働省は29日、2023年「労働争議統計調査」の結果を公表した。ストライキやロックアウトなど 争議行為を伴う争議は75件(前年65件)、争議行為を伴わない争議は217件(同205件)。両者を合わせた 「総争議」は292件(同270件)で前年に比べ増加。「総争議」件数は長期的には減少傾向で推移してきたが、 2019年以降は横這い圏内で推移している。主な要求事項(複数回答)は「賃金」が157件(53.8%)で最多。 次いで「経営・雇用・人事」118件、「組合保障及び労働協約」88件など。「争議行為を伴う争議」について、 産業別では「医療、福祉」28件、「情報通信業」14件、「運輸業、郵便業」10件の順に多い。

8月の消費者マインドの基調判断、「改善に足踏みがみられる」で据え置き/消費動向調査

内閣府は29日、2024年8月の「消費動向調査」結果を公表した。 「消費者態度指数(二人以上の世帯、季調値)」は36.7(前月と同値)。同指数を構成する意識指標のうち 前月比で上昇したのは「耐久消費財の買い時判断」30.9(0.9ポイント)、「暮らし向き」34.7(0.2ポイント)、 低下は「収入の増え方」39.7(マイナス0.7ポイント)、「雇用環境」41.4(マイナス0.6ポイント)。 消費者マインドの基調判断は、「改善に足踏みがみられる」で前月から据え置き。

組織の7割超を占める中小労組への支援体制を強化/JEC連合定期大会

化学・エネルギー関連産業の組合でつくるJEC連合(堀谷俊志会長、12万5,000人)は7月18、19の両日、 京都府京都市で定期大会を開き、昨年の大会で決めた「2024~2025年度運動方針」の補強内容を決定した。 補強方針は、組織の7割超を占める中小労組への産別全体でのサポート強化や、部会中心の活動のあり方を 見直す必要性などを提起。組織拡大にあたっては、組合員を増やす取り組みだけでなく、減少の歯止めとなる 情報も加えて連携することも打ち出している。大会では24春闘の「まとめ」も確認。堀谷会長はあいさつで、 格差是正に向けた中小組合への支援について、「様々な取り組みを行ったが、まだまだ課題の残る結果だ」 などと述べ、支援の継続と対応強化の必要性を訴えた。(JILPT調査部)

夏季賞与・一時金の妥結状況を発表/経団連

経団連は7日、2024年夏季賞与・一時金の大手企業業種別妥結結果(加重平均)の最終集計を発表した。 妥結額平均は94万1,595円で、前年比4.23%増。業種別平均は、製造業98万6,369円(同3.55%増)、 非製造業83万6,150円(同7.57%増)。従業員500人以上の主要22業種大手244社を対象に、 平均額が分かる156社について集計している。

物流2024年問題「マイナスの影響あり」の企業、84.1%/日商LOBO調査

日本商工会議所は7月31日、「商工会議所LOBO(早期景気観測)」7月調査結果を発表した。 トピックスの「物流2024年問題への対応の動向(主に荷主)」によると、物流2024年問題による「マイナスの 影響あり」の企業は84.1%、うち「物流コストの増加」を挙げた企業は90.5%と9割を超え、 物流コスト 増加分を価格転嫁できている企業は32.3%にとどまる。物流効率化への取組開始(予定含む)企業は34.8%で、 前回2023年7月調査に比べ9.3ポイント増。「物流効率化を認識しているが何をすればよいかわからない」は 前回調査より低下しているが、29.6%。 業況DI(全産業合計)はマイナス16.3で、前月比0.1ポイント低下。長引く物価高による消費低迷の中、 コスト負担増は継続し、建設業、小売業で改善が見られるものの、業況は足踏み状態。

シンポジウム「労働組合の未来」を開催/連合

連合は9月13日(金)、「労働組合の未来」シンポジウムを会場(千代田区)とオンラインで開催する。 連合は、連合総研と共同で「労働組合の未来」研究会を設置し、労働組合を取り巻く環境が大きく変化する中、 労働組合が持続可能性を高め、社会の理解・共感を得るため何をすべきかを議論し、6月に報告書にまとめた。 この研究成果について、シンポジウムを開催し、基調報告、パネルディスカッション等を行う。参加費無料。 会場定員は150名、オンラインは上限なし。9月2日(月)までに申し込む。

