■「奨学金返還支援制度」を導入/関東バス
関東バスは3月7日、日本学生支援機構の代理返還制度を活用した、社員の奨学金返還支援制度の導入を
発表した。対象は2月1日以降入社する社員からで新卒・中途を問わない。支援額は月額上限3万円、
期間は最長10年。同機構に毎月代理で返還する。社員がよりキャリアに集中できる環境を整え、社員の
経済的負担を軽減し、福利厚生の拡充を図ることが目的、としている。
■大和証券G、5%程度の賃上げ決定=転勤手当は最大35万円に
大和証券グループ本社は3月26日、6月からグループ全体で給与水準について5%程度の賃上げを実施すると発表
した。引き上げは4年連続。このほか、転居を伴う異動に対する手当を見直した。転勤手当を5万円増額し、最大
35万円支給する。帯同する家族への手当を新たに設け、中学生以上は1人10万円、小学生以下は5万円を支給する。
(時事通信 2025年3月26日 ※リンクなし)
■定年後の再雇用制度を刷新、定年前と同様の報酬制度を適用/三菱電機
三菱電機は3月28日、定年後の再雇用制度を刷新した「マスターキャリア制度」を2026年度より導入
すると発表した。新制度では、業績目標のすり合わせ、成果評価と行動評価の2軸による業績評価、
および賃金・賞与に反映する報酬体系など、定年退職前と同様の仕組みを適用。処遇水準を従来制度
と比べ最大125%(個人業績に応じて変動)に変更する。また、従来の1年ごとの契約を廃止し、
対象者が希望する年齢まで継続雇用を実施。同社は、年功的要素を廃し、実際に発揮された
パフォーマンスに直結した透明性・納得性の高い人事評価の徹底を進めるとしている。
■若手社員、18%賃上げ=初任給は30万円に―野村証券
野村証券は3月28日までに、2025年度は国内の入社3年目までの若手社員を対象に、昇給とベースアップ
(ベア)を含めて平均18%程度の賃上げを実施すると明らかにした。ベアは最大13%程度。今年度も平均
16%程度引き上げており、優秀な人材の確保を狙う。4月入社の新入社員の初任給は3万5000円引き上げ、
30万円とする。証券業界では、大和証券グループ本社や岡三証券グループなどが今年4月入社の新入社員を
対象に初任給を30万円にする。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が26年4月入社の初任給を30万5000円
に引き上げるなど、有能な人材獲得に向けた動きが活発だ。
(時事通信 2025年3月28日 ※リンクなし)
■再雇用制度を改定、正社員と同水準の報酬制度や「孫休暇」の導入/タカラトミー
タカラトミーは3月28日、再雇用人事制度の改定と「孫休暇」導入などについて公表した。再雇用嘱託社員の
更なる活躍支援のため、定年まで磨いた専門性や実績評価を参考に、再雇用後に担う役割により等級を決定する
「等級制度」、現役世代と変わらず業績評価と行動評価、ジョブスキル評価を実施し昇降格・給与改定に反映
する「評価制度」、等級ごとに正社員と同水準の月例給・年収に改善する「報酬制度」、の3つの制度を導入。
これにより、現在61歳以上の再雇用社員の平均年収から約70%引き上げとなる。また、祖父母になる社員に対し、
孫が生まれる際の立会や孫の世話などで利用できる特別有給休暇(2労働日)を導入する。
■育休取得者の同僚への手当支給ほか、新制度を導入/エスエス製薬
エスエス製薬は3月27日、育児に携わる従業員やその同僚へのサポートを中心とした新たな社内制度の導入を
発表した。主な内容は、育休取得者の所属チームメンバーに対する最大10万円の手当支給、0~9歳の子どもを
育てる従業員へのベビーシッタークーポン配布(月最大20時間の補助)、家事代行サービス手当(月1万円分。
全従業員に展開予定)、“10年目の壁”解決に向けた独自のメンタリングプログラムの実施(6回のセッション、
メンターのアサイン)、および育児中の従業員同士のコミュニティ「ライフアドバイスクラブ」の立ち上げ。
これら制度は、育児・介護休業法の改正に合わせ2025年4月より導入。
■バイト全員が「スポット」 人手確保へサブウェイに導入/ワタミ
ワタミは10日、仕事や家事の空き時間を使って働く「スポットワーク」仲介アプリ大手のタイミーと業務提携し
たと発表した。ワタミが運営するサンドイッチチェーン「SUBWAY(サブウェイ)」で、全アルバイト従業員を
タイミーで集める仕組みを導入する。人手不足の中でも働き手を確保し、出店加速につなげる。
横浜市で同日オープンした旗艦店で開始した。店長と社員以外のすべての従業員をタイミーを通じて募集。
未経験者には事前研修を実施する。経験を積んだ従業員をタイミーが正社員に採用し、店長として派遣する、
外食大手初の取り組みも始める。24日に東京・新宿で開業する新店は店長を含む全従業員をタイミーで賄う。
ワタミは、現在約200店のサブウェイを2034年に1,065店に増やす計画を掲げる。渡辺美樹会長兼社長は10日の
記者会見で「タイミーの登録者1,000万人がサブウェイの働き手になる」と述べ、人手確保に自信を示した。
(時事通信)2025年4月10日 ※リンク先なし
■スカイマーク、客室乗務員らスニーカー着用OKに/立ち仕事の負担軽減
スカイマークは11日、客室乗務員(CA)と地上旅客職(グランドスタッフ)を対象にスニーカーの着用を
認めると発表した。14日から、ソールの高さが4センチ未満の黒単色であれば着用できる。長時間の立ち仕事で
体にかかる負担の軽減につなげる。
現在、女性はヒールの高さが4センチ未満のパンプス、男性は革靴の着用が求められている。同社によると、
グランドスタッフであれば1日2万歩ほど歩行しており、スニーカーの導入を望む声があったという。
日本航空子会社の「ジップエア トーキョー」(千葉県成田市)などがCAのスニーカー着用を始めている。
(時事通信)2025年4月11日 ※リンク先なし
■SMBC日興、ベア2.5%/3年連続引き上げ
SMBC日興証券は11日、7月からベースアップ(ベア)により給与水準を全社員平均2.5%引き上げると
発表した。賃上げは3年連続で、社員の意欲向上を狙う。昇格に伴う昇給や福利厚生の拡充などを含めた
全体の賃上げ率は6.5%程度になる見込み。
4月入社の新入社員の初任給も2万1,000円上げる。転居を伴う異動がある「総合コース全国型」では
33万7,000円(退職金前払い給3万7,000円を含む)になるという。
(時事通信)2025年4月11日 ※リンク先なし
■セカンドキャリア支援制度として希望退職者を募集/マツダ
マツダは22日、従業員の自律的なキャリア形成を支援する新たな人事制度として「セカンドキャリア支援制度」
を導入すると発表した。社外での活躍・貢献を目指す、勤続年数5年以上かつ50~61歳(定年後再雇用前)の間接
正社員を対象に500名を募集する。同社で積み重ねたスキルや経験を活かした前向きな選択に向け、再就職や
引越しの支援、割増退職金を提供する。