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労働 HOT NEWS


2026年8月


■基本手当日額の最高額引上げ、65歳未満は最大240円増/厚労省

厚生労働省は7月31日、8月1日から適用する雇用保険の「基本手当日額」の変更内容を公表した。基本手当日 額は、離職前の賃金を基に算出する失業給付の1日当たり支給額。2025年度の平均給与額が前年度比約2.7%上昇 したことや最低賃金日額の適用に伴い、各上限額と下限額を引き上げる。 年齢区分別の最高額は、「60歳以上65歳未満」が7,623円から7,830円へ207円増、「45歳以上60歳未満」が8,870円 から9,110円へ240円増、「30歳以上45歳未満」が8,055円から8,270円へ215円増、「30歳未満」が7,255円から 7,450円へ195円増となる。また、基本手当日額の最低額は2,411円から2,562円へ151円引き上げる。

■在留管理の適正化に向けた「在留管理DX」の推進、「永住者」の許可要件の見直しなどを方針化/入管庁

出入国在留管理庁は7月31日、第2次出入国在留管理基本計画を公表した。在留管理の適正化のため、行政機関 が保有する在留外国人の情報に関して、公共サービスメッシュを活用したマイナンバーによる情報連携を2027年 から運用開始する。「永住者」の許可は、一定水準以上の日本語能力、我が国の制度等の学習プログラムの受講 を前提とするほか、独立生計要件等についても検討する。また、ガイドラインで「永住者」資格の取消しに当た る事例を挙げ、取消し処分に対する予見可能性・透明性を高める(本文34頁)。在留資格「技術・人文知識・国 際業務」と留学生の資格外活動については、制度趣旨と実態に乖離がみられるとし、技術・人文知識・国際業務 に関しては、従事可能な業務範囲の案内を含めた審査の運用改善に取り組み、留学生については、外国人雇用状 況届出の活用と、教育機関と連携した実態把握に加え、マイナンバーによる情報連携を通じて的確な審査を実施 するとしている(本文32-33頁)。育成就労制度については、2027年4月の運用開始に向けた準備を進めるとして いる(本文35-36頁)。

■新規採用職員の約9割、本府省課長級以上を志向/人事院・新規採用職員アンケート

人事院は7月29日、「総合職試験等からの新規採用職員に対するアンケート調査」の結果を公表した。国家公務 員採用総合職試験等に合格し、2026年4月に採用された職員を対象に実施したもの。周囲の優秀な学生の 主な進路について、文系・理系ともに「国家公務員」との回答が直近10年間で初めて最多となった。将来的な キャリアパスについては、「本府省の課長級」以上のポストに就くことを考えているとの回答が約9割に達し、 将来的に職責の高い官職に就くことをキャリアパスとして視野に入れていると考えられる。

■オルタナティブデータで賃上げ動向を分析、女性の賃金上昇が顕著に/内閣府「今週の指標」

内閣府は7月28日付の「今週の指標」で、従来の統計では把握が難しい個人単位の賃金動向について、給与計算 データを用いて分析した「オルタナティブデータを活用した個人ベースの賃上げに関する分析」を公表した。 分析では、各時点に在籍する全労働者を対象とする「全体サンプル」と、比較対象となる2時点の両方に在籍す る労働者のみを対象とする「継続労働者サンプル」を比較している。結果をみると、2024年と25年は男女とも継 続労働者サンプルの賃金上昇率が全体サンプルを上回った。一方、26年は男性で両サンプルがほぼ同水準となり、 女性では全体サンプルが継続労働者サンプルを上回った。労働移動に伴って給与水準の高い労働者が流入し、 女性の平均給与の伸び率を押し上げた可能性があるとみている。

■「生涯現役地域づくり環境整備事業」実施地域の募集/厚労省

厚生労働省では、地域における高年齢者等の雇用・就業支援の取組を持続可能にするモデルを構築し、他地域へ の展開・普及を図ることを目的とした「生涯現役地域づくり環境整備事業」を実施している。現在、2027年1月 から事業を行う実施地域を募集中。企画書の提出締切は2026年10月1日(木)。

■金蘭千里学園不当労働行為再審査事件で初審命令を維持/中労委

法人が、組合員の懲戒解雇に係る懲戒委員会の再審議を求める団体交渉申入に応じなかったことが不当労働行為 であるとして救済申立があった事件の再審査事件において、中央労働委員会は7月28日、法人は団交申入書の 「要求項目」を受け入れ再審議を行ったものの、「要求の理由」である「当該組合員への十分な説明と弁明の機 会を与えた上での再審議」には応じていないことから、法人と組合との間には懲戒委員会での組合員に関する審 議を巡って未だ協議すべき事項が存在するとみるのが相当であり、懲戒委員会の開催をもって団交を拒否したこ との正当な理由とはならず不当労働行為に当たるとして、初審命令を維持し法人の再審査申立を棄却した。

■事業場の健康保持増進、がんや女性特有の健康課題等の「2次予防」強化へ/厚労省検討会

厚生労働省の「事業場における労働者の健康保持増進の在り方に関する検討会」は5日、報告書案について議論 した。同検討会は、高年齢労働者の増加等の社会変化を踏まえ、健康寿命の延伸や社会保障の担い手拡大の取組 みに向け、安衛法に基づく「事業場における労働者の健康保持増進のための指針(THP指針)」の在り方等を検討 するため設置されたもの。報告書案では、従来の生活習慣改善等による疾病発症予防(1次予防)に加え、早期 の発見・治療(2次予防)の取組を推進すべきとし、2次予防の対象には、現行のTHP指針で示唆されていない 「がん」のほか、女性特有の健康課題、歯科疾患、骨粗しょう症、眼科疾患といった健康課題を含めるべきとし た。2次予防の取組内容として、事業者や医療保険者と連携した検診機会の提供や結果に基づく精密検査の受診 勧奨などを挙げている。

■民間主要企業の春季賃上げ率、5.18%/厚労省集計

厚生労働省は7月31日、2026年(令和8年)「民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」を公表した。平均妥結 額は1万8,167円で、前年(1万8,629円)比462円の減。賃上げ率は5.18%で、前年(5.52%)比0.34ポイント 低下した。集計対象は、妥結額などを把握できた資本金10億円以上かつ従業員1,000人以上の労働組合のある企 業428社。妥結額は2年連続で1万8,000円台、賃上げ率は3年連続で5%台となっており、高水準の賃上げと なった。

■若年層の約7割が「共育て」に前向き/厚労省「共育(トモイク)プロジェクト」

厚生労働省の共働き・共育て推進広報事業「共育(トモイク)プロジェクト」は7月31日、「若年層における 仕事と育児の両立に関する意識調査(速報)」を公表した。パートナー同士が協力して家事・育児に取り組む 「共育て」について若年層の約7割がポジティブな考えを示した。一方、希望する家事・育児分担割合は 「5:5」が約4割で最多だったが、実現できている家庭は約2割にとどまり、理想と現実の間にギャップが みられた。また、「自分の職場は子育てとの両立がしやすい」と感じている人では、「今の職場で働き続けた い」との回答割合がそうでない人より44.9ポイント高く、約8割に達した。

■日本経済の緩やかな成長見通し維持、物価の上振れリスクも指摘/日銀「展望レポート」

日本銀行は7月の「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」を公表した。日本経済について、2026年度は中東 情勢に伴う原油高が下押し要因となるものの、AI関連需要、政府の各種施策や緩和的な金融環境等が下支えとな り緩やかな成長を続けるとした。消費者物価については賃金転嫁や原油高、半導体価格の上昇、円安を背景に 2026年度後半以降は2%を明確に上回り、その後は原油高の影響減衰により2%程度へ縮小していくとの見方を 示した。一方、基調的な物価上昇率は企業の賃金・価格設定行動の積極化などを踏まえると、2%の「物価安 定の目標」を超えて上振れていくリスクも指摘した。