フリーランス労災、連合が団体設立=加入手続き支援、相談窓口も

連合は27日、企業からの業務委託を受けて働くフリーランスの労災保険加入を支援する団体を設立した。 名称は「連合フリーランス労災保険センター」(東京)で、加入手続きを行うほか、相談窓口も担う。 政府が加入できる対象を拡大する11月1日に受け付けを開始する。 加入者は月600円の会費や収入に応じた保険料を支払う。建設業の一人親方など、これまでも労災保険に 加入できた一部の人々は対象外。連合が6月に実施した調査によると、フリーランスとして働く人の2割が 仕事中や通勤中に休業を余儀なくされるけがや病気を患ったと回答。一方、労災保険の加入について、 「利用したいと思わない」や「分からない」と答えた人は8割近くに上っており、認知度の向上が課題だ。 (時事通信)2024年8月27日 ※リンクなし

25春闘の基本的な考え方や取り組み課題を含めた「総合生活改善闘争・基本方針」を提起/生保労連定期大会

生命保険会社の労働組合で構成する生保労連(勝田年彦委員長、23万人)は8月22日、都内で定期大会を開き、 2024年度の運動方針を決めた。春闘の取り組みも包含する方針の柱の「総合的な労働条件の改善・向上」では、 2025春闘で賃金改善をはじめとした全組合が統一して行う「賃金・制度関係の取組み」の基本的な考え方や 課題を盛り込んだ「総合生活改善闘争・基本方針」を提起。勝田委員長は、賃金改善の機運が高まるなかで 取り組んだ24春闘の成果を踏まえ、25春闘では「組合員の期待に応えることに加え、さらに多くの人に 生保産業を選んでもらうために、例年以上の取り組みが必要だ」などと訴えた。(JILPT調査部)

25春闘の基本的な考え方や取り組み課題を含めた「総合生活改善闘争・基本方針」を提起/生保労連定期大会

生命保険会社の労働組合で構成する生保労連(勝田年彦委員長、23万人)は8月22日、都内で定期大会を開き、 2024年度の運動方針を決めた。春闘の取り組みも包含する方針の柱の「総合的な労働条件の改善・向上」では、 2025春闘で賃金改善をはじめとした全組合が統一して行う「賃金・制度関係の取組み」の基本的な考え方や 課題を盛り込んだ「総合生活改善闘争・基本方針」を提起。勝田委員長は、賃金改善の機運が高まるなかで 取り組んだ24春闘の成果を踏まえ、25春闘では「組合員の期待に応えることに加え、さらに多くの人に 生保産業を選んでもらうために、例年以上の取り組みが必要だ」などと訴えた。(JILPT調査部)

テレワーク実施率は16.3%に増加、大企業は低下/民間調査

日本生産性本部は7月29日、第15回「働く人の意識に関する調査」結果を発表した。同調査はコロナウイルス 感染症が及ぼす影響の継続調査として、勤め先への信頼度や雇用・働き方に対する考え方などについて、 雇用者を対象に2020年5月以降、四半期毎(23年7月調査より6カ月毎)に実施。今回はコロナ「5類」移行 から2024年1年2カ月が経過した2024年7月に実施した。テレワークの実施率は16.3%で過去最低となった前回 1月調査(14.8%)から微増。企業規模別では、1,001名以上の大企業で減少したが、中・小規模企業の実施率は 増加。テレワーカーの週当たり出勤日数は、「3日以上」が 57.0%で前回(50.3%)から増加。希望する 働き方については、ジョブ型が23年7月調査の67.4%から64.8%に微減した一方、メンバーシップ型が 32.6%から35.2%へと微増。

