▲TOP

労働 HOT NEWS


2023年7月


民事上の個別労働紛争相談内容、「いじめ・嫌がらせ」が引き続き最多/厚労省

 厚生労働省は6月30日、2022年度「個別労働紛争解決制度の施行状況」を公表した。個別労働関係紛争解決促進法による総合労働相談件数は124万8,368件(前年度比0.5%増)で、15年連続の100万件超。うち、民事上の個別労働紛争相談件数は27万2,185件(同4.2%減)、相談内容は「いじめ・嫌がらせ」が6万9,932件(同18.7%減)で、2012年度から11年連続で最多、次いで、「自己都合退職」4万2,694件(同5.4%増)、「解雇」3万1,872件(同4.0%減)など。なお、改正労働施策総合推進法の全面施行により、同法上のパワハラ相談件数は、民事上の相談件数「いじめ・嫌がらせ」とは別に集計されている。

精神障害の労災請求件数、支給決定件数とも増加/厚労省

 厚生労働省は6月30日、2022年度「過労死等の労災補償状況」を公表した。精神障害に関する請求件数は2,683件(前年度比337件増)、支給決定件数は710件(同81件増)となった。支給決定件数の出来事別では「上司等から身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」(147件)、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」(89件)、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」(78件)の順。脳・心臓疾患については、請求803件(同50件増)、支給決定194件(同22件増)。

精神障害の労災認定基準、カスタマーハラスメント等を追加/厚労省検討会報告書

 厚生労働省は4日、「精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表した。業務による心理的負荷の大きさに関する評価表に「顧客や取引先、施設利用者等から著しい迷惑行為を受けた」(いわゆるカスタマーハラスメント)、「感染症等の病気や事故の危険性が高い業務に従事した」を類型として追加した。

教育訓練費用を支出した企業は約5割/厚労省

 厚生労働省は6月30日、2022年度「能力開発基本調査」の結果を公表した。教育訓練費用(OFF-JT費用や自己啓発支援費用)を支出した企業は50.3%(前回50.5%)。能力開発や人材育成に関して、何らかの問題があるとする事業所は80.2%(同76.4%)で、主な問題点は「指導する人材が不足している」(58.5%)、「人材を育成しても辞めてしまう」(50.8%)など。 自己啓発を実施した労働者は34.7%(同36.0%)で、「正社員」(44.1%)が「正社員以外」(17.5%)より高く、性別では、「男性」(40.9%)が「女性」(27.6%)よりも高い。

「労働基準関係法令違反に係る公表事案」を公表/厚労省

 厚生労働省は6月30日、「労働基準関係法令違反に係る公表事案」を公表した。2022年6月1日から2023年5月31日の間に、都道府県労働局が労働基準法、労働安全衛生法、最低賃金法、労働安全衛生規則等の労働基準関係法令違反の疑いで送検し公表した内容を集約したもの。

最低賃金の改定へ向け、議論スタート/厚労省審議会

 厚生労働省は6月30日、中央最低賃金審議会・目安に関する小委員会を開催し、2023年度の最低賃金額改定の目安について議論を開始した。6月16日に閣議決定された骨太の方針には、最低賃金について、「今年は全国加重平均1,000円を達成することを含めてしっかり議論を行うこと」、「今後とも地域別最低賃金の最高額に対する最低額の比率を引き上げる等、地域間格差の是正を図る」と明記。今回から、都道府県グループを見直し、A~Dの4区分から3区分になる。  参考資料として、JILPTが実施した企業調査の速報結果が掲載されている。

建設業の時間外労働の上限規制についての解説とQ&Aを公表/厚労省

「時間外労働の上限規制に関するQ&A」を公表した。建設業は、2024年4月1日から月45時間、年360時間、年6回まで月80時間未満、年720時間等の上限規制が適用されるが、「災害時の復旧・復興が見込まれる」場合に限り上限を超えて労働させることができるとされている。「わかりやすい解説」には、いわゆる36協定届の新様式とその記載例も掲載されている。改正労基法(2019年4月施行)による時間外労働の上限規制は、建設業のほか、自動車運転業務、医師等について適用が猶予されてきたが、2024年4月から、事業、業務のあり方等を踏まえた上限が設定される。 (わかりやすい解説)

「厚生労働」7月号掲載、特集は「有期契約労働者からの発展」/厚労省

 厚生労働省の広報誌「厚生労働」7月号が同省ウェブサイトに掲載された。7月号の特集は「有期契約労働者からの発展」。無期転換に関するJILPT調査結果や、2024年4月から、有期契約労働者の雇入時や契約更新時の労働条件明示ルールが変わることについての解説等が掲載されている。

介護保険事業計画の基本方針案について議論/厚労省

 厚生労働省は10日、社会保障審議会介護保険部会を開催し、第9期介護保険事業計画(2024~26年度)の基本方針案について議論した。今回の見直しで、「介護に取り組む家族等への支援の充実」に「ヤングケアラーも含めた家庭における介護の負担軽減のための取組を進めることが重要」と明記。介護人材の確保・介護現場の生産性向上の推進には、「ハラスメント対策を含めた働きやすい職場づくり」「外国人介護人材定着に向けた環境の整備」等が重要としている。なお、介護人材の職業紹介については、紹介事業者に支払う高い手数料や早期離職等の問題が指摘されており、今後、悪質な事業者の排除や有料職業紹介事業の更なる透明化等の対応が検討される予定。

モデル就業規則の改訂版を公表/厚労省

 厚生労働省は、常時10人以上の従業員を使用する使用者に作成等を義務付けている就業規則について、「モデル就業規則」(2023年7月版)を公表した。主な改訂事項は、退職金の支給(54条)で、「自己都合による退職者で、勤続○○年未満の者には退職金を支給しない」の削除など。

国家公務員を対象とした2022年度「苦情相談の状況」/人事院

 人事院は6日、一般職の国家公務員を対象として、人事管理全般の苦情等の相談をまとめた「2022年度における苦情相談の状況」を公表した。相談件数1,739件(前年度比138件増)、相談事案数は1,294事案(同25事案増)でいずれも過去最多。相談内容は、「パワーハラスメント・いじめ・嫌がらせ」(32.6%)、「勤務時間・休暇・服務等関係」(21.9%)、「任用関係」(13.7%)など。

各府省におけるハラスメント相談員に関する調査結果/人事院

 人事院は6日、ハラスメント相談員の体制整備に関するアンケート調査結果を公表した(2022年12月~23年1月実施)。相談員になった経緯は「官職(ポスト)で指定」が7割、在任期間は2年未満が6割。ほとんどの相談員が通常業務と兼務。この1年に相談を受けた相談員は2割弱で、相談の7割がパワー・ハラスメントに関するもの、3割弱がセクシュアル・ハラスメントに関するもの。相談を受けた相談員のうち、判断に悩むことがあるとした者は7割で、その際の相談先は「人事当局」や「他の相談員」を挙げた者が多い。人事院は、調査結果を基に研修や相談員のサポート体制整備等の施策の検討を進めるとしている。

地域別最低賃金額改定の目安について議論/厚労省審議会

 厚生労働省は12日、中央最低賃金審議会・目安に関する小委員会(第2回)を開催し、令和5年度地域別最低賃金額改定の目安について議論した。賃金改定状況の調査結果、生活保護水準と最低賃金、ランク別でみた最低賃金の未満率と影響率、都道府県ごとの時間当たり賃金分布に関する資料や、中小企業の発注側との価格交渉・価格転嫁に関するアンケート調査結果等が配付された。