■2026年度「輝くテレワーク賞」の募集を開始/厚労省

厚生労働省では、2026年度「テレワーク推進企業等厚生労働大臣表彰(輝くテレワーク賞)」の応募企業・団体 を募集している。同賞は、テレワークの活用により、労働者のワーク・ライフ・バランスの実現を図るとともに、 他社の模範となる取組を行っている企業や団体を表彰するもの。 応募期間は、9月30日(水)まで。詳細・応募は特設サイトから。

■国家公務員の給与3.5%引き上げ、転居手当を新設/人事院勧告

人事院は7日、2026年の国家公務員給与等の改定を国会と内閣に勧告した。月例給を平均3.51%(1万5,056円) 引き上げるとともにボーナスを4.70カ月分(前年4.65カ月分)とする。初任給は一律9,500円引き上げ、総合職 (大卒)は25万1,500円に改定。また、転勤に伴う経済的負担を軽減するため「転居手当」を新設し、「広域異 動手当」の支給割合の引上げ等を行う。 勧告では、政策決定で中核的役割を担う本府省の幹部職員の給与水準が民間に比して下回ると指摘。他の職員に 先行し、職務・職責をより重視した給与体系を実現するための検討を進めるとしている。

■高齢者の安全と健康確保ガイドライン、「知っている」事業所は約25%/厚労省調査

厚生労働省は7日、2025年「労働安全衛生調査(事業所・個人調査)」結果を公表した。過去1年間にメンタル ヘルス不調で連続1カ月以上休業又は退職した労働者がいた事業所の割合は13.5%。メンタルヘルス対策に取り 組んでいる事業所は63.0%で、その内容(複数回答)をみると「ストレスチェックの実施」が64.0%だった。 60歳以上の労働者がいる事業所のうち、「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」(エイジ フレンンドリーガイドライン)を知っている割合は24.8%で、うち高年齢労働者の労災防止対策に取り組んで いる事業所は20.4%。なお同ガイドラインは「高年齢者の労働災害防止のための指針」(エイジフレンドリー 指針)に移行し、2026年4月より適用されている。

■建設労働者の公正な待遇確保に関する指針の改正案を提示、10月適用へ/厚労省委員会

厚生労働省は6日、建設労働専門委員会を開催し「建設労働者の雇用の改善等に関する法律」に基づく指針の 改正案を提示した。同法の「就業機会確保事業」制度では労働者派遣法の同一労働同一賃金規定を読み替えて 適用しており、派遣法指針および同一同一ガイドラインの改正が2026年10月より適用されることを踏まえ、 「受入事業主の通常労働者と送出労働者の公正な待遇確保のために講ずべき指針」についても同日適用に向け 所要の改正を行う。受入事業主の指針には、料金額の交渉に一切応じない場合や交渉結果が必要額を下回る 場合は、規定の趣旨を踏まえた対応とはいえないことに留意する旨が記載されるほか、便宜供与を配慮する福利 厚生施設に「駐車場」を追加例示。送出事業主に対しては、協定に定める賃金額の決定には物価や賃金動向を 勘案した上で労使の十分な協議を求めた。また同一同一ガイドラインを踏まえ、不合理な待遇禁止の指針では 各種手当(賞与、退職手当、無事故手当、住宅手当)や夏季冬季休暇等の記載を充実する。

■「全国労働衛生週間」を10月に実施/厚労省

厚生労働省は10月1日から7日まで、2026年度「全国労働衛生週間」を実施する。今年のスローガンは、「ひと りひとりが貴重な人材 心も体も健やかに みんな生き生き健康職場」。同週間は、労働者の健康管理や職場環 境の改善など、労働衛生に関する国民の意識を高め、職場での自主的な活動を促して労働者の健康を確保するこ となどを目的に、1950年から毎年実施しており、今年で77回目。

■時間外労働「月45時間以内」の一律指導の見直し、9月1日より実施/厚労省

厚生労働省は19日、今年7月に閣議決定された「日本成長戦略」および「骨太方針2026」を踏まえた取組みと して、企業の時間外・休日労働に関して労働基準監督署による指導を9月1日より見直すと発表した。労使協定 を締結すれば月45時間を超える時間外労働が可能な企業にも一律45時間以内への削減を求めてきた従来の指導 を改め、36協定で定める健康・福祉の確保措置の実施状況を重点的に確認、必要な指導を行うとしている。 また、全国の「働き方改革推進支援センター」に専門相談窓口を設け、36協定や特別条項の締結、柔軟な労働時間 制度の活用を支援するほか、国(中企庁)が設置した全国のよろず支援拠点や商工会議所等との連携強化を図り、 労務相談のみならず経営課題の相談にも対応できる体制構築を目指すとしている。

■国家公務員一般職試験、教養区分合格者の約半数が20歳/人事院

人事院は12日、2026年度の国家公務員採用一般職試験と専門職試験の合格者を発表した。一般職試験の合格者数は 8,425人で、このうち昨年度新設された「教養区分」の合格者は1,627人と、全体の約2割を占めた。教養区分は 他の試験区分より受験可能年齢が1歳低い「20歳以上」としており、20歳(大学3年生等)の合格者は742人で、 教養区分合格者に占める割合は45.6%だった。女性の合格者数は3,954人で、合格者全体に占める割合は46.9% だった。専門職試験全体の合格者数は、5,078人だった。

■建設業・運輸業の働き方改革に向けた新PR動画を公開/厚労省

厚生労働省は17日、建設業・運輸業の働き方改革に向けた新PR動画「その手で広げる はたらきかたススメ!」を 公開した。建設業や運輸業では、他産業と比べて労働時間が長い実態があり、その背景として、短い工期の設定 や長時間の荷待ち時間など、取引慣行上の課題が指摘されている。働き方改革を進めるには、取引関係者を はじめとする国民一人ひとりの理解と協力が不可欠だとして、国土交通省と連携して取引環境の改善に取り組む。

■実質賃金と生産性の乖離拡大、デフレ期の影響を分析/日銀リサーチラボ

日本銀行は、調査・研究活動を分かりやすく解説する「日銀リサーチラボ」をホームページで公開している。 最新掲載分の「生産性向上が賃金上昇に反映されなかったのはなぜか:わが国のデフレ期からの教訓」では、 実質賃金と生産性の乖離が拡大した背景について分析したワーキングペーパーの概要を紹介している。 1990年代後半以降、生産性が上昇する一方で実質賃金が横ばいで推移した要因として、デフレ期には名目賃金上 昇率がゼロ%近辺に集中する強い硬直性がみられ、生産性向上が賃金上昇に反映されにくい状況が続いていたと 指摘した。理論分析では、名目賃金の硬直性をもたらした要因としてトレンドインフレ(趨勢的な物価上昇率) の低下と「労使交渉で賃金より雇用の安定を優先する慣行の定着」を挙げた。さらに、こうした賃金 硬直性が労働移動の停滞を招く負の再配分効果を通じて、経済全体の生産性を下押しした可能性を示した。

■2025年の賃金不払事案、監督指導結果を公表/厚労省

厚生労働省は21日、2025年(1〜12月)に賃金不払が疑われる事業場に対して労働基準監督署が実施した監督指 導結果を公表した。賃金不払事案の件数は2万2,605件(前年比251件増)、対象労働者数は17万3,016人(同1万 2,181人減)、金額は128億5,782万円(同43億5,331万円減)だった。 また、監督署の指導により2025年中に使用者が賃金を支払い、解決された事案は2万1,731件(96.1%)、対象 労働者数は16万7,828人(97.0%)、支払われた金額は109億9,703万円(85.5%)だった。 業種別の監督指導件数は、「商業」4,701件(20.8%)が最多、次いで「製造業」4,370件(19.3%)、「保健衛 生業」3,620件(16.0%)、「接客娯楽業」2,813件(12.4%)、「建設業」2,290件(10.1%)などだった (監督指導結果等・2頁)。