景気DI前月比0.5ポイント増で、4カ月ぶりに改善/民間調査

帝国データバンクは5日、TDB景気動向調査(2024年7月調査)結果を発表した。 景気DIは前月比0.5ポイント増の43.8となり、4カ月ぶりに改善。猛暑の効果やインバウンド消費などにより プラス方向に転じた。今後は、横ばいで推移するとみている。業界別では、10業界中7業界(サービス、建設 など)で改善、季節需要が押し上げ要因となった。地域別では、10地域中7地域が改善、東北、四国、九州の 3地域が悪化。規模別では、「大企業」「中小企業」「小規模企業」が3カ月ぶりにそろって改善した。

主要製品・サービス関連コストが「増加している」企業は91.6%/民間調査

東京商工リサーチは22日、「価格改定に関するアンケート」調査結果(8月実施)を発表した。 前年(2023年)1月と比較して主要な製品・サービスにかかわるコストが「増加している」企業は91.6%。 上昇が「10%以下」は39.5%で、「10%超20%以下」は31.1%、「20%超30%以下」は12.6%と続く。 「上昇していない」企業は8.4%。販売先(得意先)への価格改定の協議は、「自社からの申し出で開始」が 70.7%で価格改定に向けて自発的に動く商慣習が根付いているとする一方、「販売先(得意先)から自社への 申し出で開始」が15.4%にとどまることについては、自社に価格決定権がない(弱い)ことも想定される、としている。

カスハラで「従業員の休業・退職が発生した」企業は13.5%/民間調査

東京商工リサーチは27日、「企業のカスタマーハラスメント」に関するアンケート調査結果を発表した。 「カスハラ」を受けたことがある企業は19.1%で、宿泊業、飲食店、タクシー・バス等の道路旅客運送業が 上位を占めた。カスハラの内容(複数回答)は「口調が攻撃的・威圧的」が73.1%と最も多く、 「長時間にわたる対応を余儀なくされた」(50.1%)、「大きな声を上げられた」(38.9%)などが続く。 カスハラの影響で「従業員の休業や退職が発生した」企業は13.5%。一方、「特に対策を講じていない」 企業は71.5%あり、「カスハラ被害の広がりへの対策が遅れている実態も浮き彫りになった」と指摘している。

女性管理職の割合の平均10.9%、初の1割超え/民間調査

帝国データバンクは23日、「女性登用に対する企業の意識調査(2024年)」を発表した。 女性管理職の割合の平均は10.9%で、調査開始以来初の10%台に。女性役員割合の平均も13.5%と 過去最高となる一方、「役員が全員男性」の企業は52.4%と半数を超えた。女性活躍推進の施策は、 性別に関わらない「公正な評価」が6割超でトップ。女性管理職の割合が上昇しない要因や課題は、 「家庭と仕事の両立のしづらさ」が唯一5割を超え、「日本社会の性別役割分担意識の存在」(38.5%)、 「女性従業員が昇進を望まない」(36.2%)などが続いた。

カスハラで「従業員の休業・退職が発生した」企業は13.5%/民間調査

東京商工リサーチは27日、「企業のカスタマーハラスメント」に関するアンケート調査結果を発表した。 「カスハラ」を受けたことがある企業は19.1%で、宿泊業、飲食店、タクシー・バス等の道路旅客運送業が 上位を占めた。カスハラの内容(複数回答)は「口調が攻撃的・威圧的」が73.1%と最も多く、 「長時間にわたる対応を余儀なくされた」(50.1%)、「大きな声を上げられた」(38.9%)などが続く。 カスハラの影響で「従業員の休業や退職が発生した」企業は13.5%。一方、「特に対策を講じていない」 企業は71.5%あり、「カスハラ被害の広がりへの対策が遅れている実態も浮き彫りになった」と指摘している。

女性管理職の割合の平均10.9%、初の1割超え/民間調査

帝国データバンクは23日、「女性登用に対する企業の意識調査(2024年)」を発表した。 女性管理職の割合の平均は10.9%で、調査開始以来初の10%台に。女性役員割合の平均も13.5%と 過去最高となる一方、「役員が全員男性」の企業は52.4%と半数を超えた。女性活躍推進の施策は、 性別に関わらない「公正な評価」が6割超でトップ。女性管理職の割合が上昇しない要因や課題は、 「家庭と仕事の両立のしづらさ」が唯一5割を超え、「日本社会の性別役割分担意識の存在」(38.5%)、 「女性従業員が昇進を望まない」(36.2%)などが続いた。

