労働HOT NEWS:バローグループユニオン
 
労働HOT NEWSは、「独立行政法人 労働政策研究・研修機構」の許可を得、「メール マガジン労働情報」内の記事から掲載しております。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構(URL:http://www.jil.go.jp/

 
■2006年3月
  1月                  
 
 
】【 】【 】【
     
  統計  
     
  鉱工業生産指数、前月比0.3%上昇
   
経済産業省が2月28日発表した1月の鉱工業生産指数(速報、季節調整値)は105.2と前月より0.3%上昇した。2月は0.5%上昇、3月は0.7%低下と予測。「総じてみれば、生産は緩やかな上昇傾向にある」としている。
   
   

  7地域の景況判断を上方修正/内閣府地域経済動向
   
内閣府は2月27日、2月の地域経済動向を発表した。北海道、東北、北関東、南関東、北陸、四国、九州の7地域の景況判断を上方修正。残る4地域は前回の判断を維持している(東海「力強く回復」、近畿「緩やかに回復」、中国「回復」、沖縄「緩やかに回復)。
   
   

  「求人集中度とマッチングの効率性」を分析/内閣府DP
   
内閣府はこのほど、「求人集中度とマッチングの効率性」と題するディスカッションペーパーを発表した。企業が出す求人口数の分布が一部に偏っているほど(求人市場の集中度が高いほど)、市場全体のマッチングの効率性も高くなるかどうかを、日本の都道府県別労働市場のパネルデータを用いて検証。90年代後半以降のわが国の労働市場では、求人市場がより集中的であるほど、マッチングが早く行われたことなどを指摘している。
   
   

  1月の完全失業率、4.5%/前月比0.1ポイント上昇
   
総務省が3日発表した労働力調査(速報)によると、1月の完全失業率(季節調整値)は4.5%で、前月より0.1ポイント上昇した。男性は4.8%(前月比0.3ポイント上昇)、女性は4.0%(同0.3ポイント低下)と男女の差が拡大している。就業者数は6,269万人(前年同月比8万人増加)、完全失業者数は292万人(同4万人減少)だった。

▽労働力調査 都道府県別結果(97〜05年平均)
http://www.stat.go.jp/data/roudou/2005n/ft/index3.htm
   
   

  有効求人倍率は前月と同水準
   
厚生労働省が3日発表した一般職業紹介状況によると、1月の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同水準の1.03倍だった。正社員の有効求人倍率は0.67倍で、前年同月を0.08ポイント上回っている。有効求人(季節調整値)は前月比で0.9%減、有効求職者(同)は1.2%減だった。新規求人は前年同月比で6.9%増加している。
   
   

  現金給与総額、前年同月比0.1%増/1月の毎月勤労統計
   
厚生労働省は3日、1月の毎月勤労統計調査の結果(速報)を発表した。1人平均の現金給与総額(規模5人以上)は前年同月比0.1%増の28万4,746円。このうち「きまって支給する給与」は0.3%増の27万704円(所定内給与は0.1%増の25万1,221円、所定外給与は2.5%増の1万9,483円)となっている。実質賃金は0.4%減少した。常用雇用は0.4%増加している。
   
   

  労働者の「不足超過幅」が拡大/2月の労働経済動向調査
   
厚生労働省は2日、2月の労働経済動向調査の結果を発表した。常用労働者の過不足判断DIは調査産業計で22ポイントの「不足超過」となっている。超過幅は前期の20ポイントより拡大した。産業別に見ると、特に情報通信業で不足超過幅が大きい。一方、パート労働者の過不足判断DIも、調査産業計で22ポイントの「不足超過」だった。
   
   

  全国消費者物価指数、前年同月比0.5%上昇
   
総務省が3日公表した1月の全国消費者物価指数は、物価変動の大きい生鮮食品を除く総合指数で97.7となり、前年同月比で0.5%上昇した。4カ月連続でゼロ%以上の伸び率を記録している。一方、東京都区部の消費者物価指数(2月分中旬速報値)は生鮮食品を除く総合指数で96.5と前年同月比で0.2%上昇している。

(全国消費者物価指数/1月)
http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.htm
(東京都区部の消費者物価指数/2月中旬速報値)
http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-t.htm
   
   

  勤労者世帯の消費支出、4.7%減少/家計調査
   
総務省が3日公表した家計調査報告(速報)によると、1月の勤労者世帯(2人以上世帯)の消費支出は1世帯当たり32万3,863円で、前年同月と比べ実質4.7%減少した。実収入は実質3.9%減少(前年同月比)、可処分所得は実質4.0%減少(同)している。

▽家計調査の公表早期化について
http://www.stat.go.jp/data/kakei/souki.htm
   
   

  2カ月ぶりにマイナス幅が縮小/2月の日商LOBO調査
   
日本商工会議所は2日、2月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査の結果を発表した。全産業合計の業況DI(前年同月比ベース)はマイナス26.6となり、前月よりマイナス幅が0.3ポイント縮小した。マイナス幅の縮小は2カ月ぶり。業種別に見ると、製造、小売でマイナス幅が拡大したものの、他の3業種では縮小している。
   