自衛隊の人材確保に向け、有識者検討会が提言/防衛省

 防衛省は12日、「防衛省・自衛隊の人的基盤の強化に関する有識者検討会」報告書を発表した。自衛官の定員と現員との乖離が約1万6,000人ある中で、必要な人員確保が喫緊の課題と指摘。施策として、高校新卒者だけでなく転職者も重視した採用、宇宙やサイバー分野等の民間の高度人材を任期付で採用する人事制度の新設、自衛隊の任務の特殊性を評価した処遇・給与(俸給表)の見直し検討、ハラスメントを一切許容しない組織環境の構築、などが盛り込まれた。勤務環境の改善のため、「自衛隊内に存在する髪型や髪色のルールなど、一部のしつけ事項についても、合理性に乏しいものは変更・廃止する」などとしている。

日本郵便(再雇用団交)不当労働行為再審査事件で初審命令を維持/中労委

 日本郵便株式会社が、別件地位確認等請求訴訟の最高裁判所判決で雇止めが適法であることが確定した組合員の復職・再雇用等を議題とする組合の団体交渉申入れに応じなかったことが不当労働行為であるとして、救済申立てがあった事件で、中央労働委員会は7月12日、組合は、本件団体交渉申入れの議題について「使用者が雇用する労働者の代表者」とはいえないとして、初審命令を維持し、組合の再審査申立てを棄却した。

第18回「若年者ものづくり競技大会」を静岡県で開催/厚労省

 厚生労働省は、「第18回若年者ものづくり競技大会」を静岡県で開催する。開催日は8月1日と2日の2日間(一部は7月30日から)。同大会は、職業能力開発施設、工業高等学校などで技能を習得中の若年者が、同世代の若者と競うことを通じて、技能に対する意識を高め、さらにはものづくり分野への就業を促進することが目的。競技は15職種で行われ、338人の選手が参加する予定。大会の様子は、ウェブサイト上でライブ配信するほか、一般も見学できるよう会場を開放している。

成果や能力を重視した昇進は7割、成果に基づいた賃金は6割が支持/厚労省調査

 厚生労働省は「労働者の働き方・ニーズに関する調査(中間報告)」を公表している。 昇進の決め方については「年齢や勤続年数よりも、成果や能力を重視」とする回答が71.3%、(「そう思う」「ややそう思う」の計)、賃金は「働いた時間より成果に基づいて決める」が63.6%(同)に上った。「一つの企業で働くことをこれまで以上に重視するか」では、「重視する」が57.9%(同)。希望する労働時間制度では、始・終業時刻が決まっている「通常の勤務制度」61.8%(「働きたい」「やや働きたい」の計)、「フレックスタイム制」は53.2%(同)、「変形労働時間制」37.3%(同)など。この中間報告は、6月23日の「新しい時代の働き方に関する研究会」に資料として提出された。

中小企業の価格交渉・価格転嫁後押しのため、サポート体制を整備/中小企業庁

 中小企業庁は10日、中小企業などが原材料費やエネルギー価格、労務費などの上昇分を発注側企業に適切に価格転嫁できる環境を整備するため、全国47都道府県に設置している経営課題の相談窓口「よろず支援拠点」に「価格転嫁サポート窓口」を新設すると公表した。同窓口では、価格交渉に関する基礎的な知識や原価計算の手法の習得支援を通じ、下請中小企業の価格交渉・価格転嫁を後押しする。

「学校の働き方改革」の推進等を提言/22年度・文部科学白書

 文部科学省は18日、2022年度の文部科学白書を公表した。特集は、「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について。多様な専門性を有する質の高い教職員集団を形成していくためには、教職員の多様性を配慮したマネジメントの実現や、「学校の働き方改革」の推進などが必要と提言。教師の勤務環境が、教職志望者の動向に影響を与えているとの指摘もあり、在校等時間の客観的な把握をはじめとする勤務時間管理の徹底や、業務の役割分担・適正化などに積極的に取り組む必要があるとしている。

2024年問題を前に「トラックGメン」創設/国交省

 国土交通省は18日、政府が6月に決定した「物流革新に向けた政策パッケージ」に基づき、発荷主企業のみならず、着荷主企業も含め、適正な取引を阻害する疑いのある荷主企業・元請事業者の監視を強化するため、21日に「トラックGメン」を創設すると発表した。同省では貨物自動車運送事業法に基づき荷主等への是正措置を講じてきたが、2024年問題を前に強力な対応が必要として、「トラックGメン」による調査結果を荷主企業・元請事業者への「働きかけ」「要請」等に活用し、実効性を確保するとしている。

「社会人のためのデータサイエンス演習」受講者募集/総務省

 総務省は18日、"データサイエンス"力の高い人材育成のため、データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」の受講者募集を開始した。開講期間は、10月3日(火)~12月12日(火)の予定。社会人や大学生に向けて、業務やビジネス上での分析事例を中心に実践的なデータ分析(統計分析)の手法を解説する。講座紹介用ウェブサイトから誰でも受講登録可能(登録・受講は無料)。

来所困難者対象にデジタル技術を活用した失業認定を試行/厚労省

 厚生労働省は21日、デジタル技術を活用した来所によらない失業認定の試行を離島での実施に続き、障害や子育て中で来所が難しい人などを対象に、東京、大阪など大規模労働局の9カ所のハローワークで新たに実施すると発表した。雇用保険受給に必要な失業認定のため4週間に1回、ハローワークへの来所が必要だが、対象者のうち希望者に対し、自宅からのオンライン面談による失業認定を可とするもの。2023年度末まで試行し、検証を行うとしている。

SOMPOケア不当労働行為再審査事件で初審命令を維持/中労委

 SOMPOケア株式会社が、(1)組合員を雇止めあるいは解雇したこと、(2)団体交渉において会社に責任を持つ者を参加させない等の対応をしたことが不当労働行為であるとして、労働組合が救済申立てを行った事件において、初審神奈川県労委は、申立期間徒過により申立てを却下した。これを不服として、組合員が(1)に係る再審査を申し立てた事件において、中央労働委員会は7月21日、初審申立ては適法な申立期間を徒過したものであるとして、初審命令を維持し、組合員の再審申立てを棄却した。

建設業、運送業、病院等を対象とした働き方改革助成金のリーフレット公表/厚労省

 厚生労働省は、2024年4月から建設業、自動車運転手、医師に時間外労働の上限規制が適用されるのにあわせ、一定の要件を満たす中小企業を対象とした働き方改革助成金(適用猶予業種等対応コース)のリーフレットを公表している。要件の一つである成果目標は、建設業が36協定の月60時間超の時間外・休日労働の縮減と所定休日の1日から4日以上増、運送業が時間外・休日労働の同様の縮減と9時間以上の勤務間インターバルの導入、病院等は月80時間超の時間外・休日労働の縮減、9時間以上の勤務間インターバルの導入と、労働時間の実態把握等の実施。助成額の上限は、建設業830万円、運送業880万円、病院等930万円。申請締め切りはいずれも11月30日。

「労働者協同組合周知フォーラム」の開催/厚労省

 厚生労働省は、「労働者協同組合周知フォーラム」(西日本ブロック)を大阪市とオンラインのハイブリッド形式で9月24日(日)に開催する。同フォーラムでは基調講演や活動中の労働者協同組合による事例紹介を通じ、地域の課題解決に向けた活動の選択肢として期待される労働者協同組合の魅力と可能性を伝えるとしている。労働者が組合員として出資し自ら従事する労働者協同組合は、2022年10月の法人制度スタート後、55法人が設立されている。