■8割超の事業場で法令違反、自動車運転者を使用する事業場の監督指導結果を公表/厚労省

厚生労働省は6日、労働基準関係法令違反が疑われる自動車運転者を使用する事業場に対して労働基準監督署が 実施した2025年の監督指導結果を公表した。4,123事業場のうち法令違反が認められたのは、3,346事業場(81.2%)。 主な違反は、36協定の範囲を超えた時間外労働などの労働時間(39.3%)が最多。次いで、割増賃金の支払 (19.7%)、労働時間の状況の把握(6.3%)など。改善基準告示違反が認められたのは、2,188事業場(53.1%)、 主な違反は、最大拘束時間(40.2%)、休息期間(28.3%)、総拘束時間(27.4%)など。業種別の指導対象は、 トラックの3,175事業場が最多、ハイヤー・タクシーは303事業場、バスは270事業場(別紙1・1頁)。

■自然災害時の休業、解雇などに関する労基法等の考え方を解説/厚労省「熊本地震に伴うQ&A」

厚生労働省は、「熊本地震に伴う休業・解雇・災害時の時間外労働に関するQ&A」として、自然災害にともなう 雇用関係上の問題について、労働基準法、労働契約法等にもとづく「一般的な考え方」を示している。 休業については労基法26条(休業手当)の「使用者の責に帰すべき事由」と自然災害との関係(Q&A4-6頁)、 解雇については労基法19条の解雇制限や20条の解雇予告との関係のほか、労働契約法16条の解雇権濫用、17条の 有期契約期間中の解雇について、裁判例等を示しながら整理している(同6-10頁)。

■「労使関係セミナー」を大阪、奈良で開催/中央労働委員会

中央労働委員会は、「労使関係セミナー」を全国で開催している。同セミナーは、裁判例や労働法制に関する 情報を広く発信し、労使紛争の未然防止及び早期解決を図ることなどを目的に、学識経験者による基調講演や 労働委員会委員等によるパネルディスカッションを行っている。 9月14日(月)に大阪市で基調講演「雇用終了をめぐる裁判例の動向〜判例から読み解く!退職の意思表示は有 効か、退職勧奨はどこまで許されるか〜」を開催予定。 また、10月9日(金)には奈良市で「パワーハラスメントの正しい理解と実務対応〜労使双方の立場から考え る予防と対処〜」を開催予定。いずれも参加無料・要事前申込み。

■首相会見、実質賃金7カ月連続プラス・G7最高水準をアピール

高市首相は25日、「中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置」および「物価高対策」等に関する記者会見を行った。 会見では物価高対策の効果として、日本はG7で最も高い実質賃金上昇率(前年同月比2.3%)を実現したと説明 した。また、「物価の伸びを上回る賃金の上昇分」を示す実質賃金上昇率が7カ月連続でプラスとなっていること を強調した(スライド3)。「年金」については今年6月振込分から増額となり、国民年金が1.9%、厚生年金が 2.0%引き上げられているとした(スライド5)。また、中東情勢の不透明感が続くことを踏まえ、ガソリン価格 を全国平均170円程度に抑制する措置を継続する方針を示した。

■「運輸」「警備」など5業種を追加/中小企業庁「省力化ナビ」

中小企業庁は26日、省力化や生産性向上に向けた支援サイト「省力化ナビ」に、新たに5業種を追加した。人手 不足や賃上げなどの課題に対応するため、中小企業基盤整備機構や関係省庁と連携して運営するもので、「冠婚 葬祭」「ビルメンテナンス」「運輸(バス・タクシー)」「クリーニング」「警備」の追加により、さらに幅広い 業種に対応する。サイトでは、業種別の課題と解決策をイラストで分かりやすく示すほか、具体的な取組事例や 相談先情報をワンストップで提供する。「中小企業省力化投資補助金(一般型)」や「デジタル化・AI導入補助金」の採択審査における加点要件にもなっている。

■技能実習計画の認定取消し処分を公表/出入国在留管理庁・厚労省

出入国在留管理庁と厚生労働省は26日、技能実習法に基づく技能実習計画の認定の取消し(8者)を公表した。 処分の対象者は、技能実習法16条の認定取消し事由に該当した者。事由別では、認定計画の技能実習を行っていない、 または必須業務に技能実習計画全体の2分の1以上の時間従事させていないが4件、認定申請五年以内の出入国・ 労働関係法令違反等が3件、技能実習機構への不正帳簿提出が1件、となっている。

■加藤化学不当労働行為再審査事件で初審命令主文を変更/中労委

会社が、(1)社長交代の経緯に係る説明等、(2)賃金体系や賞与に関する考え方等を議題とする団交申入れに 応じなかったことが不当労働行為であるとして救済申立てがあった事件の再審査事件において、中央労働委員会は 8月24日、(2)は組合員の労働条件に関するもので義務的団交事項に該当することから、これに応じなかったこ とは不当労働行為に当たるが、初審救済申立て以降も団交が開催されていないのは、会社が団交開催に向けた対応 を重ねているのに対し組合が会社側の出席者に固執して応じなかったためと認められることから、現時点で団交応 諾を命じることは適切とはいえないとし、文書交付及び団交応諾を命じた初審命令主文を変更し文書交付のみを命じた。

■1人当たりOFF−JT費用2.0万円、前回から0.5万円増/25年度「能力開発基本調査」

厚生労働省は7月31日、2025年度「能力開発基本調査」の結果を公表した。OFF-JTや自己啓発支援のための教育 訓練費用を支出した企業は54.4%で、前回調査より0.5ポイント低下した。労働者1人当たりOFF-JT支出費用の 平均額は前回から0.5万円増の2.0万円、自己啓発支援に支出した費用の労働者1人当たり平均額は0.4万円(前回 から横ばい)だった。 事業所調査では、計画的なOJTを正社員に実施した事業所は60.6%(同0.5ポイント低下)。能力開発や人材 育成に関する問題がある事業所は80.1%(同0.2ポイント上昇)で、キャリアコンサルティングを行う仕組みを 正社員に導入している事業所は48.4%(同1.0ポイント低下)だった。 個人調査では、OFF-JTを受講した労働者は37.3%(同0.3ポイント上昇)。雇用形態別では「正社員」44.5%が 「正社員以外」19.4%を上回り、性別では「男性」43.5%が「女性」29.8%を上回った。 自己啓発を実施した労働者は35.5%(同1.3ポイント低下)で、「男性」40.3%、「女性」29.8%となっている。 OFF-JTの受講又は自己啓発を実施した労働者の割合(試算値)は45.9%だった。

■6月の実質賃金1.6%増、6カ月連続のプラス/毎勤統計速報

厚生労働省は5日、6月の「毎月勤労統計調査」結果(速報、事業所規模5人以上)を公表した。 現金給与総額は、就業形態計で前年同月比3.4%増の53万1,677円、うち一般労働者が同3.6%増の71万5,604円、 パートタイム労働者が同3.5%増の12万9,042円だった。所定内給与は、就業形態計で同3.4%増の27万9,189円と なった。現金給与総額指数を消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)で割った実質賃金は、前年同月比 1.6%増で6カ月連続のプラスとなった。

■2026年4〜6月期のGDP実質成長率、年率1.1%/1次速報値

内閣府は17日、2026年4〜6月期の四半期別GDP(国内総生産)1次速報値を公表した。GDP成長率(季節調 整済前期比)は実質0.3%増で、3四半期連続のプラス成長となり、年率換算では1.1%増だった。成長率への 寄与度は国内需要(内需)がマイナス0.2%ポイント、財貨・サービスの純輸出(輸出−輸入)がプラス0.5% ポイント。需要項目別では、GDPの5割を占める民間最終消費支出は前期比横ばい(0.0%)。このうち家計最終 消費支出は0.1%減、持ち家の帰属家賃を除く家計最終消費支出も0.1%減だった。