   

  第2次ベビーブーム世代の30代女性、半数が子どもなし/人口動態統計
   
厚生労働省は3日、2005年度の人口動態統計特殊報告(「出生に関する統計」の概況)を発表した。それによると、30歳で子どもを産んでいない女性の割合は、1953年生まれでは18.0%だったが、世代を追うごとに増加傾向にあり、71年生まれでは48.9%、73年生まれでは51.0%など「第2次ベビーブーム」期に生まれた女性の約半数が30歳の時点で子を産んでいない。
   
   

  設備投資額、9.5%増/10〜12月期、法人企業統計調査
   
財務省は6日、2005年10〜12月期の法人企業統計調査の結果を発表した。全産業の設備投資額は12兆896億円で前年同期に比べ9.5%増加。製造業、非製造業とも、引き続き売上高は増収、経常利益は増益となっている。調査対象は金融・保険業を除く資本金1,000万円以上の営利法人。
   
   

  「育休制度の有無」で異なる出生の割合/厚労省の成人継続調査
   
厚生労働省が9日発表した第3回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)の結果によると、妻の職場に利用可能な育児休業制度がある場合、この1年間に子どもが生まれた夫婦の割合は14.3%で、ない場合の5.2%を上回った。また、この2年間に子どもが生まれ、出産前に仕事をしていた妻が出産後も同一の就業を続ける割合は、仕事が正規の場合74.0%だったのに対し、非正規の場合は34.5%となっている。
   
   

  民間主要企業の年末一時金、前年比5.39%増/厚労省調査
   
厚生労働省は10日、民間主要企業の2005年の年末一時金妥結状況を発表した。資本金10億円以上で従業員1,000人以上の労働組合のある企業のうち、妥結額を把握できた342社の平均妥結額は84万516円。比較可能な296社の妥結額の対前年比は5.39%増で、3年連続のプラスとなっている。業績連動方式の採用企業は63社で、平均妥結額は85万5,307円だった。
   
   

  一致指数、6カ月連続で50%超す/景気動向指数
   
内閣府が8日発表した1月の景気動向指数(速報)は、景気の現状を示す一致指数が100.0%となり、横ばいを意味する50%を6カ月連続で上回った。景気の先行きを示す先行指数は85.0%、遅行指数は62.5%で、それぞれ2カ月連続、4カ月連続で50%を超えている。
   
   

  現状判断DI、前月比1.4ポイント上昇/景気ウォッチャー調査
   
内閣府は8日、2月の景気ウォッチャー調査の結果(街角景況感)を発表した。現状判断DIは53.5で前月に比べ1.4ポイント上昇。このうち雇用関連DIは企業の採用に対する積極的な姿勢に加え、より良い条件での雇用を希望する求職者が増加していることから、引き続き高水準で推移している。先行き判断DIは前月比0.2ポイント上昇の56.6となった。
   
   

  今春大卒者の就職内定率、85.8%/前年同期比3.2ポイント上昇
   
厚生労働省と文部科学省は10日、今春大卒者の2月1日現在の就職内定状況を発表した。大学生の就職内定率は85.8%で、前年同期を3.2ポイント上回っている。男子は87.3%(前年同期比3.8ポイント上昇)、女子は84.0%(同2.5ポイント上昇)だった。短大生(女子)の就職内定率は69.0%で、前年同期より3.0ポイント高い。
   
   

  高卒者の内定率も85.3%に上昇/厚労省調査
   
厚生労働省は10日、今春高校・中学新卒者の1月末現在の就職内定状況を発表した。高卒者の内定率は85.3%で前年同期を3.7ポイント上回っている。男子は89.0%(前年同期比3.1ポイント上昇)、女子は80.7%(同4.3ポイント上昇)だった。求人数は28万4,000人(同16.0%増)、求職者数は18万9,000人(同0.3%増)で、求人倍率は1.50倍(同0.20ポイント上昇)となっている。
   
   

  実質GDP成長率、年率5.4%増/2次速報値
   
内閣府は13日、2005年10〜12月期のGDP(国内総生産)2次速報値を発表した。実質GDP成長率(季節調整済)は前期比1.3%増で、1次速報値(1.4%増)を0.1ポイント下方修正している。年率換算では5.4%だった(1次速報値5.5%)。寄与度は国内需要(内需)0.7%増、財貨・サービスの純輸出(外需)0.6%増となっている。
   
   

  一般世帯の消費者態度指数、前月比0.3ポイント上昇/消費動向調査
   
内閣府が13日発表した2月の全国消費動向調査の結果によると、一般世帯の消費者態度指数は前月より0.3ポイント上昇して49.8となっている。各指標を見ると、「暮し向き」は低下、「耐久消費財の買い時判断」は横ばいだったが、「雇用環境」と「収入の増え方」が上昇した。