経済の基調判断「緩やかに回復している」を維持/7月・月例経済報告

 政府は26日、7月の「月例経済報告」を公表した。基調判断は、「景気は、緩やかに回復している」を維持。先行きも「緩やかな回復が続くことが期待される」で変わらず。個別判断では、業況判断は「持ち直しの動きがみられる」から「持ち直している」に修正したが、倒産件数は増加がみられるとしている。雇用情勢は「このところ改善の動きがみられる」、国内企業物価は「緩やかに下落」、企業収益は「緩やかに改善」でいずれも変わらず。

外国人介護人材の業務拡大について検討開始/厚労省

 厚生労働省は24日、第1回外国人介護人材の業務の在り方に関する検討会を開催した。技能実習「介護」及び特定技能「介護」における固有要件等について必要な検討を行い、年内を目途に検討結果をとりまとめる予定。将来、介護人材不足が見込まれる中で、介護現場からは、外国人介護人材の業務拡大を望む意見があるとして、現在は従事が認められていない「訪問系サービス」への従事などについて議論、検討が行われる。

2022年度の賃金不払に対する監督指導結果/厚労省

 厚生労働省は27日、2022年(1月~12月)に賃金不払が疑われる事業場に対する労働基準監督署の監督指導の結果を公表した。賃金不払事案の件数は2万531件、対象労働者数17万9,643人、金額121億2,316万円。そのうち監督署の指導により使用者が賃金を支払い、解決されたのは、1万9,708件(96.0%)、17万5,893人(98.0%)、79億4,597万円(65.5%)。従来、支払額が1企業当たり100万円以上の割増賃金不払事案のみを集計していたが、今回から、それ以外の事案を含め賃金不払事案全体を集計している。

雇用保険の基本手当日額の最高額・最低額を変更/厚労省

 厚生労働省は26日、雇用保険の基本手当日額を8月1日から、最高額については各年齢階層で110円から135円、最低額は71円引き上げることなどを公表した。最高額の変更は、2021年度の平均給与額(毎月決まって支給する給与の平均額)が21年度と比べて約1.6%上昇したこと、最低額の変更は、最低賃金日額が適用されたことに伴うもの。

高齢者世帯31.2%、世帯数・割合とも過去最高/2022年国民生活基礎調査

 厚生労働省は4日、2022年「国民生活基礎調査」(大規模調査)の結果を公表した。単独世帯は1,785万2千世帯(前回2019年大規模調査1,490万7千世帯から294万5千世帯増)、全世帯の32.9%(同28.8%)となり、世帯数、 割合とも過去最高。高齢者世帯は1,693万1千世帯(同1,487万8千世帯から205万3千世帯増)、全世帯の31.2%(同28.7%)となり、いずれも過去最高。児童のいる世帯は991万7千世帯(同1,112万1千世帯から120万4千世帯減)で、過去最少。1世帯当たり平均所得金額(2021年の年間所得)は、545万7千円で2019年調査の552万3千円から低下、生活意識が「苦しい」とした世帯は51.3%(同54.4%)と低下。

業況判断DI、大企業製造業で3月調査比4ポイント上昇/日銀6月短観

 日本銀行は3日、6月の「全国企業短期経済観測調査」(短観)結果を公表した。業況判断DI(「良い」-「悪い」)は、大企業製造業でプラス5(3月調査比4ポイント上昇)、非製造業でプラス23(同3ポイント上昇)。全産業・規模計でプラス8(同3ポイント上昇)。雇用人員判断DI(「過剰」-「不足」)は、全産業・規模計でマイナス32(前回と同ポイント)。

実質賃金1.2%減少、14カ月連続のマイナス/毎勤統計調査5月速報値

 厚生労働省は7日、5月の「毎月勤労統計調査」結果(速報、事業所規模5人以上)を公表した。現金給与総額は、就業形態計で前年同月比2.5%増の28万3,868円、うち一般労働者が同3.0%増の36万8,417円、パートタイム労働者が同3.6%増の10万2,303円。一方、現金給与総額指数を消費者物価指数で割った実質賃金では、前年同月比1.2%減。実質賃金の減少は14カ月連続となった。

二人以上世帯の消費支出、前年同月比4.0%減/5月家計調査報告

 総務省は7日、5月の「家計調査報告」を公表した。二人以上世帯の1世帯当たりの消費支出は28万6,443円、実質で前年同月比4.0%減で、3ヵ月連続の減少。前月比(季節調整値)は1.1%減。支出項目別でのマイナス寄与は、自動車等関係費、通信などの「交通・通信」(マイナス1.60%)、魚介類、肉類などの「食料」(マイナス0.76%)など。プラス寄与は、授業料などの「教育」(0.36%)、教養娯楽サービスの「教養娯楽」(0.36%)など。勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は、1世帯当たり46万9,992円(前年同月比で実質7.5%減)。

消費者マインドの基調判断、「持ち直している」で据え置き/5月消費動向調査

 内閣府は6月29日、2023年6月の「消費動向調査」結果を公表した。「消費者態度指数(二人以上の世帯、季節調整値)」は、36.2(前月比0.2ポイント上昇)。指数を構成する各指標について前月差を見ると、「収入の増え方」は38.9(同1.0ポイント上昇)、「雇用環境」は43.1(0.3ポイント上昇)。対して「耐久消費財の買い時判断」が29.9(0.4ポイント低下)。消費者マインドの基調判断は、「持ち直している」で据え置き。

生活保護の申請件数、前年同月比10.6%増/4月被保護者調査

 厚生労働省は5日、生活保護法に基づく「被保護者調査」(2023年4月分概数)結果を公表した。保護の申請件数は1万9,633件で、前年同月比1,875件(10.6%)増。保護開始世帯数は1万7,851世帯で、同2,175世帯(13.9%)増。被保護世帯は164万3,887世帯で、同6,397世帯(0.4%)増。被保護実人員は201万8,366人で、同5,299人(0.3%)減。

6月の街角景況感、前月差1.4ポイント低下/景気ウォッチャー調査

 内閣府は10日、全国の商店主やタクシー運転手などに街角の景況感をたずねた2023年6月の「景気ウォッチャー調査」の結果を公表した。現状判断DI(季節調整済)は、前月差1.4ポイント低下の53.6となり、5カ月ぶりの低下。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連の全てのDIが低下。先行き判断DI(同)は、前月差1.6ポイント低下の52.8。今回の結果について、「景気は、緩やかに回復している。先行きについては、5類感染症への移行も終わり、改善テンポに一服感がみられる ものの、緩やかな回復が続くとみている」としている。

景気判断、全ての地域で「持ち直し」「緩やかに回復」/日銀地域経済報告

 日本銀行は10日、7月の「地域経済報告―さくらレポート―」を公表した。既往の資源高の影響などを受けつつも、すべての地域で「景気は持ち直し」または「緩やかに回復している」と判断。前回(4月時点)と比べ、全9地域中3地域(東海、中国、九州・沖縄)で総括判断を引き上げた。雇用・所得情勢は、いずれも「改善している」「緩やかに改善している」と判断している。

一致指数の基調判断は「改善を示している」で据え置き/5月景気動向指数

 内閣府は7日、2023年5月の「景気動向指数(速報)」を公表した。景気の現状を示す「一致指数」は113.8で、前月と比較して0.4ポイント下降し、2カ月ぶりの下降。「耐久消費財出荷指数」「商業販売額(卸売業)」「投資財出荷指数 (除輸送機械)」などがプラスに寄与、「生産指数(鉱工業)」「輸出数量指数」「鉱工業用生産財出荷指数」などがマイナスに寄与。一致指数の基調判断は「改善を示している」で据え置き。