■二人以上世帯の消費支出、前年同月比3.3%減/6月家計調査報告

総務省が7日に発表した「家計調査報告(6月分)」によると、二人以上世帯の1世帯当たりの消費支出は29万 886円で、前年同月比で実質3.3%減少した。前月比(季節調整値)は実質6.4%減少。消費支出は7カ月連続の 実質減少となった。減少への寄与が大きいのは、医療保険費等の諸雑費、航空運賃等の交通、ガソリン等の自動 車等関係費など。勤労者世帯の実収入は1世帯当たり101万3,986円で、前年同月比3.9%増となった。消費者物価 指数(持家の帰属家賃を除く総合)による実質では2.0%増、消費者物価指数(総合)による実質では2.2%増と なった。

■外国人出生数、24年に2.2万人 全体の3.2%/厚労省

厚生労働省は7日、2024年の国内の外国人出生数などを分析した人口動態統計特殊報告を公表した。日本人も 含む出生総数70万9,051人のうち、外国人は3.2%の2万2,878人だった。前回14年報告から7,881人増え、割合は 1.8ポイント上昇した。報告によると、父母のどちらか一方が外国人の出生数は3,743人増の3万8,389人で、 割合は5.4%だった。外国人の婚姻件数は1,739組増の5,079組。国内婚姻総件数49万171組の1.0%となった。 (時事通信 2026年8月7日)

■7月の消費者物価指数、前年比1.8%上昇/総務省

総務省は21日、2026年7月の全国消費者物価指数を公表した。生鮮食品を除く総合指数は102.1で、前年同月比 1.8%の上昇。上昇率は6月の1.6%から0.2ポイント拡大した。前月比(季節調整値)は0.3%上昇した。 前年同月比で上昇率が大きかったものは、「生鮮魚介」12.4%、「生鮮野菜」6.6%、「菓子類」6.1%、「飲料」 5.5%など、下落が大きかったものは、「授業料等」マイナス6.4%。

■7月の企業物価指数、前年比7.2%上昇/日銀

日本銀行は13日、企業物価指数(2026年7月速報)を公表した。国内企業物価指数は135.8で、前年同月比で7.2%、 前月比で0.1%上昇した。前年同月比での上昇を製品別でみると「非鉄金属」が40.6%で最高、「スクラップ類」 29.1%などが続く。輸入物価指数(ドルなどの契約通貨ベース)は、前年比17.7%、前月比 0.3%、いずれも上昇。 円ベースでは同29.1%、同1.3%上昇した。

■6月の生産指数、前月比1.9%上昇/鉱工業指数確報

経済産業省は17日、6月の「鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)」確報値を公表した。生産指 数(季節調整済)は104.6(前月比1.9%上昇)で3カ月連続の上昇。業種別にみると、上昇したのは、「生産用機 械工業」、「電気・情報通信機械工業」、「食料品・たばこ工業」等。低下は、「電子部品・デバイス工業」、 「鉄鋼・非鉄金属工業」。生産、出荷、在庫、在庫率のすべてで速報から上方修正した。

■6月実質賃金、前年同月比2.2%増で6カ月連続プラス/毎勤統計確報

厚生労働省は24日、2026年6月の「毎月勤労統計調査」結果(確報、事業所規模5人以上)を公表した。現金給 与総額は、就業形態計で前年同月比4.0%増の53万4,823円、うち一般労働者が同4.2%増の71万9,523円、パート タイム労働者が同3.3%増の12万8,891円となった。現金給与総額指数を消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く 総合)で割った実質賃金は、前年同月比2.2%増(速報は1.6%増)で6カ月連続のプラスとなった。

■社会保障給付費、3年ぶり増加/社会保障費用統計

国立社会保障・人口問題研究所はこのほど、2024年度「社会保障費用統計」を公表した。 2024年度の社会保障給付費(ILO基準)は138兆3,019億円で、前年度に比べて2兆6,703億円(2.0%)増加した。 社会保障給付費の増加は3年ぶり。1人当たりの社会保障給付費は111万7,100円で、同 2万6,400円(2.4%)増加した。部門別にみると、「医療」は44兆8,055億円で前年度比8,726億円(1.9%) 減少した一方、「年金」は57兆8,528億円で同1兆4,592億円(2.6%)増加、「福祉その他」は35兆6,436億円で 同2兆836億円(6.2%)増加した。本統計は、年金や医療保険、介護保険、雇用保険、生活保護、子育て支援など、 社会保障制度に関する年度内収支(決算値)をOECD、ILO、EUの国際基準に則って集計したもの。

■7月の完全失業率2.4%、前月比0.1ポイント低下/労働力調査

総務省は28日、2026年7月の「労働力調査(基本集計)」を公表した。完全失業率(季節調整値)は2.4%で、 前月に比べ0.1ポイント低下した。完全失業者数は169万人、就業者数は6,850万人でいずれも前年同月と同数 だった。雇用者数は6,233万人(前年同月比36万人増)で、53カ月連続の増加。うち、正規の職員・従業員数は 3,736万人(同16万人増)で33カ月連続の増加、非正規の職員・従業員数は2,143万人(同15万人増)で4カ月 連続の増加。就業率は62.6%で前年同月に比べ0.2ポイント上昇した。

■7月の有効求人倍率1.18倍、前月と同水準/一般職業紹介状況

厚生労働省は28日、「一般職業紹介状況(2026年7月分)」を公表した。有効求人倍率(季節調整値)は1.18倍で、 前月と同水準だった。新規求人倍率(同)は2.10倍で、前月を0.06ポイント下回った。正社員有効求人倍率(同) は1.00倍で、前月と同水準だった。有効求人(同)は前月比0.1%減、有効求職者(同)は同0.6%増となった。 新規求人(原数値)は前年同月比0.8%減で、産業別では宿泊業・飲食サービス業(10.7%減)、卸売業・小売業 (7.3%減)、生活関連サービス業・娯楽業(6.5%減)などで減少し、製造業(6.8%増)、サービス業(他に分 類されないもの)(5.6%増)、医療・福祉(1.3%増)などで増加した。

■基調判断「改善を示している」で据え置き/6月・景気動向指数の改訂状況

内閣府は25日、2026年6月の「景気動向指数・速報からの改訂状況」を公表した。景気の現状を示す「一致指数」 は、前月差0.6ポイント上昇の118.5(速報値は118.2)となった。基調判断は、「景気動向指数(CI一致指数)は、 改善を示している」で据え置いた。

■ベアなどの「実質的な賃金改善額」は加重平均で1万1,350円・3.66%/サービス連合

旅行会社や宿泊業、航空貨物運送業などの労働組合が加盟するサービス連合(櫻田あすか会長、4万1,000人)は 7月27日に記者会見を開き、26春闘の結果を公表した。6月19日現在で集計した44組合のベアなどの実質的な 賃金改善額は、加重平均で1万1,350円、3.66%となり、賃金改善額、改善率ともに3年続けて過去最高の水準を 更新。櫻田会長は、「労使で『人への投資』という共通認識を持って、その働きに報いるということが数値と なってあらわれた」などと評価した。なお、会見では23日に開いた定期大会の内容も説明した。(JILPT調査部)

■「社会保障国民会議中間とりまとめ」に対する談話を発表/経団連

経団連は7月30日、社会保障国民会議中間とりまとめを踏まえた高市首相の記者会見についての筒井会長コメン トを発表した。食品の消費税率の時限的な引下げ方針については、減税期間を2年間と明確に区切ったことにつ いて「重要性は強調したい」とするとともに、市場の信認維持と社会保障制度の持続性確保を前提に予算編成プ ロセスで具体化するよう求めた。給付付き税額控除については、若者や現役世代を含む中・低所得者層の負担軽 減につながる仕組みとして評価。所得把握を前提とした制度設計の重要性を指摘したうえで、「年収の壁」など による働き控えの緩和につながる方向性が示されたことに意義があるとした。

