労働HOT NEWS:バローグループユニオン
 
労働HOT NEWSは、「独立行政法人 労働政策研究・研修機構」の許可を得、「メール マガジン労働情報」内の記事から掲載しております。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構(URL:http://www.jil.go.jp/

 
■2007年3月
2月 1月                  
 
 
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  労使  
     
  大手賃上げ、平均6,208円、1.85%/日本経団連第1回集計
   

日本経団連は22日、2007年春季労使交渉の大手企業業種別回答一覧(第1回集計)を発表した。調査対象の58.0%にあたる156社で回答が示されており、このうち平均金額不明などの107社を除く49社の賃上げ回答額(加重平均)は6,208円、賃上げ率は1.85%となっている。同一企業の前年実績と比べ、額で104円、率で0.03ポイント高い。

   
   

  1,000円を超える賃金改善を獲得/有志共闘
   

UIゼンセン同盟やJAMなど連合に加盟する6産業別組織で始動した「有志共闘」(代表:渡邊和夫・フード連合会長)は16日、07年春闘で登録した54単組の賃上げ回答状況を公表した。平均賃上げ方式で妥結した単組の賃金改善分(定期昇給相当分を除く)は、単純平均で1,040円(加重平均で1,233円)。同共闘では、「それぞれが使命感を強く持って精一杯頑張った結果。後続の中堅・中小組合への激励や指導を強めたい」(渡邊代表)などと話している。

   
   

  「製造部門の技能者」などの外国人受け入れで提言/日本経団連
   

日本経団連は20日、「外国人材受入問題に関する第二次提言」を発表した。看護師・介護士や製造部門等の技能者など「現場で働く人材が不足する分野」での外国人労働者の受け入れに向けた方策などを提起。製造部門等の技能者については「労働需給テスト」の導入を前提に、日本語能力や技能の要件を満たした外国人の人材を「技能」の在留資格で受け入れる方向で検討するよう求めている。

   
   

  ワーク・ライフ・バランス推進に向けた行動指針を提示/日本経団連
   

日本経団連は20日、「少子化問題への総合的な対応を求める−人口減少下の新しい社会づくりに向けて」と題する提言を発表した。企業はワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を主体的に推進し、良質な人材確保、生産性向上などを実現する必要があると強調。「経営トップのリーダーシップの発揮」など「ワーク・ライフ・バランス推進に向けた企業の行動指針」を示したほか、各社の具体例を紹介している。

   
   

  「骨太方針」に向け政策提言/経済同友会
   

経済同友会は22日、政府の「経済財政運営と構造改革に関する基本方針(骨太の方針)2007」の策定に向けた政策提言を発表した。「小さくて効率的な政府の実現」「持続可能な社会保障制度の構築と少子化対策」「成長力の向上」についての考え方を示している。

   
   

  看護師と准看護師の最低賃金制度の新設を/日本医労連
   

日本医労連は20日、記者会見を開き、病院で働く看護師と准看護師の待遇改善をめざし、最低賃金制度を新設するよう呼びかけていく方針を明らかにした。同日、岩手や秋田など6県の医労連が、各県の労働局に意向表明書を提出。昨年、申請を行い継続審議扱いの長野を含め、次年度には9県で制度の創設を求めていくという。

   
   

  中堅・中小企業の回答状況を公表/金属労協、連合
   

金属労協(IMF・JC)は23日、07年春闘の「中堅・中小登録組合闘争状況」を集計し、公表した。登録した136組合中122組合で回答を引き出しており、このうち96組合が賃金改善を獲得している。23日時点で平均賃上げ額(賃金制度維持分を含む)が判明しているのは72組合。1組合あたりの引き上げ額は5,783円だった。一方、連合の30産別が参加した中小共闘の「第1回回答・妥結集計」では、23日までに回答を引き出した488組合(従業員300人未満)の引き上げ額は単純平均で5,165円、2.00%。昨年同期比で226円、0.09ポイントアップした。

   
   

  月例賃金の平均引き上げ6,150円/連合の第1回回答・妥結集計
   

連合は23日、07年春闘の「第1回回答・妥結集計」を発表した。平均賃金方式で要求した976組合の月例賃金の平均引き上げ額は6,150円(引き上げ率1.99%)で、昨年比340円増(同0.09ポイント増)だった。昨年との比較が可能な832組合でみると、月例賃金の平均引き上げは6,114円、2.02%となり、昨年実績を額で288円、率で0.10ポイント上回る。また、一時金は、比較可能な514組合の月数で、昨年比0.05カ月増の5.22カ月。回答額では2万4,203円多い160万4,946円だった。
(賃金改訂状況)
http://www.jtuc-rengo.or.jp/roudou/shuntou/2007/shuukei_chingin/index.html
(一時金)
http://www.jtuc-rengo.or.jp/roudou/shuntou/2007/shuukei_ichijikin/index.html

   
 
   

  定年退職者の退職金、大卒男性標準者で2490万円/日本経団連調査
   

日本経団連は27日、会員企業などを対象にした「2006年9月度退職金・年金に関する実態調査」の結果を発表した。男性標準者が60歳で定年退職した場合の退職金は管理・事務・技術労働者・大卒で2,490万円(支給月数42.6カ月分)となっている。2年前の前回調査と比べ55万円(1.1カ月分)高い。

   
   

  「格差是正策」を提言/経済同友会
   

経済同友会は29日、「これからの経済社会を展望した格差議論を」と題する提言をとりまとめた。格差の問題をめぐっては「機会の平等が確保されていないこと」「不公正があること」「固定化すること」への対応が必要だと指摘。そのうえで、格差是正に向けた企業の責務として、「多様な雇用形態の提供と人材マネジメント能力の向上」などをあげている。