6月の企業物価指数、前年比4.1%の上昇/日銀

 日本銀行は12日、企業物価指数(2023年6月速報)を公表した。国内企業物価指数は119.0で、前月比マイナス0.2%、前年比は4.1%の上昇。製品別の前年比での上昇は、パルプ・紙・同製品(15.7%)、窯業・土石製品(15.6%)、鉱産物(10.9%)など。5月からの縮小幅では「電力・都市ガス・水道」が最大(マイナス5.0%)。輸入物価指数(ドルなどの契約通貨ベース)は、前月比マイナス3.1%で9カ月連続の低下、前年比はマイナス14.3%。円ベースでは前月比マイナス1.2%、前年比マイナス11.3%の低下。

民間需要の機械受注額、7.6%減/内閣府

 内閣府は12日、機械受注統計調査報告(2023年5月実績)を公表した。機械受注総額は、前月比2.9%減の2兆6,391億円(季節調整値)。民間設備投資の先行指標である「民需(船舶・電力を除く)」は、同7.6%減の8,315億円。製造業の同3.2%増・4,230億円に対し、非製造業(船舶・電力を除く)は同19.4%減・3,934億円。基調判断は「足踏みがみられる」で据え置き。

95%が1年前と比べ「物価上昇を実感」/日銀・生活意識アンケート調査

 日本銀行は12日、生活意識に関するアンケート調査(第94回・2023年6月)の結果を発表した。現在の景況感DI(「良くなった」-「悪くなった」)はマイナス35.9で前回(3月)調査より21.2ポイント改善。現在の暮らし向き(1年前対比)については、「ゆとりがなくなってきた」が56.8%と、前回(56.0%)より増加したことから、DIは悪化。雇用環境については、「1年後を見た勤め先での雇用・処遇の不安」を「あまり感じない」が増え、「かなり感じる」が減少したことから、DIは改善した。物価に対する実感(1年前対比)は、「かなり上がった」が66.3%、「少し上がった」が29.2%で、95.5%が物価上昇を実感している。

労災の死亡者数6.2%減、休業4日以上死傷者数0.3%増/厚労省集計

 厚生労働省は18日、2023年の労働災害発生状況(7月速報値)を公表した。2023年における死亡災害は、死亡者数が302人で前年同期比6.2%減少。業種別では、建設業88人(同18.5%減)、第三次産業77人(同7.2%減)、製造業59人(同19.2%減)、陸上貨物運送事業46人(同39.4%増)など。事故の型別では、「墜落・転落」76人(同24.0%減)が最多のほか、交通事故(道路)62人(同51.2%増)。休業4日以上の死傷者数は5万2,956人で、前年同期比0.3%増加。業種別では、第三次産業の2万6,325人(同1.8%増)が最多。事故の型別では、「転倒」1万4,943人(同0.5%減)、「墜落・転落」8,341人(同1.8%減)など。なお、今回公表された数値は、新型コロナウイルス感染症のり患による労働災害を除いたもの。

5月の生産指数、前月比マイナス2.2%低下/鉱工業指数確報

 経済産業省は14日、5月の「鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)」確報値を公表した。生産指数(季節調整済)は103.2で、前月比マイナス2.2%で、4カ月ぶりの低下。業種別では、低下したのは、自動車工業、電気・情報通信機械工業、化学工業(無機・有機化学工業を除く)等。上昇したのは、生産用機械工業、食料品・たばこ工業、鉄鋼・非鉄金属工業。出荷は同マイナス1.1%低下、在庫は同1.8%上昇、在庫率は同1.5%上昇。速報と比べ、生産、出荷は下方修正、在庫、在庫率は上方修正。

6月の生鮮食品を除く総合指数、前年同月比3.3%上昇/全国消費者物価指数

 総務省は20日、2023年6月の全国消費者物価指数を公表した。生鮮食品を除く総合指数は105.0で前年同月比3.3%の上昇、前月比(季節調整値)0.4%の上昇。前年同月比での上昇に寄与したのは、鶏卵などの乳卵類17.4%(寄与度0.22)、洗濯用洗剤などの家事用消耗品12.6%(同0.14)、アイスクリームなどの菓子類10.8%(同0.26) など。下落は、電気代のマイナス12.4%(同マイナス0.49)。

2023年7月の総人口、前年同月比56万人減/総務省人口推計

 総務省は20日、人口推計を公表した。2023年7月1日現在の総人口(概算値)は1億2,456万人(前年同月比56万人・0.45%減)。23年2月1日現在の総人口(確定値)は1億2,463万1千人(同56万3千人・0.45%減)。年齢階層別(確定値)では、「65歳以上」が3,618万人(同0.17%減)、「15~64歳」が7,405万6千人(同0.28%減)、「15歳未満」が1,439万5千人(同2.00%減)。

女性の有業者率は53.2%、2.5ポイント上昇/就業構造基本調査

 総務省は21日、「2022年就業構造基本調査」結果を公表した。2022年10月1日現在の有業者(収入を得る仕事のある人)は6,706万人で前回(5年前・2017年)調査比で85万人増加、有業率は60.9%(同1.2ポイント上昇)。うち女性は3,035万4千人、53.2%(同2.5ポイント上昇)。テレワークをした者は1,265万人(有業者比19.1%)。年間の実施頻度は「20%未満」が最多、次いで「80%以上」。フリーランスの数は209万人(同3.1%)、職業別では「学術研究,専門・技術サービス業」(13.5%)が最も高い。有業者で育児をしている人は821万人、介護をしている人は365万人で、前回調査に比べ、それぞれ5.9ポイント、2.8ポイント上昇。

5月の実質賃金、前年同月比0.9%減少/毎勤統計確報値

 厚生労働省は25日、5月の「毎月勤労統計調査」結果(確報、事業所規模5人以上)を公表した。現金給与総額は、就業形態計で28万4,998円(前年同月比2.9%増)、うち一般労働者が37万9円(同3.5%増)、パートタイム労働者が10万2,233円(同3.5%増)。一方、現金給与総額指数を消費者物価指数で割った実質賃金は、同0.9%減で14カ月連続の減少。総実労働時間は133.6時間(同2.0%増)。うち所定内労働時間は123.9時間(同2.1%減)、所定外労働時間は9.7時間(同・増減なし)。

日本人は14年連続で減少、外国人299万超は調査開始以来最多/総務省調査

 総務省は26日、「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」を公表した。日本人の人口は1億2,541万6,877人(前年比51万1,025人・0.41%減)で2010年から14年連続で減少し、対前年減少数及び対前年減少率は最大。外国人は、299万3,839人(同28万9,489人・10.70%増)で、2013年の調査開始以来最多、対前年比の増加数と増加率も最大。都道府県別に見た人口では、日本人は全都道府県で減少、外国人は全都道府県で増加、日本人と外国人の計では東京都のみ外国人6万人超の増加により4万6千人超の増加となった。調査は、住民基本台帳に基づき2023年1月1日現在の人口と世帯数、2022年1年間の人口動態を調べたもの。

基調判断「改善を示している」で据え置き/5月・景気動向指数の改訂状況

 内閣府は26日、2023年5月の「景気動向指数・速報からの改訂状況」を公表した。景気の現状を示す「一致指数」は、前月差0.1ポイント上昇の114.3(速報値は113.8)。基調判断は、「景気動向指数(CI一致指数)は、改善を示している」で据え置き。