「かぞくおもい休暇」制度を新設、家族の入学式・受診時に利用/博報堂など

博報堂、博報堂DYメディアパートナーズは7月24日、子供の入学式や家族の受診時に取得できる休暇制度 「かぞくおもい休暇」の新設を発表した。これまで一定要件のもと、看護・介護、入院等で利用できた 特定積立休暇(繰越せなかった年次有給休暇の積立利用)の取得事由に、子どもの公式行事への参加や、家族の 受診時の付き添いを含む看護・介護を追加する。2025年4月1日より段階的に施行される育児・介護休業法の 改正に先行した取り組み、としている。また、同休暇制度を含む、夕食づくりなどのサポート、長期休暇中の 子供向けの学童サポートなどの両立支援施策「huug(ハーグ)」を開始する。

中外製薬、定年廃止=26年に

中外製薬は29日、2026年に定年制度を実質的に廃止すると発表した。現行制度では55歳になると、 60歳、65歳のいずれかまで働くかを選択できる。新制度では、こうした年齢制限を取り払い、 仕事で成果を出せる健康な人が雇用を希望し、会社側も合意すれば、年齢にかかわらず勤務できる ようになる。給与水準も正社員と同等という。これに先立ち、同社は25年1月に人事制度を改定する。 一般社員を対象に職務内容に合わせて処遇を決定する「ジョブ型」を導入するほか、希望するポストに 挙手制による人事異動を採用する。奥田修社長は記者懇談会で「社員が自分のキャリアを自ら考えて 実行できる主体性を後押ししたい」と意義を語った。(時事通信)2024年7月23日 ※リンクなし

定年後の新たな継続雇用、週3日勤務や転籍制度を導入/大東建託

大東建託は5日、定年を迎えた従業員の柔軟な働き方を支援するため、9月1日より、全職種を対象に 定年後の継続雇用制度を改定し、週休3日の「短縮勤務制度」と、介護・看護・保育・障がい事業を 展開するグループ会社への「転籍制度」を導入すると発表した。同社は60歳定年制で、勤務継続には 週5日のフルタイム勤務のみの「定年延長」と「再雇用」の2種類の雇用形態があるが、今回「再雇用」 の従業員を対象に、短縮勤務と転籍制度を導入し、定年後の多様な働き方を可能とするとしている。

早期希望退職者の募集を実施/協和キリン

協和キリンは1日、早期希望退職者の募集を行うと発表した。対象者は、研究本部、生産本部などの 一部組織の30歳以上かつ勤続3年以上の経営職・一般職・再雇用社員。募集人員は特に定めていない。 退職日は2024年12月31日。通常の退職金に割増退職金を加算し、希望者には再就職支援を行う。 同社は、重点領域の取組みを強固とするため、グローバルでの研究体制への移行を進めていくとし、 自社における業務の大幅な縮小や関連プロジェクトの中止等を計画している。

大ガス、社内副業を解禁=「イカスキル」、キャリア形成支援

大阪ガスが、社内で他部署との兼業を認める「社内副業」を解禁することが7日、明らかになった。 社員のキャリア形成支援強化の一環で、早ければ今秋にも導入する。社内インターンシップ制度も導入し、 社員の持つ能力を最大限活用したい考えだ。社内副業制度は、「生かす」と「スキル」を組み合わせた 「イカスキル」と命名。特定の能力や経験が必要とされる業務について、該当する資格などを持っていれば 他部署でも兼業に応募できるようにする。10月以降に開始する。(時事通信)2024年8月7日

「ハローベビー休暇」導入、産休・産後パパ育休を有給休暇に/兼松エレクトロニクス

兼松エレクトロニクスは1日、新たな出産・育児休暇制度「ハローベビー休暇」を導入すると発表した。 これまで無給だった産前6週間・産後8週間の休業を「特別有給休暇」とし、「産後パパ育休」(最大4週間)も 「特別有給休暇」とする。同社は、「育児に伴う家庭への経済的負担の軽減や男性従業員の積極的な育児参加を 促し、従業員のエンゲージメントの向上およびWLBを推進していく」としている。