■大手企業賃上げは平均1万9,752円、5.37%/経団連・最終集計

経団連は4日、2026年春季労使交渉・大手企業業種別妥結結果(加重平均)の最終集計を発表した。従業員 500人以上の主要23業種248社を対象に調査し、22業種192社の妥結を把握。このうち平均額が不明な企業など 46社を除く146社の総平均(加重平均)は1万9,752円(5.37%)となった。前年最終集計の1万9,195円 (5.39%)に比べ、妥結額は557円上回った一方、賃上げ率は0.02ポイント下回った。 製造業平均は1万9,634円(5.36%、前年1万9,063円・5.42%)、非製造業平均は2万16円(5.38%、同 1万9,487円・5.34%)だった。業種別の妥結額では、建設が3万7,727円(6.76%)で最も高く、情報通信 2万4,000円(8.28%)、印刷2万3,445円(6.81%)などが続いた。

■夏季賞与・一時金の妥結状況を発表/経団連

経団連は6日、2026年夏季賞与・一時金の大手企業業種別妥結結果(加重平均)の最終集計を発表した。妥結額 平均は104万2,537円で、前年の97万4,000円を7.04%上回った。従業員500人以上の主要23業種大手企業248社の うち平均額が判明した163社について集計した。 業種別では、製造業平均が109万3,629円(前年比6.23%増)、非製造業平均が94万1,145円(同8.96%増)だった。 主な業種の妥結額は、建設が202万6,633円(同59.59%増)と額・増加率とも最高。その他は、造船129万2円 (同9.97%増)、食品122万637円(同8.41%増)、電機114万2,071円(6.94%増)、自動車114万775円(同5.86 %増)、化学106万4,476円(同4.81%増)等。

■2027年度の賃上げスタンス、「2026年度並み」が7割強/経済同友会

経済同友会は7日、会員および各地経済同友会代表幹事を対象に実施した「第157回景気定点観測アンケート調査」 結果を発表した。トピックスでは、企業のAIの利用状況や2027年度の賃上げスタンス等について尋ねた。 日常業務において、回答者の7割近くが「1日に何度もAIを利用」と回答、AI利用の効果は「業務スピードの向上」 がもっとも多く、次いで「オペレーションの大幅な変革」と、いわゆる「生産性向上」につながる利用が中心と なっている。サイバーセキュリティ対策では、従業員のセキュリティ教育のほか、BCP体制の強化や脆弱性対応の 優先順位付けなどに取り組んでいる。2027年度の賃上げについては7割強が「2026年度並み」と回答した。

■営業職・内勤職ともに多くの組合が収入の向上につながる成果を獲得/生保労連定期大会

生命保険会社の労働組合で構成する生保労連(堀義行委員長、22万8,000人)は8月19日、都内で定期大会を開き、 2026年度の運動方針を決めた。大会では「2026春闘の成果と課題」も確認。「成果と課題」は、賃金改善に関して、 出来高給体系を基本とする営業職員が「実質的な収入の向上につながる幅広い内容の回答を引き出すことができた」 ことや、25春闘から2年続けて要求目安を掲げた内勤職員で「7組合が3%以上の引上げに資する成果を獲得した」 ことなどを評価した。他方、今後の課題として、営業職員が「安心して長く働き続けられるための中長期的視点 での資格・給与・雇用の安定化」や、内勤職員の賃金データを収集・分析して「組合員の期待・納得感に応える 統一要求基準を検討する」必要性を指摘している。堀委員長はあいさつで、「営業職、内勤職員ともに多くの 組合が収入の向上につながる成果を獲得し、全体として4年連続で賃上げを実現できた」などと述べた。(JILPT調査部)

■長時間労働是正に逆行する監督指導見直しの撤回を要求/全労連

全労連は21日、厚生労働省が9月1日から実施する「時間外労働等に係る相談・支援及び監督指導の見直し」に ついて、撤回を求める事務局長談話を発表した。労働基準監督署が企業に実施している「残業時間、月45時間以内」 の一律指導を見直し、「実態をふまえた36協定の締結・届出の説明をおこなう」とする方針について、「月45時間を 超える時間外労働を合法化しようとするもの」とし、断固「見直し」の撤回を求めた。

■最低賃金の議論尽くすよう求める、監督指導見直しには懸念/連合・定例記者会見

連合は20日、定例記者会見を開催した。芳野友子会長は、今年度の地域別最低賃金の目安額が示され、人事院勧 告が行われたことについて、「いずれも昨年を上回る引上げ額となり、賃上げノルムが広く定着しつつある」と 評価した。そのうえで、最低賃金については「労働組合に加入していない人の処遇に直結する」とし、「すべて の労働者が賃上げの果実を享受できるよう議論を尽くしてほしい」と求めた。質疑応答では、厚生労働省が9月 から実施する時間外労働に関する監督指導の見直しについて、「時間外労働を促しかねない方針が示された」と して遺憾の意を示した。

■AI導入率26.2%、企業規模で導入格差、テレワーク実施率は過去最低14.5%/日本生産性本部調査

日本生産性本部が7月30日に発表した第19回「働く人の意識調査」によると、職場でAIが導入されているとする 回答は26.2%だった。従業員規模別では、1〜100名が14.2%、101〜1,000名が30.0%、1,001名以上が54.0%と なり、企業規模による差がみられた。AIの導入については、「職場全体の業務の効率化につながる」が58.6%、 「仕事の効率化につながる」が55.4%など、前向きな回答が増加した一方、「重要情報の漏洩、著作権侵害など をしないか不安」が56.9%、「AIそのものに対して、漠然とした不安がある」が56.0%など、不安や懸念も増加 した。また、テレワーク実施率は14.5%と過去最低を更新した。

■不登校の子を持つ保護者の離職、経済損失は4,972億円と推計/民間調査

組織・人事に関する調査研究を行うインソース総合研究所は7月29日、不登校の子どもを持つ保護者の離職によ る経済損失額を4,972億円と推計した提言レポートを発表した。企業規模別では、大企業1社当たり3,077.4万円、 中小企業1社当たり34.8万円の損失に相当するとし、企業や社会にとって無視できない経済的影響があるとした。 人事部門への相談促進を前提とした参考試算では、経済損失額が1,701億円低減する可能性があるとしている。

■中高生の人気職業は「ITエンジニア」と「公務員」/民間調査

ソニー生命保険は7月28日、「中高生が思い描く将来についての意識調査2026」を発表した。将来なりたい職業 では、男子中学生で「ITエンジニア・プログラマー」が2017年調査以来の1位となった。高校生は男女とも 「公務員」が1位で、その理由として、「地域に貢献したい」「安定した給料がもらえる」などが挙がった。 生成AIの使用率は中学生77%、高校生79%で、利用用途は「学習に関する調べもの」が最多で、女子では「悩み 相談」での利用が比較的高い。

■進路・職業選択、親の会話が子どもの主体性に影響/民間調査

アイデム人と仕事研究所は7月16日、「子供の進路・職業選択における親の影響力に関する調査」の結果を発表 した。中学生の子どもを持つ就労者1,200人を対象に実施したもの。子供の思考・行動傾向について、親の仕事の 話をする家庭では、「子どもが自分なりの考えや希望を持っている」との回答が57.9%となり、話をしない家庭 を24.0ポイント上回った。「最終的には自分で決めようとしている」も55.3%で話をしない家庭より25.6ポイン ト高く、親の仕事や世の中の職業について話をする家庭の子どものほうが主体的な傾向がみられた。

■「AI面接」に好印象53%、20代では75%に/民間調査

人材サービスのエンがこのほど発表した「『AI面接』に関する調査」結果によると、面接相手がAIである 「AI面接」を「良いと思う」との回答が53%で、年代別では20代が75%で最多、40代以上でも50%が好印象と 回答した。AI面接を受けたことがある人は7%で、よかった点としては、「時間が自由に決められた」が 53%で最多、「人間の面接官より緊張せずに話せた」25%、「質問内容が分かりやすかった」14%が続いた。

■国内景気3カ月連続の改善、猛暑特需が押し上げ/民間調査

帝国データバンクは5日、7月の景気動向調査の結果を公表した。景気DIは前月比0.1ポイント増の43.6となり、 3カ月連続で改善。国内景気は、売上や生産・出荷量の持ち直しに加え、AI・半導体の関連需要の拡大や エアコンなどの猛暑特需が押し上げ要因となった。今後は、当面は上向きに推移するものの、コスト高と金利 上昇の影響でテンポが鈍り、緩やかな改善にとどまるとみられるとした。 同レポートでは「今月のトピックス」として「半導体関連」を取り上げ、景況感は高水準を維持している一方、 令和8年熊本地震が周辺産業や近隣地域の経済活動に与える影響を懸念する声も紹介している。