業況DIはマイナス8.9、前月比2.7ポイント低下/日商LOBO調査

 日本商工会議所は6月30日、「商工会議所LOBO(早期景気観測)」6月調査結果を発表した。業況DI(全産業合計)はマイナス8.9で、前月比2.7ポイントの低下。サービス業では、飲食・宿泊業等で需要回復は継続する一方、人手不足に伴う受注機会損失で業況は悪化し、小売業では、物価高による日用品等の買い控えが継続し、スーパー等を中心に悪化。原材料・エネルギー価格高騰や人材確保のための賃上げ等のコスト増が継続する中、コロナ禍からの挽回消費にも一服感が見られ、業況悪化に転じたとしている。先行き見通しDIは、マイナス10.2で今月比1.3ポイントの低下。

賃上率3.58%、2013年以降で最高/連合2023年賃上げ最終集計

  連合は5日、2023春季生活闘争の 第7回(最終)回答集計(3日10:00時点)を公表した。平均賃金方式の5,272組合では、1万560円・3.58%(定昇相当込み加重平均、昨年同時期比4,556円増・1.51ポイント増)、うち300人未満の中小組合3,823組合は8,021円・3.23%(同3,178円増、1.27ポイント増)。6月末時点の結果としてはいずれも、2013闘争以降で最高。また、有期・短時間・契約等労働者の賃上げ額は、加重平均で時給52.78円(同29.35円増)、月給6,828円(同2,831円増)。引上げ率は概算で時給5.01%、月給3.18%となり、時給では一般組合員(平均賃金方式)を上回ったとしている。

相談受付件数、「パワハラ・嫌がらせ」が最多/連合「労働相談ダイヤル」(5月)

  連合は4日、「なんでも労働相談ダイヤル」2023年5月分集計結果を発表した。受付件数は1,097件(前年同月比96件減)。相談の内容は、「パワハラ・嫌がらせ」(19.1%)が最多、次いで「雇用契約・就業規則」(9.3%)、「解雇・退職強要・契約打切」(9.0%)など。業種別では「医療・福祉」(23.9%)が最多、次いで「サービス業(他に分類されないもの)」(20.5%)、「製造業」(12.7%)など。

大胆な業務削減・定数改善や給特法の廃止・抜本的見直しを/日教組定期大会

  日教組(瀧本司委員長、約20万6,000人)は7月15、16の両日、都内で定期大会を開催し、1.教育政策、2.教育行財政政策、3.労働政策、4.福祉・社会保障政策5.男女平等政策、6.組織政策、からなる「23~24年度運動方針」を確認した。長時間労働是正とワーク・ライフ・バランスの実現に関しては、「だれもが安心して働き続けられる職場環境の実現・整備」に向けて、勤務時間を意識した働き方を進めるとともに、大胆な業務削減・定数改善、「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(給特法)」の廃止・抜本的見直しなどを求めることを掲げている。

「揺るぎない産別運動」継承・発展の座標軸として基本理念と行動指針を策定/情報労連定期大会

  NTTやKDDIなどの労働組合でつくる情報労連(安藤京一委員長、約19万3,000人)は7月13日、都内で定期大会を開き、向こう2年間の中期運動方針を決めた。新運動方針では、産別運動を次代につなぐ観点で基本理念と行動指針を策定。これに基づき、具体的な運動・活動を展開していくことを確認した。組織拡大では、「2025年20万労連」の必達に向けて、すべての組織が組織拡大推進体制を構築するとともに、強い危機感と責任を持って「結果を出す」取り組みを強化することを掲げた。(JILPT調査部)

全雇用形態の賃金改善を引き出した一方、妥結結果と要求との乖離が課題に/NTT労組定期大会

  NTT東西やドコモ、データなど、NTTグループ企業の労組で構成するNTT労働組合(鈴木克彦委員長、約14万4,000人)は7月11、12の両日、都内で第26回定期大会を開催した。活動を振り返る一般経過報告では、2023春季生活闘争について、グループ主要会社の正社員の賃金改善が過去9年間との比較で最高水準の引き上げ幅だったことやすべての雇用形態で賃金改善を引き出せたことなどを評価する一方、生活防衛のために求めた10万円を断念せざるを得なかった点などについて「組合員の期待に応えられなかったことを重く受けとめる」と総括した。(JILPT調査部)

賃上げ額は加重平均1万5,335円(4.62%)、年間一時金5.26カ月に/JEC連合定期大会

  化学・エネルギー関連産業の組合でつくるJEC連合(酒向清会長、11万6,000人)は7月13,14の両日、北海道札幌市で定期大会を開き、すべての働く仲間の立場に立った能動的な運動を展開していくことなどを柱とする向こう2年間の新運動方針を決めた。大会では、「2023春季生活闘争まとめ」も確認した。23春闘の賃上げ回答結果(5月末段階)をみると、回答額は定期昇給相当分を含めた加重平均で前年比7,357円増の1万5,335円(4.62%)。年間一時金は、加重平均で174万3,710円(5.26カ月)だった。「まとめ」は定昇込みの賃上げ率が 2022 年度の物価上昇分を上回ったことを評価する一方で、賃上げ反映後の日本全体の実質賃金の動向を注視しつつ、次年度以降の取り組みにつなげていく必要性を指摘している。(JILPT調査部)

「未来につながる転換点となり得る」と総括/連合の2023春季生活闘争まとめ

  連合(芳野友子会長)は21日、2023春季生活闘争まとめを確認した。まとめは、今次闘争の最終集計(7月3日時点)で、賃上げの平均回答額(加重平均で1万560円)、率(同3.58%)ともに、賃上げが復活した2014年以降で最も高い水準となるとともに、賃上げ率は1993闘争以来の高い水準を記録したことをうけ、「労使が中長期的視点を持って粘り強くかつ真摯に交渉した結果であり、未来につながる転換点となり得るものと受け止める」と評価した。ただ、中小組合による格差是正の取り組みについては、「全体的に健闘」と総括したものの、回答の分散度合いが昨年より大きくなったことから、引き続き、適正な価格転嫁の取り組みなど継続的に賃上げができる環境をつくっていくことの必要性を訴えた。

働き手の成長に資する投資による円滑な労働移動等への政府の支援を要請/経団連

  経団連は21日、長野県で開催した2023年夏季フォーラムの総括文書を公表した。「サステイナブルな資本主義」の実践を通じた、Society 5.0 for SDGsの実現に向けた取組みを進めるとして、産業競争力強化の推進、働き手の成長に資する投資による円滑な労働移動の実現、社会不安を払拭するヘルスケア提供環境の確立等を課題とした。働き手の成長に資する投資と円滑な労働移動の実現では、「労働移動推進型」のセーフティーネットへの移行、働き手が生涯を通じて自らの働き方を選択するためのリスキリングを含むリカレント教育等の支援をあげ、教育訓練給付の充実、副業・兼業の一層の促進に向けた環境整備、働き方に中立な税・社会保障制度の構築を求めるとしている。

景気判断指数は上昇、「年収の壁」と配偶者手当の関係も調査/経済同友会

  経済同友会は14日、経営トップ等を対象に実施した2023年6月の「景気定点観測アンケート調査」結果を発表した。景気の現状について、前回調査(3月)と比べて、「緩やかに拡大している」が52.1%から75.5%へ増加したことなどから、景気判断指数は18.9から38.3へ上昇した。雇用判断指数はマイナス49.5で、2000年以降で最低(不足超)。2024年に賃上げを「実施予定」は46.0%、「実施しない予定」2.5%、「まだ決めていない」50.5%。配偶者控除や健康保険・年金に関連する「年収の壁」と配偶者手当の関係では、「制限なし」31.8%、「106万円」30.4%、「130万円」21.2%、「150万円」(6.1%)など。