博士人材向けの支援制度を導入/三井E&S

機械、船舶エンジン、エンジニアリングなどを手掛ける三井E&Sは9日、「博士人材向け支援制度」を 2025年度より導入すると発表した。制度の内容は、(1)博士号取得者に対する奨学金の代理返還制度と、 (2)博士号取得支援制度。(2)の対象者は、同社に2年以上在籍する常用社員で、学費支援は最大年間100万円。 就業に関する配慮として、週1日学習日を確保するため週4日勤務を可能とする。

全泊勤務中の休憩・睡眠時間は「労働時間に該当」、労基署から是正勧告/東京メトロ

東京メトロは8日、足立労働基準監督署から労働時間の取扱い等に関する是正勧告を受けたと発表した。 同社では、鉄道設備の保守管理を行う一部職場の全泊(一昼夜交替)勤務中の休憩・睡眠時間において、 設備の突発的な不具合等に社員が緊急対応を行った場合は、代わりの休憩時間を設けるか、早出・残業 手当等を支払っていた。しかし昨今の保守設備の増加に伴い、不具合対応頻度が増加してきた中で、 同労基署より、「労働実態に鑑みると、午後5時40分以降の休憩・睡眠時間については、労働から離れる ことが保障されている時間とは認められない」との見解が示され、当該休憩・睡眠時間を労働時間として 取扱い、割増賃金の支払等の措置を講じるよう指導を受けたとしている。これにより、最大で約86億円の 清算金を2024年度中に支払う予定。

生産拠点の集約・再編、希望退職者を募集/ワコール

ワコールは26日、連結子会社の生産拠点を長崎と福井の2工場に集約・再編し、福岡工場の譲渡、 及び熊本工場と新潟工場の操業停止を行うと発表した。 標準品質・コストの観点で競争優位性の高い 海外工場の生産比率を一層高める一方、細かい技術品質・納期の観点で国内工場の適切な再編が 不可欠として今回の決定に至ったとしている。 操業停止予定の熊本工場(従業員87人)と新潟工場(142人)の従業員に対しては、存続工場への異動 または希望退職者の募集を行う。 事業譲渡予定の福岡工場(75人)に勤務する従業員には、 転籍を希望し承諾書を提出した場合、譲渡先での雇用が維持される。

新入社員の学び合いのコミュニティ「新卒学部」、キャリア不安の低下に効果/旭化成

旭化成は6日、新入社員を対象としたラーニングコミュニティ「新卒学部」の実施効果について発表した。 「新卒学部」は同期同士のつながりで支援する学びあいの場で、若手社員の人財育成施策の一環として、 自律的な成長を支援することを目的に2023年6月に導入。キャリアに対する価値観や個人の志向を踏まえて 所属するゼミを選択し、約9カ月間、同期と共に学ぶ。今回、実施効果を調査した結果、学習時間が前年度の 新入社員に比べ約3.5倍に伸長したほか、キャリア不安の低減に効果があることが分かったとしている。

社員の博士課程進学、支援制度を開始/島津製作所

島津製作所は20日、社員による博士後期課程進学と通常業務の両立を支援する新たな人事制度を 2024年度から開始したと発表した。本制度は、「事業戦略上の研究領域」と「進学先での研究予定の テーマ」が合致した博士号取得希望者の学位取得を支援するもので、社内審査を通過した社員が対象。 対象者は進学する大学を自由に選択でき、学費は同社が負担する。

「脱炭素DX人材」育成、3年で1,000人の輩出目指す/メンバーズ

企業のDX現場を支援するメンバーズは22日、デジタルスキルを兼ね備えた「GX人材」を3カ年で 1,000人輩出することを目指すと発表した。AIなどデジタル専門スキルとサステナビリティ経営に 関するGXリテラシーを有した「脱炭素DX人材」を1,000人育成・輩出するとともに、温室効果ガス 排出量算定やコンサルティングスキルなどを有した「高スキルGX専門人材」100人の輩出も進めて いく。独自のGXリテラシー講習、炭素会計アドバイザー等の資格取得、業務での実行の3つを 組み合わせた育成プログラムを実施する。

2023年



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