■2026年度「賃上げ」、83.2%の企業で実施/民間調査

東京商工リサーチが14日発表した、2026年度「賃上げに関するアンケート」調査結果によると、26年度に賃上げ を実施した企業は83.2%(前年度82.0%)で、前年度から1.2ポイント上昇した。23年度の84.8%をピークに2年 連続で低下していたが、3年ぶりに上昇し、5年連続で80%台を維持した。 規模別では、大企業が93.8%(前年度92.6%)、中小企業が82.3%(同80.9%)で、ともに前年度を上回った。 賃上げ率では「5%以上」が42.5%となり、前年度から2.9ポイント上昇した。うち中小企業は42.6%、大企業 は41.4%で、23年度以来3年ぶりに中小が大企業を上回った。産業別の賃上げ実施率は製造業が90.0%で最も高く、 運輸業89.6%、卸売業88.8%が続いた。

■建設技能労働者の賃金上昇続く、公共工事設計労務単価は2年で9.5%上昇/日建連

日本建設業連合会(日建連)がこのほど発表した「建設資材高騰・労務費の上昇等の現状」(四半期版・2026年 度夏版)によると建設技能者の賃金相当額として積算される公共工事設計労務単価は、2024年度比で9.5%上昇し、 全国全職種加重平均単価は2万5,834円となった。2万5,000円を超えるのは初めて。 また、労務費割合を30%と仮定した場合の全建設コストは2.9%上昇すると試算した。さらに、材料費割合を 50〜60%、労務費割合を30%と仮定した場合、資材価格の高騰と労務費の上昇により、全建設コストは7.3〜8.2 %上昇するとしている。

■人手不足、正社員は5割以上と高水準、非正社員では3割弱と改善傾向/民間調査

帝国データバンクは17日、7月の「人手不足に対する企業の動向調査」を公表した。正社員の人手不足を感じて いる企業の割合は51.3%で7月としては4年連続で50%超と前年同月(50.8%)から0.5ポイント上昇し、高水準 で推移している。一方、非正社員では28.8%で、前年同月(28.7%)から0.1ポイント上昇も、7月としては3年 連続で3割を下回った。業種別の正社員不足は、「金融」67.1%が最も高く、「建設」(66.0%)、「運輸・倉 庫」(65.6%)など、6業種で6割を超えた。非正社員では、「飲食店」57.7%が最高だが、4月以降4カ月連 続で6割を下回り、改善傾向にある。

■高専発スタートアップ創出で連携/高専機構と日本公庫

独立行政法人国立高等専門学校機構と日本政策金融公庫は5日、高専発スタートアップの創出・成長支援に向け た連携を開始した。全国51校の国立高専ネットワークを活用し、学生や教職員による起業や事業化を伴走型で支 援する。高専機構をハブとした各高専から日本公庫への相談体制を整備するほか、高専生向けのスタートアップ 支援人材育成に向けた勉強会の開催などを実施する。高専機構では、高専各校にスタートアップ支援人材を配置 するなど起業支援体制の整備を進めており、今回の連携を通じて高専発スタートアップの創出・成長の加速を 目指す。

■不登校の子どもを持つ社員、早期の状況把握が重要/民間調査

インソース総合研究所は19日、人事担当者を対象に実施した「不登校の子どもの保護者における仕事と育児の両立 支援の実態調査」結果を発表した。不登校の子どもを持つ社員から両立について相談を受けたことがある人事担当 者は約半数だった。勤務への影響と就業継続の状況について、相談者の離職傾向は4.8%だった一方、従来どおりの 就業を継続しているケースは約2割にとどまり、短時間勤務や役割変更によって就業を継続している例が多い。 人事の対応状況と就業継続、外部支援との連携状況をみると、本人が直接相談することが困難な状況にある場合や、 すでに負担が蓄積し外部からの関与が必要な段階に至っているケースでは、休職・離職に至る可能性が示唆され、 早期の段階で適切に状況把握し、関与主体や支援手段を段階的に拡張していくプロセス設計が重要とした(報告書 <サマリー版>9頁)。

■7月倒産件数、2カ月連続で1,000件超/帝国データ・東商リサーチ

帝国データバンク(TDB)と東京商工リサーチ(TSR)は10日、7月の倒産状況を発表した。倒産件数は、TDBが 1,037件(前年同月比8.5%増)、TSRが1,028件(同6.9%増)で、いずれも2カ月連続で1,000件を超えた。TDBの 「物価高倒産」は121件で過去最多を更新し、「人手不足倒産」は30件で3カ月ぶりに前年同月を下回った。 一方、TSRの「物価高倒産」は93件で、8カ月連続で前年同月を上回り、2022年以降で最多となった。「人手不 足関連倒産」は月間最多の63件だった。

■AIエージェント時代に問われる課題をテーマに対談/博報堂DY

博報堂DYホールディングスは、業界をリードするトップ人材と語り合うシリーズ対談をホームページに掲載して いる。最新掲載分の「AIエージェント時代の法整備と『人間力』の本質」では、AIの社会実装が進む中で生じる リスクや課題について議論した。 企業が承認していない生成AIを従業員が利用する「シャドーAI」や、委託先の業務でAIが利用される「業務委託 先AI」などの「意図しないAI活用」が新たなリスクになっていると指摘。企業には「AI時代をどう生き残るか」 という視点が求められる一方、その判断は雇用や経済、環境など社会全体にも影響を及ぼすため、「自社の利益」 と「社会への責任」の両立が重要としている。 また、AIの急速な進化に法律の整備が追いついていないとし、「環境・リスク分析」「ゴール設定」「システム デザイン」「運用」「評価」「改善」のサイクルを、継続的かつ高速に回していくガバナンスモデルである 「アジャイル・ガバナンス」の実践が求められるとした。

■20代求職者の約半数が結婚希望、企業選びでは安定収入を重視/民間調査

採用支援事業などを手がけるジェイックは4日、同社の就職支援サービスに登録する20代求職者を対象に実施し た「叶えたいライフイベントと企業選び」に関するアンケート調査結果を発表した。今後の人生で叶えたいライ フイベントは、「趣味やライフワークの充実」が70.5%で最も高く、「結婚」49.2%が続いた。実現に向けて 企業選びで重視する条件は、「安定した収入(基本給やボーナス)」が65.2%でトップ。「ワークライフバラン ス(年間休日の多さや残業の少なさ)が整っている」が43.9%、「職場の人間関係が良好で、長く定着できそう」 25.8%が続いた。

■ジョブ型導入企業の約2割が成果実感なし/民間調査

リクルートマネジメントソリューションズは24日、「ジョブ型人事制度の運用実態調査」の分析結果を発表した。 職務・役割型の等級制度を一部でも導入している従業員規模300人以上の企業の人事を対象に調査したもの。 ジョブ型導入の目的は「成果による処遇のメリハリ」が53.9%で最多となり、「年功的な賃金からの脱却」が 45.4%、「採用力強化」が42.1%で続いた。一方、成果実感を得られていない企業は約2割だった。制度運用上 の障壁として「人事部の人員不足」や「管理職の知識・能力不足」を挙げており、制度そのものよりも、それを 動かす人・組織の能力が成否を左右していることが示唆されたとしている。