「中小企業のデジタルシフト・DX実態調査」/東京商工会議所

  東京商工会議所は12日、「中小企業のデジタルシフト・DX実態調査」結果を公表した。約8割の企業がITを「導入」と回答しているが、レベル別にみると、レベル2「紙や口頭のやり取りをITに置き換えている」30.6%(前回2021年2月調査比8ポイント増)、レベル3「社内業務を効率化している」43.6%(同0.6ポイント減)、レベル4「差別化や競争力強化に積極的に活用している」6.7%(同0.6ポイント増)。業務効率化や競争力強化に「活用」できている企業はおよそ半数で、前回調査と比べ横ばい。デジタルシフト・DXの課題では、「旗振り役が務まる人材がいない」 (33.8%)、「従業員がITを使いこなせない」(29.5%)など。デジタルシフトの効果では、「業務効率化」81.4%が最多。デジタル人材の確保状況については、「あまり確保できていない」企業が42.4%と最多、「全く確保できていない」企業も19.5%。

男性育休、取得の実態と中長期の取得効果など分析/民間調査

 パーソル総合研究所は6月27日、男性育休に関する定量調査結果を発表した。男性育休の取得率は企業間格差が大きく、取得率50%以上の企業が約2割ある一方で、5%未満の企業が約半数であること、取得期間は「1カ月未満」が約6割を占め、数日の休暇レベルにとどまっていることなどが明らかになった。また、中長期(1カ月以上)の取得者がいる企業は、短期(1カ月未満)の取得 者のみの企業よりも「従業員の自主的な行動促進」「業務の見直しや属人化解消」「従業員の視野拡大」の効果を実感している割合が10ポイント以上高い。

「生産性年次報告2022」公表、賃金制度の課題等を検討/日本生産性本部

 日本生産性本部は6月30日、生産性に関連した調査や統計データを取りまとめた初の年次報告「生産性年次報告 2022」を公表した。座談会「人材を生かす賃金制度」、「生産性と賃金」をめぐる論点の考察等を掲載。座談会では、賃金引き上げには、事業ポートフォリオを繰り返し組み替えて生産性を高めることが必要などの見解が示され、論点考察では、賃金の持続的な引き上げには、日本経済の生産性の低迷の解決が求められるなどとされた。「人材を生かす賃金」に関するアンケートの分析結果(全体版)も掲載している。

コロナ禍の転職時の賃金変化、異業種・異職種への移動など調査/民間調査

 パーソル総合研究所は6月30日、「コロナ禍における転職と賃金に関する調査」結果を発表した。コロナ禍前の転職者とコロナ禍に転職した人のサンプルを抽出し比較分析。コロナ禍に転職して賃金が1割以上増加した人は37.2%(コロナ禍前の転職者は43.9%)で6.7ポイント低下。職種別では、転職時賃金の増加者は「IT技術職」「その他専門職」「営業」に多く、「事務・アシスタント」「医療・福祉専門職」「販売・サービス」に少ない。また、コロナ禍の転職における移動形態は「同一業種同一職種」への移動が最も多く約半数、次いで「異業種異職種」が約4分の1を占めた。

22年度の正社員の中途採用実績、53%の企業が未充足/民間調査

 リクルートワークス研究所は5日、企業における正規社員の「中途採用実態調査」結果を発表した。2022年度の1社あたりの中途採用人数は1.52人と、前年度比15.3%増加。業種別では「卸売業」が48.2%と大きく増加の一方、「小売業」「医療・福祉」ではそれぞれマイナス14.0%、マイナス8.1%と減少。  2022年度下半期の中途採用で必要な人数を「確保できた」企業は45.8%、「確保できなかった」は52.7%。「確保できた」-「確保できなかった」の中途採用確保DIはマイナス6.9%ポイント。これは、比較可能な2013年度下半期以降、最も低い値。

景気は5カ月ぶりに悪化、回復傾向に一服感/民間調査

 帝国データバンクは5日、TDB景気動向調査(2023年6月調査)結果を発表した。景気DIは前月比0.4 ポイント減の45.0となり、5カ月ぶりに悪化。原材料価格やエネルギー価格の高騰、食品などの値上げによる買い控えなどが悪材料となり、10業界中7業界、51業種中34業種で悪化した。6月の国内景気については「長引く人手不足やインフレ傾向などがマイナス要因となり、回復傾向が一時的にストップした」としたが、今後は「ポストコロナへの対応を進めつつ、緩やかに回復しながら推移していくとみられる」としている。

精神障害者の雇用増加、ノウハウは「途上」「手探り」が最多/民間調査

 パーソル総合研究所は10日、「精神障害者雇用」の現場マネジメントについての調査結果を発表した。精神障害者の雇用が増加した企業は33.8%と、全障害種の中で最も多い。障害種別の雇用ノウハウをみると、「十分ある」または「困らない程度にある」企業は、身体障害者(44.6%)が最多で、知的障害者、精神障害者の順。一方、「ノウウハウは蓄積途上」または「経験に乏しく手探り状態」の企業は、精神障害者(57%)が最も多く、精神障害者の雇用数の増加に雇用ノウハウの蓄積が追い付いていないとしている。障害者個人調査結果では、安定就労等が難しい精神障害者は、本人の希望に対し処遇が低い傾向などが明らかになった。

23年上半期の「人手不足」倒産、前年同期比2.3倍に急増/民間調査

 東京商工リサーチは10日、2023年上半期の「人手不足」関連倒産状況のレポートを発表した。2023年上半期(1-6月)の「人手不足」関連倒産は67件で、前年同期の2.3倍に急増。上半期では、調査開始の2013年以降、人手不足が深刻だった2019年の82件に次ぐ、2番目の多さとなった。特に、前年同期は発生がなかった「人件費高騰」が24件と急増。賃上げ機運が高まるが、収益力が乏しい中小企業には人件費アップが資金繰りに大きな負担となっていると指摘している。

小学6年生の「将来就きたい職業」を発表/民間調査

 ランドセルメーカーのクラレは10日、小学6年生の「将来就きたい職業」を発表した。トップ3は前年と変わらず、1位「スポーツ選手」、2位「教員」、3位「漫画家・イラストレーター」。4位には、順位を大きく伸ばして「医師」が入った。男の子のトップ5は、上から「スポーツ選手」「研究者」「ゲームクリエイター」「IT系」「建築家」、女の子は「漫画家・イラストレーター」「教員」「医師」「動物園・遊園地」「看護師」の順だった。

6月末時点の大学生の内々定率79.5%、保有社数2.5社/民間調査

 マイナビは7日、「2024年卒大学生 活動実態調査(6月)」を発表した。2024年卒業予定の大学生・大学院生の6月末時点の内々定率は79.5%、内々定保有社数は2.5社。企業の高い採用意欲を背景に、内々定率・内々定保有社数ともに引き続き高い割合で推移していると指摘。配属先に関して「勤務地・職種ともに自分で判断して選びたい」という学生が54.0%で前年と同様に最多となっている。

医師の時間外等労働、年960時間超が「いる」は3割超/医師の働き方改革調査

 全国自治体病院協議会は13日、「医師の働き方改革の取組状況に関するアンケート調査」結果を発表した。時間外・休日労働時間の状況は、「医師は全て年960時間以下」65.4%、「年960時間超1,860時間以下の医師がいる」34.2%、「1,860時間超過の医師がいる」3.3%。法定労働時間等が適用除外になる「宿日直」の許可取得状況は、全診療科で取得は41.0%。勤務医の時間外労働時間の上限規制(2024年4月より年間960時間、月間100時間未満等)の適用への取り組み状況では、「取り組みに着手している」56.8%、「取り組む予定」18.5%など。

「レジャー白書2023」を公表、仕事より「余暇」重視の傾向/民間調査

 日本生産性本部は14日、「レジャー白書2023」(速報版)を発表した。余暇活動実態調査の結果をみると、仕事(勉強や家事を含む)と余暇のどちらを重視するかを尋ねたところ、63.9%が「余暇を重視する」傾向にあった。特に「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」の回答率が2020年以降増加。余暇活動の参加率は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が、前年 (2021年)から10ポイント上昇して42.8%となり、2019 年以来の1位となった。しかし、コロナ禍前の 2019 年の参加率の水準(54.3%)には戻っていない。

宿泊業の6割で人手「戻らず」/民間調査

 帝国データバンクは14日、企業の「正社員・アルバイト」従業員数動向調査結果を発表した。2022年度末とコロナ前の19年度末(各3月)の3年間で、正社員のほかパート・アルバイトを含めた従業員数が比較可能な約7万2,000社を調査した結果、3割超の約2万3,000社で、総従業員数(人手)がコロナ前に比べ「減少した(戻っていない)」。業種別では、総従業員数が「減少(戻っていない)」した割合が最も多いのはホテル・旅館などの「宿泊業」で、6割の企業で総従業員数が減少した。このうち、雇用形態別では正社員が53.1%、非正社員で55.7%の企業が、それぞれコロナ前から減少したままで、全業種のうち唯一、正社員・非正社員ともに「減少」が5割を超えた業種となった。

学部卒生の総合職採用で、初任給を引き上げた企業は70%/民間調査

 マイナビは18日、「2024年卒 企業新卒採用活動調査」結果を発表した。24年卒採用について、6月時点の採用充足率が「5割以上」は前年比4.8ポイント減の39.5%で、コロナ禍初年度の21年卒の40.9%を下回った。学部卒生の総合職採用で初任給を引き上げた企業は70.0%、引き上げ額が最も多かったのは5,000円~1万円未満で36.0%。引き上げ理由(複数回答)は「給与制度の見直しで全社員の給与を引き上げたため(53.0%)」が最多で、次いで「求職者へのアピールのため(48.8%)」。就職活動で学生が生成系AIを利用している実感がある企業は4.6%。利用経験がある学生(学生調査、18.4%)との間で、利用実感に差があるとしている。

建設業界の労働時間・年休取得状況などを調査/日本建設業連合会

 日本建設業連合会は21日、「会員企業労働時間調査報告書(2022年度)」を発表した。2024年4月から年720時間等の時間外労働の上限規制が適用されること等を踏まえ、会員企業140社に就労する労働者の労働時間、年次有給休暇の取得状況などを調べたもの。非管理監督者で時間外労働が特例の年720時間等の上限規制を超過している者は22.7%で、前年の28.6%から5.9ポイント低下。一方、年360時間等の原則の上限規制を超過している者は59.1%に上り、前年比で1.6%減にとどまる。同連合会HPでは「週休二日実現行動計画のフォローアップ報告書」も掲載している。

上場企業の平均給与、2022年度は638万円/民間調査

 帝国データバンクは25日、「上場企業の「平均年間給与」動向調査(2022年度決算)」結果を発表した。2022年度における全上場約3,800社の平均年間給与は638万円で、21年度より14万円(2.2%)多く、2年連続で前年から増加し、給与額・増加額ともに過去20年で最高。前年度から「30 万円以上」増加の割合は 25.3%と、全上場企業の4社に1社で大幅な賃上げとなった。輸出企業など円安を受け好業績となった企業が多かったほか、物価高や人手不足を背景とした賃上げ機運が22年度以降急速に高まったことを背景に、上場企業の平均給与額は近年上昇傾向にあるとしている。

デジタル人材教育・実践プログラムのアカデミーを創設/コクヨ

 コクヨは6月28日、グループ社員向けのデジタル人材教育・実践プログラム「KOKUYO DIGITAL ACADEMY」を開校した発表した。「データとテクノロジーを活用できる社員のスキル習得」「データとテクノロジーの活用による既存の課題解決や新たなビジネスの創出」を目的に、2025年内に400名の Intelligence)アカデミー」「DS(Data Science)アカデミー」の3つの講座から構成され、身に付けたいスキルに応じて参加する。

ITデジタル人財の育成計画、リスキリング支援の実施も/ファミリーマート

 ファミリーマートは6月20日、今後3年間で約100名以上の「ITデジタル人財」を育成すると発表した。各部門において、システム部門と連携しながらITデジタル分野における業務改革を推進する人財や、社内に蓄積されたデータを活用し、担当領域に応用できる高度なITデジタル人財を育成するもの。このほか、業務効率化・生産性向上を目的に、希望者全員に統計知識を活用したデータ分析などの「リスキリング」支援も実施する。こうした取組みを通じて、店舗運営の省人化・省力化におけるデジタル化の推進や個店コンサルティングの強化にも繋げたいとしている。

子育て・介護を事由とした「遠隔地勤務制度」を開始/キリンホールディングス

 キリンホールディングスは6月30日、遠隔地からの勤務を行うことを認める「遠隔地勤務制度」を開始したと発表した。対象者は、子育てや介護を事由とした国内グループ従業員。通勤可能範囲(100分以内)外に居住していても、自己管理のもと円滑に業務遂行ができ、通常と同等の成果が出せる場合に認めることとし、子育て期の共働き家庭(15歳以下の子がいること、配偶者・パートナーを扶養していないこと)、および要介護家族をもつ従業員を支援の優先度が高い対象とする。育児・介護を担う従業員の転居への不安が前向きなキャリア形成等を阻害していることに対応するもの。
  • (詳細)
  • 性差のない「育業復帰サポート手当」新設、動画制作も/ポーラ

     化粧品メーカーのポーラは4日、社内制度に「育業復帰サポート手当」を新設したと発表した。女性従業員が育休から職場復帰する際に支給していた現行のサポート手当を、性差なく支給するよう改正したもの。実際に育児休業を取得した男性社員からの希望の声も、今回の改正に繋がったという。  同社は、社内の育休取得者を軸に、同じ職場で働く同僚、育休取得した男性社員の妻など、様々な人のリアルな声を集めた動画を制作、公開している。

    人的資本経営の取り組み、特設サイトを開設/NTT東日本グループ

     NTT東日本グループは6月30日、人的資本経営の取り組みの特設ページを開設した。ステークホルダーに向け、定期的な情報開示を図るのが目的。主な開示内容は、人的資本経営に関する各種データ(リモートワーク率、社員研修時間・費用、副業実施者等)、および人的資本経営に向けた具体的取り組み(ジョブ型人事制度の導入、専門性を軸とした人事給与制度への見直し、時間と場所にとらわれない柔軟な働き方の推進、自律的なキャリア形成・成長支援等)。