■アルバイト就業者の4人に1人が「カスハラ」経験/民間調査

マイナビは19日、「アルバイト就業者のカスタマーハラスメント実態調査(2026年)」の結果を発表した。 直近1年以内に何らかのカスタマーハラスメント(カスハラ)を受けた経験があると回答したアルバイト就業者 は24.9%だった。職種別では「販売・接客・サービス」が28.0%で最も高く、「飲食・フード」が26.8%で続いた。 カスハラの内容は、「大きな怒鳴り声をあげられた」が39.4%で最多、「理不尽な要望を繰り返し問い合わせ られた」30.0%、「人格の否定・侮辱的発言をされた」24.0%だった。カスハラ経験者への影響では、「仕事へ のやる気が下がった」が68.1%、「精神的ストレスになった」が65.9%、「仕事を辞めたいと感じた」が57.0 %となった。安心して働くために必要な取り組みとしては、「警察や行政との連携体制を構築」が最多、「相談 窓口を社内に設置」、「通話内容の録音や接客状況の録画」が続いた。

■「ホワイトハラスメント」を理由に「転職を検討する」に同意が57%/民間調査

転職サービスなどを行うエンは21日、「<ホワイトハラスメント>に関する調査レポート」を公表した。部下に 対して過度に配慮し成長機会等を奪ってしまう「ホワイトハラスメント(ホワハラ)」を知っているは、57%、 ホワハラを理由に「転職を検討する」という考えに同意できるも57%。ホワハラが「転職を検討するきっかけ になる」は41%で、理由は「仕事で成長したいから」(64%)が最多。20代は73%、30代は77%と、若手ほど その傾向が顕著。ホワハラの具体的内容のトップ3は、「仕事を任せない」(61%)、「強制的な定時退社」 (34%)、「フィードバックの回避」(22%)。

■上場企業の平均年収778万円超、5年連続で増加/民間調査

東京商工リサーチは21日、2025年度決算「上場企業平均給与」調査結果を発表した。上場企業3,123社の平均年収 は778万7,744円(前年度比4.0%増・増加額30万216円)と5年連続で前年度を上回った。平均年収1,000万円以上 の企業は139社と前年度から32社増加した。平均年収トップはヒューリックの2,295万4,000円で、2年連続で2,000 万円を超えた。市場別では東証プライムが815万6,000円で初めて800万円台に到達した。産業別では建設業が953万 5,000円(前年度894万4,000円)で4年ぶりに首位となった。一方、最低は小売業の550万8,000円(同535万2,000円)、 次いでサービス業の589万3,000円(同573万7,000円)で、いずれも600万円を下回ったが、5年連続で上昇した。

■「『男女賃金格差』解消! 本気度アワード2026」を発表/日経ウーマン

日経ウーマンは21日、「『男女賃金格差』解消! 本気度アワード2026」を発表した。 2026年3月期決算の東証プライム市場上場1,079社の有価証券報告書を分析し、3段階の審査を経て上位5社を 選定した。審査では、男女間の賃金格差データの開示状況に加え、格差が生じる要因の分析や、解消に向けた 具体的な施策の内容などを重視した。1位が東洋製缶グループホールディングス、2位が丸井グループ、3位が マツキヨココカラ&カンパニー、4位が伊藤忠商事、5位が京都フィナンシャルグループだった。1位の東洋製缶 グループホールディングスは、正社員の賃金を基本給や各種手当ごとに分析し、男女賃金差異への影響を詳細に 検証している点や、2030年度に男女賃金格差を80%とする目標を掲げている点が評価された。

■新入社員の約2割が「職場で孤独を感じる」、その4割超は勤続意向が「3年以内」/民間調査

マイナビが運営する転職情報サイト『マイナビ転職』は、「新入社員の孤独感に関する実態調査」の結果を発表した。 2026年4月に入社した新入社員800人に「今の職場で、孤独を感じたことはあるか」を聞いたところ、20.1%が 「孤独を感じたことがある」と回答、対人関係の不安や悩みでは「業務中、みんな忙しそうで話しかけづらい・ 質問しづらい(43.5%)」が最多となった。また、孤独を感じている新入社員の勤続意向では「3年以内」(41.6%) が最多なのに対し、孤独を感じていない人では「10年以上」(31.1%)が最多となった。定期的な1on1などにより 「相談しても大丈夫」と思える環境を整備することや同期同士の交流機会の創出など、人とのつながりを促進する 仕組みづくりが求められるとしている。

■約3人に1人「就職活動をやり直したい」と回答/民間調査

人材サービスのジェイックが2026年度の新入社員228人を対象に実施した調査結果によると、「就職活動をやり 直したい」と考えた経験がある人は31.6%となり、24年の39.0%、25年の33.6%から3年連続で減少した。 「やり直すなら何を重視するか」(複数回答)では、「仕事内容」が43.1%で3年連続のトップとなり、 「給与」38.9%、「勤務地」26.4%が続いた。「働き方の柔軟性(リモートワークや副業可など)」は25.0%と、 前年の12.9%から12.1ポイント上昇した。入社前に習得・経験しておけばよかったこととしては、「対人コミュニ ケーション力」が64.0%で最多となった。

■外国人留学生の約9割が日本国内の企業を志望、7月時点内定率49%/民間調査

新卒向け就職情報サービスを展開するキャリタスは26日、同社に会員登録している2027年卒業予定外国人留学生を 対象に実施した就職活動調査の結果を発表した。就職を希望する企業について尋ねたところ、「日本にある日系企業」 が51.0%、「日本にある日系以外の企業(外資系企業)」が38.3%となり、日本国内の企業を志望する回答が 約9割を占めた(図表1)。7月時点の内定率は49.0%で、過去最高だった24年卒者(52.5%)をピークに2年連続 で低下していたが、3年ぶりに上昇した(図表4)。

■労働者の体調を可視化する労災対策アプリを提供開始/JR東日本

JR東日本は労働者のコンディションを可視化し、労災対策を支援する業務支援サービス「マモログ」の提供を 7月21日から開始した。建設業や運輸業など体力を要する業界を主な対象とし、利用者がスマホ等で撮影した 顔画像を解析し、作業時の目安・参考となるコンディション・傾向を推定する。社内実証では、対象者の94% が健康意識の向上を実感し、77%が職場コミュニケーションの増加を実感した。太陽生命保険では、アプリを 活用した暑熱環境下での労災対策の強化の共同実証を行っている。

■ミスタードーナツのユニフォーム刷新、全アイテムをユニセックス仕様に/ダスキン

ダスキンはミスタードーナツの新デザインのユニフォームを9月から順次導入すると発表した。全国のショップ で働くスタッフを対象にアンケートを実施して選定したもので、新ユニフォームは、すべてのアイテムをユニ セックス仕様としたほか、マタニティ対応のユニフォームも導入する。誰もが自分らしく働ける環境づくりを 推進するとともに、スタッフと顧客の双方に親しまれる店舗づくりにつなげたいとしている。

■男性育休取得率9割超、1カ月以上の取得促進で育児参加を後押し/パーソルキャリア

人材サービスのパーソルキャリアは7月23日、2025年度の同社における男性社員の育休取得状況を発表した。 男性の育休取得率は前年比4ポイント増の91.9%、1カ月以上取得率は67.0%で同16.5ポイント増、平均取得 日数は79.8日だった。 取得促進策として、ガイダンス資料と動画の展開、オンライン1on1相談「コンシェルジュサービス」、管理職 向け研修などを実施。オンライン相談では、25年度は男性育休に関するものだけでも年間140人近くが利用した。

■インドネシアで施工管理人材の育成・採用を推進/大東建託

大東建託は、インドネシアのUNSIKA大学と連携し、施工管理技術者の育成・採用を目的とした「大東建託専門講 座」を開講している。学生は日本語、日本の建築技術、日本文化などを学び、卒業後の円滑な入社・就業につな げる。講座は2年間のカリキュラムで、第1期生が折り返し時点で9割以上が日本語能力試験N4(基本的な日本 語を理解する)を取得した。今後はN2(より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解する)レベルに達した 学生を対象に選考面接を実施し、内定者は2027年度中に来日・入社する予定としている。

■マイクロデバイス事業の早期退職優遇制度を560人が利用/日清紡HD

日清紡ホールディングスはこのほど、マイクロデバイス事業の構造改革に伴い実施していた早期退職優遇制度の 結果を発表した。制度利用者数は募集人数と同数の560人となった。通常の退職金に加え特別退職金を支給し、 希望者には再就職支援サービスも提供。これに伴う費用は約40億円となる見込みで、2026年12月期の連結業績予 想に特別損失として織り込み済みとしている。

■能動的なオフィス内移動は生産性向上と関連/イトーキ・松尾研究所

イトーキと松尾研究所はこのほど、オフィスにおける従業員の移動と生産性の関係を職種別に分析した研究成果 を発表した。イトーキ本社で働く945人の位置情報や会議予約データを基に分析した結果、「管理(定型業務)」 では移動回数の多さと生産性関連指標との間に負の関連がみられた。一方、会議に伴う受け身の移動ではなく、 業務内容に応じて自ら場所を選ぶ「能動的移動」は、「営業・サービス職」や「管理部門」で生産性関連指標と の正の関連が確認された。 研究では、ABW(Activity-Based Working)やフリーアドレスの運用において、一律に移動や出社を促すのでは なく、会議に伴う受け身の移動や業務の中断を抑えつつ、業務に応じた能動的な場所選択を促す職場設計が重要 であるとした。

■賃上げ、ベースアップを複数年実施/ニッケンやアルコニックス

人材確保や定着、物価上昇への対応を背景に、ベースアップを継続的に実施する企業の動きがみられる。建設機 械や産業機械のレンタル事業を展開するレンタルのニッケンは、2026年7月1日付で給与改定を実施し、定期昇 給とベースアップを合わせて平均5.1%の賃上げを行った。ベースアップは4年連続、2027年度入社の新卒初任 給引き上げも決定した。 また、非鉄金属専門商社であるアルコニックスは7月から、ベースアップと定期昇給を合わせて平均4.3%の 賃上げを実施した。ベースアップは5年連続。27年入社の新卒初任給は3.1%引き上げ、33万円とする。

■デジタル技術で保守・点検業務を効率化/四国旅客鉄道や中国電力

四国旅客鉄道は、鉄道総合技術研究所との共同研究成果として、鉄道設備保守の省力化・省人化に向けた取組を 発表した。列車前方画像を活用して線路設備の状態を確認する「Train Patroller」を7月から各保線区に導入 したほか、瀬戸大橋での車上計測による検査代替の検証や、一部検査頻度の見直しを進め、徒歩巡回や目視点検 に依存していた業務をデジタル技術で補完することで、現場負担の軽減と保守業務の効率化、安全性の維持・向 上を図る。 また、中国電力とNTTドコモビジネスは、三隅発電所で火力発電所の巡視点検のスマート化に向けた実証を 開始した。ロボットやIoTカメラ、各種センサーで収集した設備データを中国電力の「トラブル予兆検知システム」 に連携し、AIが解析することで設備異常の早期発見や保安力向上、点検業務の効率化につなげる。

■8月に「エコ年休」実施、休暇取得しやすい環境整備へ/日本製鉄

日本製鉄は、2026年夏季における勤務施策および節電施策を実施している。勤務施策では、8月の金曜日を中心 に計5日を「エコ年休」の取得奨励日とし、会議設定を控えるなど休暇を取得しやすい環境を整備する。節電施 策では、8月は空調稼働時間を30分前倒しし、8時から稼働を開始するほか、エコ年休取得奨励日には18時半で 全館一斉消灯を行う。また、オフィス内の電力使用のミニマム化に向け、館内全域で照度を700ルクスから600ル クスへ引き下げるなどの取り組みを通年で継続する。

■AIが部門長から社員まで担う新組織を新設/NEC

NECは、人とAIの共創を実践する社内組織「コーポレートAI・Workforce部門」を8月1日付で新設した。同部門 は、「部門長」「ボード(CxO機能)」「マネージャー」「社員」の4階層で構成され、それぞれの役割をAIが 担い、人がその品質とガバナンスを統制する。国内大手企業では初の取り組みという。1カ月間の社内実証では、 役員会議で示す経営分析・シミュレーション・リスク予兆検知をAIが一貫して遂行することで、業務にかかる 時間を約7分の1に削減した。

■建設業の人材不足・技能継承に向け協業 基本合意書を締結/大和ハウス工業とMCD3

大和ハウス工業と三菱商事グループのDX新会社であるエムシーディースリー(MCD3)は7月31日、建設業界に おける人材不足や熟練技能者の減少に伴う技能継承などの課題解決に向けた協業に関する基本合意書を締結した。 大和ハウス工業が保有する施工・品質・安全に関する知見や建設・建物データと、MCD3のデータ基盤やAI技術を 組み合わせ、課題解決の可能性を検証する。検証テーマは、「データ統合・基盤整備」「横断的なリソース活用」 「ノウハウの継承」「人財育成・能力開発」「データドリブン経営の支援」「現場運営の高度化」「業界への展 開」の7分野。施工管理業務の効率化や熟練技能者への依存度低減、人材育成の高度化に加え、工程や事業環境 の可視化などを通じて、建設業界全体の持続的な発展につなげたいとしている。

■需要計画立案を支援するAIエージェントを開発/花王

花王は17日、需要計画立案を支援するAIエージェント「Kao-MIKOMIL(みこみる)」を開発したと発表した。 需要予測モデルによる予測値に加え、販促計画や販売チャネル、価格施策などの情報を反映し、需要計画案と その根拠を提示する。化粧品ブランド「KATE」を対象に2026年7月から導入を開始しており、順次他ブランドへ の展開を進める。 従来はデータサイエンティストと事業部門担当者が販売実績や販促施策を分析しながら需要計画を策定していた が、新システムではAIエージェントが需要計画案と根拠を提示し、事業部門担当者が最終判断を行う。これによ り、需要計画立案のリードタイム短縮や判断根拠の明確化、業務プロセスの効率化を図る。

■1万人規模の企業調査データを活用した産学連携プロジェクトを実施/アスマーク

マーケティングリサーチを手がけるアスマークは、西南学院大学のゼミ生を対象に、実際の企業調査データを 無償提供する産学連携プロジェクトを実施し、7月16日に分析報告会を開催した。同プロジェクトは、1万人規 模の調査データを活用した実践的なデータ分析を通じて、学生の分析スキル向上と人事・組織課題の探究を支援 するもの。学生は提供されたデータを用い、「職務満足と愛着を高める要因」「ワーク・エンゲイジメントを 高める職場風土」「キャリア成果を高める要因」をテーマに分析を実施し、組織運営や人材育成に関する実務的 な示唆を報告した。

■初任給を3年連続引上げ、平均約1.4万円の賃上げ/東急バス

東急バスは、7月1日付で乗務員・事務員・整備士の初任給引上げと在籍従業員の賃金引上げを実施した。初任 給の引上げは3年連続。路線バス運賃改定による増収分を活用した。乗務員は27万円、事務員は23万〜27万円、 整備士は23万〜25万円とし、最大で2万1,500円引上げた。在籍従業員についても定期昇給を含め平均約1万4,000 円の賃金引上げを実施した。 また、人財定着・離職防止に向けた施策として、勤続年数に応じた年次有給休暇の付与日数拡充や、運転士の動 作解析を活用した新制服の導入、全整備工場へのエリア空調機設置、ファン付き作業着の導入などを進めている。 9月13日にはバス運転士体験会を開催するほか、入社祝金や転居支度金、単身者借上寮、大型第二種免許取得養 成制度など採用支援策も拡充する。

■運動参加で「プレゼンティーイズム」の改善傾向を確認/SOMPO・RIZAP

RIZAPグループは、SOMPOホールディングスが実施する運動習慣形成プロジェクトの進捗を発表した。SOMPOグループ 約1万人の社員を対象に、アンケートと来館履歴データを分析した結果、プロジェクト参加前に「汗をかく」 運動を全く行っていなかった人の40%が月1回以上運動するようになり、運動を全くしない人の割合は58.1% から34.0%へ低下した。利用回数が増えるほど「プレゼンティーイズム(健康問題による生産性低下)」の改善 が大きくなる傾向が確認された。

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