    「カムバック採用」を開始、育児等の退職者以外も対象に/JR西日本グループ

     JR西日本グループは6月30日、これまで育児等で退職した人を対象としていた再就職支援制度を拡充し、キャリアアップ等を目指して同社を退職した人も対象とする「カムバック採用」を始めたと発表した。同社では、多様な経験・価値観を持つ人財を幅広く確保していく必要があるとして、社会人採用にも積極的に取り組んでいくとしている。

    人事制度を改定、高度人材の新区分、昇格年次要件を廃止/あいおいニッセイ

     あいおいニッセイ同和損保は6日、2023年10月より人事制度を改定すると発表した。新人事制度では、転居可能な範囲に応じ「全域型」「広域型」「地域型」としていた社員区分を「基幹社員」に統合し、社員本人が転居を伴う人事異動の可否を毎年選択することが可能となる。また、専門領域で高度な専門性を発揮する社員区分として、データサイエンティスト、サイバーセキュリティ人財、アクチュアリー、弁護士、公認会計士等の「専門社員」を新設。「専門社員」は「基幹社員」とは異なる処遇とし、専門人財の安定的な確保を図る。非管理職層の資格区分を大括り化するとともに、資格毎の昇格可能な年次要件を廃止し、早期昇格を可能とした。20代社員も管理職への登用が可能となる(現行では30代後半)。

    育休取得日数に応じた「育児休業復職支援金」を開始/イトーキ

     イトーキは4日、育児休業から復職した社員に対し、取得日数に応じて「育児休業復職支援金」の支給を開始したと発表した。取得期間が「15日以上4週間未満」が5万円、「4週間以上12週間未満」が10万円、「12週間以上」は15万円。同社では、男性の育児休業取得率が2022年時点で45.7%と高くないため、育児休業期間の減収する収入に対し、支援を行うとしている。

    総合職・客室乗務職のキャリア採用開始、カムバック採用も通年募集/全日空

     全日空は3日、グローバルスタッフ職(総合職)と客室乗務職のキャリア採用を実施すると発表した。総合職の募集では、航空事業に加え、航空以外の事業や新規事業での活躍も期待される人材の採用を強化。客室乗務職のキャリア採用は4年ぶりに実施。また、同社で働いたことがある人を対象とした「カムバック採用」を通年で実施する。

    ドライバーの「2024問題」に向けた取り組み/タカラスタンダード

     タカラスタンダードは6日、特殊な荷扱いが必要な住宅設備機器業界における「2024年問題」への取り組みを発表した。ドライバーの業務時間には運転だけでなく、荷物の積み下ろし(荷役)、倉庫などでの待機、荷物の搬入を補助する付帯作業なども含まれる。運転時間を短縮することは難しいため、物流センターでの待機時間短縮や付帯作業の明確化などを行うことで、業務時間全体の短縮を目指すとしている。

    家庭と仕事の両立支援の制度改定/イオンファンタジー

     子供向けアミューズメント施設を運営するイオンファンタジーは6日、子育てなど両立支援のため、福利厚生制度を改定したと発表した。主な内容は、育休取得期間に支給される「ハグくみ支援金」の新設(取得前給与の13%相当。育休給付金と合わせると給与の実質80%補償)、時短勤務制度の適用範囲の拡大(目的を問わず全従業員が対象)、無給休暇「ライフサポート休暇」の適用範囲の拡大(不妊治療、更年期障害、通院・治療、家族の体調不良を追加)、出産祝金の対象者の拡大(パートタイム社員にも支給)など。

    早期退職200名募集、対象50歳以上/塩野義製薬

     塩野義製薬は10日、特別早期退職プログラムの実施について発表した。対象者は、50歳以上かつ勤続年数5年以上の社員(マネジャーラインの従事者および一部の幹部職層は除く)で、募集人数は約200名。通常の退職金に特別転身支援金を加算して支給し、希望者に対しては再就職支援サービスを提供する。同社は、「グローバルな成長」や「新規事業の確立・成長」の実現に向けた人材ポートフォリオの見直しを加速させ、経営基盤の強化に取り組むとしている。

    定期採用・キャリア採用の計画人数、前年を上回る/マツダ

     マツダは3日、2024年度の定期採用と23年度のキャリア採用の追加計画を発表した。今回追加となったのは、技能系の定期採用(大学・専門・高校卒)355名と技能系のキャリア採用292名。すでに23年4月27日に発表した採用計画と合わせると、2024年度の定期採用は600名(前年566名)、キャリア採用433名(同289名)に達する。

    働き方改革の一環、「サマータイム」を導入/ファミリーマート

     ファミリーマートは14日、2023年7月16日~9月15日までの2カ月間、社員の業務効率化及び本社の節電を目的として、始業時間と終業時間を1時間ずつ繰り上げる「ファミマサマータイム」を実施すると発表した。対象は、店舗勤務者等を除く全社員で、スーパーバイザーと本部社員など約4,700名。働き方改革の一環として、夏場に早朝から業務を開始し効率的に働くことで、終業時間を早め自己啓発に充てるなど、時間を有効に使う取組みであり、さらに社内照明等の節電にも積極的に取り組むとしている。

    従業員への見舞金、三大疾病と長期入院まで支給対象に/TMJ

     コールセンターやバックオフィス業務のサービスを手掛けるセコムグループの株式会社TMJは11日、福利厚生制度を見直し、従業員への見舞金の支払対象を三大疾病の罹患、各種治療・療養に伴う長期入院時まで拡大したと発表した。見舞金は、三大疾病と診断された場合は100~50万円(対象は正社員/職種・地域限定正社員)で、三大疾病以外の病気・ケガで長期療養(60日以上の入院、自宅療養を継続)した場合は50~25万円(対象は同上)を支給する。

    「週3日以上の出社」を原則化/パナソニック コネクト

     パナソニック コネクトは6月23日、7月1日よりパナソニックコネクトグループ国内従業員1万3,400名を対象に、週3日以上の出社を原則化すると発表した。働く「現場」のリアルなコミュニケーションにより、意思決定のスピードアップ、イノベーション創出、顧客とのエンゲージメント強化、クリエイティブな発想促進を図ることが目的で、従業員個々の事情がある場合、既存の勤務施策を適用し適切な働き方を選択することは可能としている。

    過去最高の賃金改定、月額平均7.3%増/森トラスト・ホテルズ&リゾーツ

     森トラスト・ホテルズ&リゾーツは20日、2023年7月に賃金を改定したと発表した。月額昇給率は全社平均で7.3%(内訳:ベースアップ5.0%、昇格・定期昇給等2.3%)。6月に支給した賞与を含む年収ベースでは前年比16.8%増の見込みで、過去最高水準の賃金改定となる。国内の観光業全体の深刻な人手不足を踏まえ、同業種だけでなく異業種の優秀な人材が観光業に従事できるよう今回の決定に至ったとしている。

    給与・賞与に次ぐ「第三の手当」支給制度を創設/明治安田生命

     明治安田生命保険は26日、2024年度より、給与・賞与に次ぐ第三の手当支給として、社会的価値と経済的価値の双方の向上に連動する「価値創造報酬制度」を創設するとした。中期経営計画期間中における社会的価値・経済的価値の向上に向けた職員の取組み(価値創造の実現状況)と役割の評価に応じて、全職員に対し、同期間終了の翌年度から3年間、「価値創造特別手当」を支給するとしている。

    労働HOT NEWS トップへ


    バローグループユニオン
    UAゼンセン バローグループユニオン
    〒507-0062 岐阜県多治見市大針町661-1
    TEL:0572-20-0821 FAX:0572-29-4117

    Copyright© Valor Group Union All Rights Reserved.